『バイアグラが効かない場合にレビトラは効くの?バイアグラもレビトラも効果を示さないケース、その主な原因3つを日本性機能学会専門医が解説』

バイアグラもレビトラも効果を示さないケースにおける原因3つを解説
  • バイアグラが効かない場合にレビトラは効くのか?
  • バイアグラもレビトラも効果を示さないケースでは、
  •   『アルコール』 『食事』 『基礎疾患の重症度』 の主に3つが原因として考えられます。
  • 一方、バイアグラは効かなかったけど、レビトラが効いたというケースにおいては、
  •  細かい服薬条件の変動、もしくは体調の変動が影響していた可能性が高いです。
  • 前提としてこの2剤間では、さほど勃起改善の機能は変わらず、薬効はとても近似してます。

  

バイアグラ系統を初めてトライして、それが効かない場合、次の受診時にレビトラ系統をご希望になるケースは少なく有りません。 しかしバイアグラが全く効かなくて、次に使用したレビトラが良く効くケースというのは、 『体質』 といった曖昧なものが要因になっているのではなく、基本的には勃起改善薬の飲み方、使い方が安定していない事が、 そうした状況を作り出す原因のほとんどと言えます。


勃起改善薬として推奨される飲み方・使い方を最初から遵守していれば、こうしたケースの場合、おそらくバイアグラを始めてトライした段階で、 勃起改善の効果を実感し得たものと思われます。


しかし中には、バイアグラの後でレビトラを試しても、いずれも効果が示されない場合も有ります。 本稿ではそうした状況において主に考えられる、3つの原因を新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【アルコール】
  2. 【食事】
  3. 【基礎疾患の重症度】

1.【アルコール】

アルコール

バイアグラが効かない場合にレビトラをトライして、 結果バイアグラもレビトラも効果を示さないと言うケース、その3つの原因の内、 こちらでは 『アルコール』 に関しての解説を致します。


初めての勃起改善薬のご利用の際に、バイアグラ、そしてレビトラと勃起改善薬の種類を替えても効果が示されなかったケース、 その原因として最もポピュラーなのは 『アルコール』 です。


前提としてアルコールが入っている場合、これはバイアグラもレビトラも効かない事が多いです。 つまり飲酒下にバイアグラを試して効かない、続いて飲酒下にレビトラを試してみるも効かない、という連鎖した状況ですね。 


お酒は、アルコールが脳内の性欲を押さえ込んでしまう事、もしくは陰茎局所の血管拡張の妨害をする事で、 バイアグラにしても、レビトラにしても、その薬効を抑えてしまう、もしくはキャンセルしてしまう事が多いです。


個人の方によるネット上の発信によっては 「レビトラはお酒を飲んでも効果を示す」 と記載されているものも有るようですが、 日本性機能学会専門医として、外来でレビトラが効かなかった状況の聞き取りをしてますと、 アルコールを併用しているケースは、実は多数派です。 


飲んだアルコールが少ない、もしくは酔いがあまり回っていない時は、アルコールを併用しても勃起改善薬が効果を示す事も有るかとは存じます。 つまり、どちらもアルコールの併用下で、バイアグラが効かず、その後でレビトラが効くようなケースでは、おそらくレビトラを使用しているタイミングでは、 飲んだアルコールがバイアグラの時より少なかったか、もしくは余り酔いが回っていなかったか、と言った状況が推測されます。


勃起改善薬は是非とも、アルコールに酔っていない時に使用するようお願い申し上げます。


2.【食事】

食事

果たしてバイアグラが効かない場合にレビトラは効くのか?
結局レビトラも、バイアグラも、効果が示されなかったケース、その原因として考えられる3つの内、 こちらでは 『食事』 に関しての解説をさせて頂きます。


初めて、勃起改善薬を利用する際に、バイアグラ、そしてレビトラとED薬を切替えても効かないケースでは、 その原因として、前述のアルコールと共に、 『食事』 の影響が最も一般的と言えます。


前提として食事の直後にこれら勃起改善薬を服用した場合、これはバイアグラであってもレビトラであっても効果は示さない事がほとんどです。 デートなどで食事の直後にバイアグラを飲んでも効かない、続く次のデートでも食直後にレビトラを服薬するも効かない、という連鎖した状況です。


