EPICによって前立腺がん患者の性機能の状態評価が出来ます。



EPICによる前立腺がん患者の性機能評価

シルデナフィルは新宿ライフクリニック。


【前立腺癌とEPIC】
前立腺がん患者さんのQOL「生活の質」を測定する尺度であるEPICによって、 各種の前立腺がん治療後における性機能、性的負担感を検討した研究があります。 これによると治療形式によって、これらのEPICの性機能パラメーターに有意な差が出現したと報告しています。
前立腺とは精液の主要な内容成分の一つである前立腺液を産生する器官で 直腸と膀胱の間に存在します。 本器官は男性固有の臓器で女性には存在せず、 ゆえにその器官のがんは男性のみに発生する疾患になります。
前立腺がんは、近年その発生頻度が急上昇している疾患で、 1950年と2000年の統計で比較すると、前立腺がんで死亡する患者さんは、 35倍から40倍に増加したと報告されています。 2020年には日本人男性の癌死亡の第二位になるとも予測されています。
前立腺がんはもともと、欧米人における発生頻度が非常に高い癌で、 昨今の日本人男性におけるその発生の高頻度化は、 我々日本人の食生活が欧米型に移行した事が影響している可能性があると、 報告しているレポートもあります。 前立腺がんの発生に関与すると想定されている食事としては、 高脂肪の食事や乳製品の過剰摂取などが有ります。
前立腺がんは癌の中では治療による改善率が比較的良い方であるとされており、 治療方法は手術的治療方法、ホルモン療法、放射線外照射、放射線小線源治療などが代表的です 前立腺ならびにその周囲に対する処置は勃起などの性機能に悪影響をあたえる事が有ると言われており、 本器官への局所的治療方法は性機能障害、つまりED/勃起不全などを発症する事が有ります。
しかし勃起などの性機能への影響は、 前立腺がんに対する治療方法によっても変動する事が想定され、 今回、ご紹介させていただく報告では、これをEPICという前立腺がん患者の、 QOL「生活の質」を定量的に判定する尺度によって、統計的にその差異があるかを判定しています。 本稿ではEPICに関連したその報告とともに、前立腺がん患者の性機能と治療方法の関係に関して記載しております。


【EPICとは】
EPIC:Expanded Prostate Cancer Index Compositeとは、 限局性前立腺がんの患者さんの健康に関連したQOLを定量的に測定する、 尺度指標の事です。 EPICにはオリジナルである英語版と、日本に適応させた日本語版のEPICとが有ります。
EPICでは4種類のドメインにて前立腺がん患者の健康関連QOLを測定しております。 排尿ドメイン、排便ドメイン、性ドメイン、ホルモンドメインがその4種類ですが、 このEPICの4種類のドメインはとりもなおさず、前立腺がんまた前立腺がんの治療によって、 悪影響を受けやすい機能を主体的に示しています。
このEPICの性機能ドメインが今回のご紹介させて頂く報告でメインに使用されている尺度です。 本ドメインは性機能の項目が9項目、性負担感の項目が4項目で構成されています。


【EPICを用いた前立腺がん患者の性機能評価の報告】
本報告は145例の前立腺がん患者さんを、 その受けた前立腺がん治療の内容によってEPICの性ドメインへの影響に差異が有ったかを、 統計学的に検討したものです。 検討対象の治療方法は、ホルモン療法(ADT)、前立腺全摘(手術)、放射線外照射、 放射線小線源治療に大きく分類されています。
その報告の結果としては、EPICの性機能ドメインは手術群とホルモン治療群とで有意な低下を示し、 しかもホルモン治療群ではその低下傾向は手術群に比較して遷延する傾向が確認されたとの事です。 一方、放射線外照射群に関しては、EPICの性機能ドメインは治療後からの回復傾向が確認されたとの事でした。
EPICの性負担感ドメインに関しては、放射線外照射群で治療後に負担感の低下傾向を示し、 一方、ホルモン治療群では段階的に負担感が悪化傾向を示したとの事でした。


【EPICを用いた性機能評価報告の応用】
上記報告によれば、ホルモン治療群は前立腺がん患者のEPICにおける性機能、 性負担感に関して悪化傾向が認められ、一方、放射線外照射群に関しては、 EPICにおける性機能はむしろ改善傾向を示したとの事でした。
是はあくまでEPICの性機能ドメインの関してのみ検討された内容であり、 前立腺がんの治療方法としての優劣とは独立した話である事をここに強調させて頂きます。 しかし、性機能局所でみると、ホルモン治療群は治療後の悪影響が、 他の治療方法に比較すると統計的差異をもって存在する事が示唆されます。
この結果のフィードバックとしては、生殖などの性機能に関するニーズが、 前立腺がん治療における治療方法選択の一助として使用され得るという可能性の検証が有ります。
例えば、性的なバイアビリティが必要とされる挙児希望の男性においては、 前立腺がんのホルモン治療による性機能や性負担感への悪影響を認識して、 そのマネジメントを進めるなどの可変的な対応の導入がそれに含まれます。
現在の医療技術は担がん患者の生存期間を、過去の技術に比較して飛躍的に伸ばす事に成功しました。 これはとりもなおさず、担がん状態でどのように暮らしてくかを、 以前より長いスパンや高い自由度で設定する必要がある事を想起させます。 こうした検討の必要なものの中には、担がん患者さんの生殖行為がカテゴリーとして存在します。 治療に移行する前に該当患者の性的なニーズやルーチンを確認して、 それを起点とした治療後の性生活をマネジメントする事は、 今後の癌治療ストラテジーに期待される重要な要素とも思われます。


written by バルデナフィル処方なら新宿ライフクリニック.