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【アボルブによる勃起不全、そしてシアリス】
アボルブは前立腺肥大症の治療薬ですが、
その副次的効果としてAGA:男性型脱毛の改善にも効果が認められており、
お隣の韓国ではアボルブはAGA用の薬剤としても国に認可されています。
こんな多機能なアボルブですが、
残念ながら低頻度にED/勃起不全を引き起こす事が報告されています。
しかし、本薬剤による勃起不全にはシアリスが効果的とも報告されており、
またシアリスは前立腺肥大症の改善効果が認められている為、
シアリスと本薬剤との併用は、非常にロジカルである可能性が有ります。
前立腺肥大症は非常に多数派の疾患であり、
55歳以上の男性の5人に一人は前立腺肥大と報告されています。
また男性型脱毛:AGAは男性のはげの原因のNo1で、
男性であれば老若問わず、できれば避けたい疾患と言えます。
アボルブというお薬はこのどちらにも効果的であり、
男性にとって非常に望ましい薬剤と言えますが、
しかし残念ながらその薬効動態上、あくまで低頻度ながら薬剤性勃起不全を引き起こす可能性が有ります。
一方、シアリスは勃起不全治療の専用薬で、
その正式に所属する薬群名はPDE5阻害薬と称します。
このシアリスはバイアグラなどと同様の陰茎の局所血管拡張薬であり、
これらの薬剤は現行の勃起不全治療のファーストラインとして認識されているものです。
このシアリスは、以前より前立腺肥大に対する効果が確認されており、
その低用量版が、前立腺肥大症用の薬剤として厚生労働省の認可を受ける準備を進めているとの事です。
本稿では、アボルブによる勃起不全発症に関する統計報告に関して、
またアボルブによって、
勃起不全を発症した症例におけるシアリスの効果報告などを中心に、
アボルブとシアリスの併用に関して関して記載させて頂いております。
【アボルブの効果そして副作用】
アボルブはその有効成分名がデュタステリドと呼ばれており、
本邦における前立腺肥大症用の薬剤として、いまや頻用されつつ有る、比較的近年に開発された薬剤です。
アボルブは男性型脱毛症の本邦唯一の認可治療薬であるプロペシアと、
同じロジックの作用を示す薬剤群である5α還元酵素阻害薬に所属する薬剤で、
テストステロンから男性型脱毛症の原因物質である所のジヒドロテストステロン(DHT)への代謝を、
阻害する作用によって、男性型脱毛症を改善すると報告されており、
報告によってはプロペシア以上の効果を示すとも認識されています。
アボルブは従来の前立腺肥大症のコントロール目的に使用されて来た抗アンドロステロン剤と比較すると、
血中テストステロンの低下による勃起不全などの性機能障害の発生が少ないとされており、
前立腺肥大症に対して徐々に多用されるようになって来た薬剤です。
また適応外使用でかつ保険外診療になりますが、
アボルブは男性型脱毛症の治療薬として、プロペシアとの併用や単独使用による効果が確認されており、
男性型脱毛症に使用しているユーザーも増加して来ています。
しかしアボルブには上述のごとく、
それ以前の抗アンドロステロン剤に比較すればその頻度は低下しているものの、
勃起不全、リビドー(性欲)減少、射精障害などの性機能障害を引き起こす僅かに可能性が有り、
特に前立腺疾患をお持ちの患者さんにはそれでなくとも勃起不全が発生しやすいという背景も有り、
性機能障害の発生を考えると使用が悩ましい薬剤と言えます。
アボルブの国内第3相試験における薬剤副作用報告によると、
勃起不全が3.2%、リビドー減退が1.7%、射精障害が0.7%と報告されています。
その他、文献の中にはアボルブの副作用としての勃起不全が0.8から15%と、
国内第3相試験よりも高いレベルでの発生を報告しているものも有ります。
【アボルブによる勃起不全の統計報告】
幾つかの報告が有りますが、
23例の前立腺肥大症患者さんにアボルブを使用して、
勃起や男性性機能に関する複数の質問紙表によるアウトプットを解析した報告では、
IIEF5:国際勃起機能スコアにおいてアボルブ使用者に低下傾向は示すものの、
統計解析上はそれは有意なものとは言えないレベルであったとの事です。
また、479例の前立腺肥大症でかつアボルブを処方されている患者さんにおける、
問診表による統計解析では、アボルブ処方後の性機能の推移は勃起、
射精ともにわずかに低下するぐらいであり、
その性交回数に関してはアボルブ前後での有意差のある変化は無かったとの事でした。
そして、31例のアボルブ内服前に国際勃起度スコアで8点以上あった症例において、
その統計解析によればアボルブ内服後で複数の勃起スコアにて有意な低下が確認されたとの事です。
しかしアボルブによって性機能が悪化した症例にて、
希望者にシアリス20㎎を処方した所、
約83%に性機能の満足のいく改善が見られたと報告されています。
【アボルブ使用の今後】
今回、ご紹介させて頂いた3つの報告によれば、
アボルブによって、
統計学的に有意なレベルで勃起不全の発生が見られた報告はごく少数であり、
統計学的に有意な勃起不全の発生が見られた報告においては、
シアリスによる勃起不全の改善が高いパーセンテージで確認されたとの事でした。
アボルブは前立腺肥大のコントロールに関しては、その効果と副作用の少なさから良薬と言え、
今後もその使用頻度は増大して行くと思われます。
しかし冒頭でも述べましたが、いかにアボルブによる勃起不全の薬剤的発症が希薄とは言え、
前立腺肥大患症者さんはベーシカルに男性性機能が低下している方が潜在的に多い傾向が有り、
こうした男性性機能の低下をさらにアボルブが促進してしまう可能性は完全には否めません。
しかし、今回アボルブ使用下で勃起不全の増悪が見られた患者さんにおいて、
シアリスによる勃起不全改善効果が確認された事は、
今後の前立腺肥大治療のストラテジー上、非常に望ましい事と思われます。
と申しますのはシアリスの勃起不全改善効果を示す有効成分タダラフィルが、
近々に前立腺肥大症のコントロールの為の薬剤として認可を受ける可能性が高いからです。
前立腺肥大におけるアボルブとタダラフィル:シアリスの併用が認可されるようであれば、
これは前立腺肥大のコントロールとしても、
また薬剤性勃起不全の発生における対策としても、
ベーシカルに性機能が低下しがちな前立腺肥大症という疾患の傾向に対しても、
非常に望ましい事と思われます。
(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)
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