バイアグラ50mg

『バイアグラのこんな使い方はキケン!4つのダメなバイアグラ使用の実例』

バイアグラ(Viagra)を使った事のある方に、ED専門外来で接している時、 今までのご利用状況をお伺いしていると 「これはキケンな使い方だ!」 とヒヤッとする事が時々あります。


一番危険に感じるのは、 『禁忌』 に該当する既往症や服薬内容なのに、 今までに本剤を利用した事があるケースです。


EDの診療をよく知らない先生が以前に処方をした等、様々な状況がありますが、 「とにかく、よくぞ無事でご来院された!」 と胸をなで下ろします。

(本剤の禁忌のリストは下記1.【友達からもらって使う】 に記載してます)


本項ではこのようなダメなバイアグラ使用の実例の内、頻度の多いもの4例を、 日本性機能学会専門医が御紹介させて頂いております。 是非ともご覧くださいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【友達からもらって使う】
  2. 【指定された量以上を飲む】
  3. 【ニセモノを使う】
  4. 【女性や子供に飲ませる】

1.【友達からもらって使う】

友達からもらって使う

「バイアグラを友達にもらって使ってました」
実はED専門外来では割とよくお伺いする実例です。 しかし、今までの経験上からも、これはとても危険な使い方と言えます。 やってはだめです!


このクスリは、お医者さんしか処方の出来ない 『処方箋医薬品』 というものになり、 薬局で売っているものとは明確な区別がされてます。


これには理由があって、 一つは、人によっては使うと生命や健康に悪影響を及ぼす状況がある事、 またもう一つは、個人の状態に合わせた正しい使用量を守らないと危険な事があるからです。


これらの判断は、詳細な知識を必要とするので、お医者さんでないと中々難しいものが有ります。 ご友人は親切心をもって、クスリを渡しているのだと思いますが、 結果としてあなたに健康被害を生み出してしまうかも知れません。


特にキケンなのは、本剤が渡す相手にとって 『禁忌』 と知らずに渡してしまう事です。 『禁忌』 とは、シンプルには 『使うと深刻な悪影響が起こりうる状態』 です。 これは主にもっている病気、体の状態、飲んでいる他のクスリから判断されます。 これを以下に列記します。


《バイアグラの禁忌》

  1. バイアグラの過敏症つまりアレルギーがある方
  2. 硝酸剤/一酸化窒素供与剤(いわゆるニトロ)を投与中の方
  3. 心血管障害によって性行為自体が不適当な方
  4. 重度の肝機能障害がある方
  5. 規定された基準以下の低血圧症の方
  6. 規定された基準以上で無治療の高血圧症の方
  7. 脳梗塞・脳出血・心筋梗塞を発症して6ヵ月以内の方
  8. 網膜色素変性症の方
  9. 塩酸アミオダロン服用中の方

こうした状況に当てはまる方は、絶対に本剤を服薬してはいけません。


「じゃあ、これに当てはまる友達に渡さなければ大丈夫だよね?」 こう考える方もいるかも知れません。


でもその考え方も危ういです。 例えば、上記の禁忌に 『硝酸剤/一酸化窒素供与剤(いわゆるニトロ)を投与中の方』 と有りますが、 これに該当するクスリの商品名は数多くあります。 『塩酸アミオダロン』 も同様です。 一般の方にとっては病院で渡されているものの商品名を聞かされても、これらに該当するか判断する事は難しいでしょう。


また、例えば上記の禁忌に 『重度の肝機能障害がある方』 とありますが、 肝機能障害であるかどうかの判断、またそれが重度であるかどうかの判断、 これも一般の方にとっては難しいと思われます。 やはり禁忌にあてはまるかどうかの判断も専門家に任せるべきでしょう。


親切心で渡されたおくすりで、重度の健康被害などが発生するのは、 お互いにとって本当に不幸な事です。 本剤を友達からもらって使うのは本当に危険な使い方なので、絶対にしてはいけません! 本剤は必ずお医者さん、できれば日本性機能学会専門医に処方してもらいましょう。


2.【指定された量以上を飲む】

指定された量以上を飲む

バイアグラを指定された用量以上服薬するのは、とても危ない使用方法です。絶対に禁止です!


