『バイアグラの7つの間違った使用法』

バイアグラの使い方が間違っていた

バイアグラは世界で初めて口から内服する形で、 ED(勃起不全)を即時的かつ一過性に改善させる事ができる薬剤として、 世界では1998年2月に、この日本では1999年3月に鮮烈なデビューを飾りました。


しかし、そんな本剤も、ただ飲むだけで全ての人に効果が出るわけではなく、 逆に正しい使い方でないと、効果が全く出ないケースも有ります。


せっかく処方されたのに、間違った使用法によって薬効が現れなかった…。 そうした場合、正しい使い方を専門医が解説する事で41.5%~59%の方が、 EDの改善作用を感じる事が出来るようになったと報告されています。


こちらでは、本剤の効果が無くなる、代表的な7つの間違った使用法、 ならびにそれらに対する対策をそれぞれに記載させて頂いております。 是非ともご一読くださいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【油っこい食事後の服用】
  2. 【性的刺激をしていない】
  3. 【内服のタイミング違い】
  4. 【1~2回しか試していない】
  5. 【相対的に用量が少ない】
  6. 【飲酒下での利用】
  7. 【偽造薬の服用】

1.【油っこい食事後の服用】

油っこい食事後の服用はバイアグラの間違った使用法として、最も多いものです。


薬剤の中には 『食後』 に服薬が指導されるものが多いです。 風邪薬や痛み止めなどが代表的と思われます。 しかし、本剤はそれとは逆で、 『空腹時』 の服薬の方が効果が出ます。


特に油っこい食事と本剤の相性はとても悪く、お腹の中で、こうした食事内容と本剤が合流してしまうと、 てきめんに効果が低下します。 つまり食後、特に油っこいものの後での服用は本剤にとって正しくない利用方法なのです。 特に昨今の外食は脂質を多く含むものが主体なので、要注意です。


食後に使用して、勃起改善作用が見られなかった方は、 前の食事から4時間以上経過した空腹状態で服薬してみましょう。


2.【性的刺激をしていない】

バイアグラの間違った使用法として、 『性的刺激をしていない』 というケースが有ります。


本剤に対する誤解の一つとして、 『飲んだら、何もしなくても勃起しっぱなしになる』 といったものがあります。 しかし、実際の所、本剤の作用を十分に出すためには、 『性欲』 並びに 『性的刺激』 が不可欠です。


元々、EDの治療薬は自然な性欲の高まりと性的刺激に応じて勃起改善作用を示すものです。 故に性欲を感じない環境下や性的刺激を加えない状況でのご利用は、 この薬の使い方として正しく有りません。


本剤を服薬しても効果が出なかった方は、 『性欲を刺激する環境』 (お相手の女性がいたり、女性の画像があったりする環境)、 の上で、性器などへの適切な 『性的刺激』 を加えて、使用してみて下さい。


3.【内服のタイミング違い】

バイアグラの間違った使用法として、 『内服のタイミング違い』 の問題もあります


本剤は飲んで、薬効が出るまでに1時間くらいかかる場合が有ります。 すなわち、服薬から10分くらいでセックスに入ってしまった場合は、 この薬の作用を感じられません。


また、この勃起改善薬の作用時間は服薬から5時間ほどの長さになるので、 飲んで5時間以上経過してからセックスに入った場合も、 この薬の作用は感じられません。


また上記1.の【油っこい食事後の服用】 に重複しますが、 この薬は空腹時じゃないと効かない傾向があり、 食事、とくに脂っこいものを食べた直後での服用は、 内服のタイミングとして、この薬の正しくない使い方に該当します。


この薬を使用して効能がしっかりと感じられなかった方は 作用開始時間、ならびに作用持続時間を意識しつつ、空腹のタイミングで 内服してみましょう。


4.【1~2回しか試していない】

バイアグラの間違った使用法としては、 少数回 (1~2回) しか試していない、と言ったケースも含まれます。


人間も生き物ですので、勃起のような生理現象は、その時の体調の影響を強く受けます。 たとえEDでない方であったとしても、 体調次第で勃起の良い時、悪い時は、あるものです。


例えば、前の晩あまり寝ていない状態などは、 勃起を司る自律神経に悪影響を与えます。 その結果、勃起が不調を示す事などは割とポピュラーな一例です。


服薬した時が、たまたま体調が悪い時も、もちろん有るので、 1~2回など少数回のトライアルでは、 この薬の真の薬効を感じられてない可能性が有ります。


当院の外来では正しい本剤の試し方として、 日を分けて、必ず4回ほどはお試しになり、 平均的な薬効を確認するようお願いしております。 ただし、EDの治療薬は1日1回1錠1種類までになりますので、 同じ日に2回飲んではダメです。


5.【相対的に用量が少ない】

バイアグラの間違った使用法として、 お持ちの慢性疾患などの罹病背景、また年齢などから見て、 『相対的に用量が少ない』 と言ったケースが有ります。


初めてご利用になる薬なので、少ない用量でお試しになりたい気持ちもよくわかります。 しかし、例えば 『熱冷ましのお薬』 これを推奨される標準量より少ない用量で、 飲んだ場合、結果として熱は余り下がらないと思われます。