レビトラもバイアグラも食事中の油分・脂肪分などの影響で、有効成分の体内への吸収が低下する事で、 薬効を示さなくなる事が多いので、基本的にこれら勃起改善薬はレビトラであってもバイアグラであっても、 しっかりとした空腹時に服用すべきです (目安としては前の食事から4~5時間経過の空腹状態が望ましいです) 。


これも個人発信のサイトですが 「レビトラは多少の食事でもOK」 と記載されているものを時に拝見します。 しかし現実的には、食直後の服薬と言うのは、レビトラが効かないケースにおいて、効果が出ない原因のトップの一つです。 


食べた量が結構少ない、もしくは食べた内容に油分・脂質分がかなり少ないというような状況においては、 食直後に勃起改善薬を服用してもED薬が効く事が時に有るかとは存じます。 つまり、どちらも食事直後の服薬で、バイアグラが効果を示さず、レビトラが効果を示す様なケースにおいては、 おそらくレビトラを使用している時の食事は、その量自体が少なかったか、もしくは内容の油分・脂質分が少なかったか、と言った状況が推測されます。


勃起改善薬はしっかりとした空腹時に利用するようにしましょう。


3.【基礎疾患の重症度】

基礎疾患の重症度

バイアグラが効果を示さないケースでも、レビトラは効果を示すのか? こうしたトライアルで、バイアグラ・レビトラ、どちらも効かない場合に想定される3つの原因、 最後のご紹介は 『基礎疾患の重症度』 に関してになります。


初めて、勃起改善薬を利用するという状況で、バイアグラ、続いてレビトラをトライするも、どちらも効果が示されなかったケース。 こうした状況の原因として、アルコール・食事など使用方法に関するもの以外では 『基礎疾患の重症度』 が考えられます。


上記のようにアルコールを併用している訳でも無く、 また食事の直後に服薬している訳でもない、 その他、使用上の注意も遵守しているのに、バイアグラ、続いてのレビトラ、結局どちらも効かない。 こうした場合、時に、EDの基礎疾患の重症度が高い事がその状況の原因になっている事が有ります。 これは、言うなればEDの原因のレベルの高さに、勃起改善薬の効果が及ばないという状況です。 そうした実例としては、脊髄の障害や重度の糖尿病、後期高齢者などがあげられます。


このような基礎疾患の重症度が高いEDにおいて、バイアグラをトライして効かず、続いてトライしたレビトラが効くような場合、 どちらも正しい用法・用量で使用されているという前提では、 そこにはバイオリズム、つまり基礎疾患における体調の浮き沈みが関わっていた可能性が考えられます。


人間もまた生き物なので、例え同じクスリが入っても、その体調に応じて薬剤の効果には 『ブレ』 が生じます。 たまたま体調のイマイチな時にバイアグラが使用され、続いての体調が良い時にレビトラが使用された場合、 バイアグラは効果を示さないのに、レビトラは効果を示したという状況になってしまう可能性が有ります。 しかし、仮にこの体調が良い時の服薬もまたバイアグラであった場合、一回目のバイアグラは効かなかったけど、 二回目のバイアグラは効いたという、体調のブレに応じた薬効のブレのお話になっていたのかも知れません。



以上 『バイアグラが効かない場合にレビトラは効くの?』 というテーマを主題に、 バイアグラもレビトラも効果を示さないケース、その主な原因3つに関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が解説をさせて頂きました。


このバイアグラとレビトラの2剤は、実はさほど大きく勃起の改善効果が違う訳ではなく、 むしろ短期薬効の勃起改善薬として、その薬効はとても近似しているもの同士です。 この2剤間で極端に薬効が違ったと言う人は、むしろ使用方法にブレがある可能性が高いので、 勃起改善薬の安定した運用のためにも、 今一度、ご利用の勃起改善薬の使用方法を確認される事をお勧めいたします。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2022-05-03)

日本性機能学会専門医証
※日本性機能学会について詳しくはこちら
新宿ライフクリニック院内看板
※新宿ライフクリニックについて詳しくはこちら



 ―このページの内容に関連した記事―