「ばいあぐらの50mgを1回に4錠飲む事もあります。」
ご高齢の初診患者さんに外来でこのようにお伺いして、飛び上がって驚いた実例です。 時に年齢が高い方は一日25mgまでにさせて頂く事もあるのに、その方は一日上限量50mgの4倍を服薬されていたのです。


こうした方は、 『初診時に外来の医師からしっかりと使用量を解説してもらえなかった』 、 もしくは、 『ご友人にもらうなど正規の処方ルート以外で入手された』 、 という二つのケースがほとんどです。


使用量の上限を解説しますと、 まずこれらの勃起改善薬は全て1日1回以上は服薬出来ません。つまり24時間中に追加投与が出来ないのです。 そして本剤に関しては1日の使用上限用量は50mgまでになります。


こうした使用量の上限は、年齢やお体の状態でさらに低く設定する事があります。 たとえばご高齢の方や腎臓の機能障害などがある場合は、 1日の使用上限用量を25mgまでとする事もあります。


こうした服薬量のリミットは、製造元であるファイザー株式会社が数多くの日本人で何回もトライアルして、 安全に使用できる量を探して、慎重に決められたものです。 そしてその内容に関しては厚生労働省も厳しくチェックしています。


こうしたリミットを超えて服用した場合は、様々な危ない状況が想定されます。 それは副作用の増強であったり、望まぬ効果の出現、 また想定もされなかったような危ない反応を示す場合もあり、 これらが行き過ぎれば、大きな健康被害が残る事も危惧されます。


本剤は医師の診察の元、ご本人に定められた量を使いましょう。 ご本人に指定された量以上のご利用はとてもリスキーです。絶対にいけません!


3.【ニセモノを使う】

ニセモノを使う

バイアグラのニセモノを使うのは、本剤の使い方の中でも極めて危ないものと言えます。 実例として多くお伺いしますが、偽造品の服用は絶対にだめです!


皆さんが普段何気なく利用されている日本で正規流通している製剤は、 実はとても慎重に安全性が検討されています。 これらは大きな製薬会社にて、多くの薬剤の専門家が、 たくさんの時間と手間をかけて皆さんが安全にご利用できるように作っています。


一方の正規流通品では無い偽薬は、非合法な組織が作っています。 これらは利益を最優先して作られているので 「売れれば良い」 というスタンスであり、 こうした組織では高給な薬剤の専門家は関わっていない可能性が高いです。 つまり薬学の素人が作っていると思われます。


こうしたニセモノには、バイアグラの有効成分を混ぜ込んでいるものも有りますが、 本質的な問題は他の混入物と言えます。 プリンターインク、レンガの粉末、糖尿病のお薬など、 「えっ!こんなものを!」 とビックリするようなものが入っています。


衛生面にも当然配慮はされておらず、偽造品の中には大腸菌が検出されたものもあったとの事です。 同じようなクスリの形をしていても、このように偽物と正規流通品とでは中身が全く違います。


インターネット流通している偽物のED治療薬によって、 日本国内では大阪で低血糖による救急搬送の症例がありシンガポールではなんと死亡例もあったとの事です。 このように本剤のニセモノを使う事は極めてあぶない使い方です。


本剤は必ず正規流通しているものを使いましょう。 ニセモノの例としては、日本語の全く書いていないPTPシートシートから出されてビニールで分包してあるものもしくはボトルに入れられているもの、 これらは日本国内の正規流通品でない可能性があります。くれぐれもご注意下さい。


4.【女性や子供に飲ませる】

女性や子供に飲ませる

「奥さんにバイアグラを飲ませようと思っている」
これは外来で実際に患者さんから相談された実例で、慌ててお止めした記憶が有ります。 本剤を女性や子供に飲ませるのは極めて危険な使用法です。絶対に禁止です!


その方は、本剤を奥さんに飲ませる事で、奥さんがセックスに乗り気になると考えられたとの事でした。 しかし、本剤には性欲を増すような効果は全く有りません。 そして何より恐ろしいのは、本剤は男性専用として開発された経緯もあり、 女性における安全性の検討がほとんどされていません


つまりこの状況は、勘違いした薬効を期待して、 女性の安全性が確立していないクスリを、大切なパートナーに飲まそうとしていた、 そういった実例であった訳です。


また女性に本剤を使用する事の大きな問題としては 『妊娠』 が有ります。 男性の利用上は問題無いとされていますが、 女性が本剤を利用しての子作りは、きちんとした検証もされていませんし、 使う意味もありません。


妊婦さんへの利用が可能な薬剤というのは実はとても少ないものです。 それはお母さんが使用したおくすりがダイレクトにお腹の中の子供に影響するからです。 本剤はお母さんが使用した場合に胎児にどのような悪影響が発生するか分りません。
くれぐれも本剤を女性にご利用になられないよう御願い申し上げます!


こうした状況は、子供、未成年も同様です。 未成年における本剤の利用は、 女性同様にその危険性が検討されていないという意味合いで、 とても危険な使い方と言えます。 絶対にいけません。


大人が未成年に使用するのは全くの論外として、 もし未成年が使用しようとしている状況に遭遇しましたら、 必ずお止めになられますようお願い申し上げます。



以上、バイアグラの危険な使い方、4つの禁止される実例を御紹介させて頂きました。
本剤は正規流通のものを、お医者さんの指導に従い正しく使いましょう。
(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2019-04-16)


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