『バイアグラを使う糖尿病の方へ。糖尿病におけるバイアグラの傾向、使用できないケース、服用上の注意点など日本性機能学会専門医が解説』

バイアグラを使用する糖尿病の方へのインフォメーション

  • バイアグラを使う事を検討している糖尿病の方へのインフォメーションです。
  • 糖尿病にてED薬は薬効が弱る事があるので、問題無いようなら高用量の50mgが望ましいです。
  • 糖尿病大血管症を合併している場合、バイアグラを使用できないケースが有ります。
  • 服薬上の注意点としては、性行為中の低血糖への対策がとても重要になります。
  • 糖尿病の方のバイアグラ服用は注意すべき事が多いので、専門医の指導を受けた方が安全です。

バイアグラを使う糖尿病の方へのインフォメーションとして、 糖尿病の方において勃起改善剤は薬効が弱く出る傾向があるので、他の条件で問題が無いようならバイアグラは高用量の50mgがお勧めです。 糖尿病性大血管症を合併している方は、バイアグラなど勃起改善剤を使用できないケースが有ります。 バイアグラなど勃起改善剤は空腹での服用が推奨されてますので、糖尿病の方への服薬上の注意点としては低血糖症についての説明が重要です。



糖尿病はED:勃起不全を、その合併症の一つとして引き起こしますので、 EDにおける糖尿病患者さんの割合は実はとても多いです


また糖尿病によるEDは、動脈硬化や血管内皮機能障害、 また糖尿病性神経障害など、複数の原因をもって発症する事が多いです。


こちらのページでは、バイアグラの使用を検討している糖尿病の方に向けて、 新宿ライフクリニックの糖尿病専門医・日本性機能学会専門医が本剤に関して、 ご利用上のインフォメーションを解説させて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【糖尿病におけるバイアグラの傾向】
  2. 【糖尿病でバイアグラを使用できないケース】
  3. 【糖尿病のバイアグラ服用上の注意点】

1.【糖尿病におけるバイアグラの傾向】

糖尿病におけるバイアグラの傾向

バイアグラを使う糖尿病の方へのインフォメーションとして、こちらでは糖尿病におけるバイアグラの傾向に関して解説をさせて頂いております。


糖尿病は上記のように複数の原因をもってEDを発症させる事が多いので、 加齢や高血圧など、単独のリスクファクターを原因として発症したEDに比べると、 その症状は重く、またバイアグラなどの勃起改善剤が効きにくい傾向は否めません。


日本国内で正規に処方されるバイアグラには25mgと50mgと、2種のラインナップが有りますので、 糖尿病における、バイアグラなどの勃起改善薬が効きにくい傾向を考えると、 全身状態や他の服薬内容から、それが許容できるようであれば、 バイアグラは25mgでなく、50mgを、それも空腹・素面などの服薬条件をきちんと守ってお使い頂くのが望ましいかと思われます。


2.【糖尿病でバイアグラを使用できないケース】

糖尿病でバイアグラを使用できないケース

バイアグラの使用を検討している糖尿病の方へのインフォメーションとして、こちらでは糖尿病でバイアグラを使用できないケースに関して解説をさせて頂いております。


糖尿病は糖尿病性大血管症として、脳梗塞、心筋梗塞をその合併症として引き起こす事が有ります。 まず脳梗塞・心筋梗塞を発症した場合、これらの発症後6ヶ月以内は、バイアグラを始めとする勃起改善剤は 『絶対に使用できないケース』 つまり使用禁忌に該当します。


また糖尿病性大血管症として、心筋梗塞や狭心症など、心臓の血管に閉塞や狭窄が発生している場合、 状況によってはバイパス手術や心臓カテーテルなどの緊急処置後になりますが、 心臓の血管を広げる作用の硝酸剤:一酸化窒素供与剤 (ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド) が処方されます。 これらの処方がある場合、その常用・屯用を問わず、 バイアグラを始めとする勃起改善剤は 『使用できないケース』 つまり併用禁忌に該当します。


これら禁忌のケースにおいて、バイアグラは使う事は命に関わる危険性が有ります。 上記の各状態は、糖尿病におけるバイアグラを絶対に使用できないケースとして、 何卒、お心に留めておいて下さい。


3.【糖尿病のバイアグラ服用上の注意点】

糖尿病のバイアグラ服用上の注意点

バイアグラを使う事を検討している糖尿病患者さんへのインフォメーションとして、 こちらでは糖尿病におけるバイアグラの服薬上の注意点に関して解説をさせて頂いております。


バイアグラを始めとする勃起改善剤は、全て空腹状態での服薬が推奨されております。 これは、勃起改善剤がお腹の中で食事内容と合流してしまうと、 勃起改善薬の吸収が低下する事によって、結果、その薬効が弱まったり、 あるいは出なかったりする事が有るからです。


一方、糖尿病をコントロールするお薬の中には血糖を直接的に引き下げる作用のものが有りますので、 糖尿病の服薬内容あるいは注射内容によっては、空腹時におけるセックスなどの運動行為は、低血糖症を引き起こしてしまうリスクが有ります。


つまり糖尿病の方におけるバイアグラの服薬上の注意点においては、 性行為中の低血糖の危険性はとても重要なテーマと言えます。 こうした薬剤性低血糖症は、時に深刻な後遺症を引き起こす場合も有ります。


この服薬上の注意点、つまり低血糖症への対策としては、 バイアグラを使う時は空腹時に服薬して頂き、 服薬からバイアグラの体内への吸収に1時間ほど待って頂いてから 低血糖対策用の補食(おにぎりを一つ等)をして頂き、 その後に性行為に入って頂くのが、低血糖症への対策上、望ましいかと存じます。



以上、バイアグラを使う糖尿病の方へのインフォメーションとして、糖尿病におけるバイアグラの傾向、また使用できないケース、そして服薬上の注意点に関して、 新宿ライフクリニックの糖尿病専門医・日本性機能学会専門医が解説をさせて頂きました。


糖尿病に関しては、他にも糖尿病性腎症を伴う場合など、 バイアグラなどの勃起改善剤を使うに当たっての注意点が複数有るので、 その処方の検討は、日本性機能学会専門医在籍の施設で行った方が安全と思われます。 なにとぞご検討下さいませ。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医・糖尿病専門医:須田隆興、最終確認日:2021-06-21)

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