一方、小児など体格が小さな場合は同じ 『熱冷ましのお薬』 でも、成人の推奨標準量よりも少ない用量で効果が出ます。 つまり熱冷ましにしても、EDの治療薬にしても、こうした機能性薬剤は、 その人その人に見合った用量が有るのです。


実はED治療薬は、ご高齢の方には効きにくい傾向が有ります。 また、お持ちの慢性疾患、例えば糖尿病のコントロールが悪い場合なども効きが悪くなります。 こうした、それぞれの状態を加味した上で、用量を調整しなければ十分な効果は現われません。 故に状態に見合わない低用量の内服はこの薬の正しい用法とは言えないのです。


本剤は専門外来にて、日本性機能学会専門医などが、 ご本人の状態に合わせて推奨する 『適正用量』 を使用するようにしましょう。


ただし、逆に作用が無いからと言って、規定された上限量よりも多く使ってはいけません。 規定された上限量より多く使っても、勃起改善効果が強まる事は少なく、 むしろ望まれない副作用の頻度や程度が増悪すると報告されています。 是非ともご注意下さい。


6.【飲酒下での利用】

飲酒下の服用も、バイアグラの間違った使用法の中ではかなり多いケースです。


勃起改善薬はいずれもそうですが、 飲酒下に使用すると (あるいは酔っている状況で使うと)、 作用が十分に発揮されません。 故にアルコールとの併用はこの薬の正しくない利用方法と言えます。


性行為は、雰囲気を盛り上げる為など、 様々な理由で事前にアルコールを飲む事が多いかと思われますが、 実は飲酒はEDではない方であっても、勃起が弱くなってしまう事が有るのです。


これは、おそらくはアルコールが、 勃起に関連する自律神経活動に悪影響を及ぼす為と思われます。 本剤の作用をしっかり出すためにも、 勃起改善薬はお酒に酔っていない時に利用するようにしましょう。


7.【偽造薬の服用】

偽造薬の利用も、バイアグラの間違った使用法に含まれると思われます。


偽造薬の話は本剤の 『使用法』 とは違う話と思われる方もいらっしゃるかと存じますが、 実は 『バイアグラを以前に使用したけど、効果が出なかった』 とおっしゃる方の中には、 よくよく聞くと、医療施設で処方されたモノでは無く、 インターネット通販で入手したモノを使用されている方が存外に多いのです。 故に本稿において偽造薬の説明を要すると判断しました。


この薬は、処方箋医薬品というカテゴリーで、 医師を介してでないと、入手する事はできません。 すなわち医師以外から本剤を入手した場合、 これは薬機法違反であり、明確にイリーガルです。


イリーガルな入手環境において扱われる薬剤は、偽造品の可能性がとても高いです。 なぜならば、正規の薬剤会社は正規の薬剤卸を介して、 各医療施設にこうした薬を供給しているのですが、 イリーガルな団体は、こうした正規品の供給ルートを使用する事が出来ないからなのです。


偽造薬の中には、勃起改善薬を少量混ぜ込んでいるようなものも有りますが、 中には全く含んでいないものも有ります。 むろん、これらいずれを使っても、正規の勃起改善薬のような効果は見られません。


よしんば勃起改善薬が少量混ぜ込んである偽造薬によって薬効が有ったとしても、 不衛生な環境で、薬理の専門家でない人が密造しているものです。 人体に害のあるモノが混入しているケースも有ります。 こうした偽造薬はご利用にならない方が安全です。


すなわち、効果・安全性から考えると、偽造薬の服薬は、この薬の正しくない利用方法と明確に言えます。 ED治療薬は必ず正規の医療施設で、医師によって処方されたものを使用しましょう。



『まとめ』

以上、バイアグラの正しくない使い方、7つの代表的なものに関して解説させて頂きました。


最後に、こちらの 『まとめ』 では、逆に本剤の作用をしっかり出すための用法に関して まとめさせて頂きました。


  • バイアグラの作用をしっかり出すために
  • ・前回の食事から4時間以上経過した空腹時に服用しましょう
  • ・性的な環境下で使用し、適切な性的刺激も加えましょう
  • ・服薬1時間後以降で、服薬5時間以内に性行為を完結させましょう
  • ・本剤の使用前日などは適切な睡眠、バランスの良い食事内容・食事時間などを心がけましょう
  • ・初めてご利用になる場合は、日をわけて4回以上は試すようにしましょう
  • ・専門医療施設にてご本人の状態に見合った適切な用量を選択して貰いましょう
  • ・飲酒下にこのお薬は服薬せず、しらふの状態で利用するようにしましょう
  • ・偽造薬は使用せず、専門医療施設にて正規品を処方して貰いましょう

以上のような事を遵守して頂ければ、 このクスリの本来持つ効果が出やすいかと存じます。
是非とも、ご参考にされて下さい。

(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興 最終確認日:2019-01-08)
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