バイアグラは自尊心の向上やカップルの関係性改善に客観的効果が有ります。



バイアグラによる「生活の質」の向上|パートナーシップ・自信の回復

ばいあぐらは新宿ライフクリニック。


【バイアグラと生活の質:QOL】
ED/勃起不全という疾患は、ただ男性の日常から勃起を奪うだけで無く、 自信や活気や意欲のような、生活を支えるものも合わせて奪い去ってしまう傾向が有ります。 こうした状態がバイアグラ ・レビトラ・シアリスのようなED治療薬によって改善された場合、勃起機能の改善だけに留まらず、 自信を取り戻したり、夫婦やカップルの関係性:パートナーシップが改善したり、仕事の意欲や効率が向上したりと、 EDの改善に合わせて、「生活の質」:QOL:quality of lifeの改善が、副次的に見られる事が有ります。

バイアグラなどの投薬によってEDが改善し、 自信やパートナーシップなどの「生活の質」が向上する事は、 ED専門クリニックにて外来をしていると、 感謝の言葉とともに良く遭遇する、主観的事実だったのですが、 本邦の研究にて、こうした「生活の質」の向上が、 自信やパートナーシップの改善を持って統計的に確認され、 ED治療薬による「生活の質」の向上が、客観性をもって確認されるに至りました。

ED/勃起不全の改善が疾患の改善のみならず、「生活の質」の向上にまで影響することは、 三大欲求の性欲に基づく性行為が、 如何に、我々の精神面や実生活に深甚な影響を与えているかを反映しているとも言えます。

本稿では、バイアグラと「生活の質」の向上に関して、実際の研究発表を踏まえて詳述致します。 ご参照下さい。


【QOL:生活の質とは?】
「生活の質」:QOLとは、医学的概念に基づいた言葉であり、 現在、多少の一般性は有し始めてますが、まだまだ啓蒙の足りない医学用語の一つです。
「生活の質」とは、端的に申し上げますと、疾病だけでは無く、人の幸せに医療が関与する為の、 評価指標とも言えます。
一例を挙げると、「疾患は直ったけど、治療前に比較すると治療後の生活の方が断然に辛い」等は、 疾病治療に伴う「生活の質」の低下と言えます。 疾病治癒・救命、それだけを優先していた医療は、すでに前時代的なものであり、 現行の医療は、先々まで続く人生を見据えて、疾患治療の在り方を検討するものへと遷移して来ています。

「生活の質」は、癌などの終末期医療において、広がった概念の一つで、 治る見込みの無い癌を徹底的に治療し続けるよりも、限られた時間を幸せに暮らすために、 治癒だけを目標とするのでは無く、痛みなどの不都合を改善する事を優先すると言うような臨床状況の中で、 概念が具体的に形成されて行きました。

現在では、「生活の質」は終末期医療のみならず、 長期的なスパンで疾患と人生を検討した状況において、 幸せや満足感という概念の挿入の為に広く臨床現場で用いられています。
例えば、妊娠・挙児を目指す必要が無い年齢でのセックスの不在は、 生活の実利には関係しませんが、勃起が上手く行かない状況やセックスが出来ない状況は、 自信を喪失させ、夫婦仲を悪くし得ます。
こうしたシチュエーションも「生活の質」の低下に内包されます。


【バイアグラによる客観的な「生活の質」:QOLの向上】
本邦の性機能に関する研究に、バイアグラによる「生活の質」の向上を、 質問紙を用いたインタビューによって客観的に解析し、報告されたものが有ります。 この研究が非常に画期的なのは、EDの専門外来で、医師達が主観的に認知していた事実を、 客観的視点で統計的に確認したという点です。
ED/勃起不全という疾患は、「離婚問題」などの社会的問題と親和性がとても強いので、 自分への自信やカップルの関係性への好影響を検証は、社会的にも非常に意義のあるものです。

この研究は、21~81歳の52例のED患者に対して、 バイアグラ50㎎を使用して、複数回の使用前後の効果を、 自信の回復やパートナーシップの改善など、 「生活の質」に関連したものを中心に、質問紙にてインタビューし、それを検討、解析したものです。
この質問紙に関しては、SEARと言う、すでに妥当性を評価されている方法が採用され、 性機能に関する「生活の質」に関連した概念を、点数化して評価・比較する事が可能です。
このSEARの質問内容は、性的関係ドメインと自信ドメインの二つに大きく分かれています。 また、自信ドメインに関しては、さらに自尊心サブスケールと全般的関係サブスケールに分かれます。

結果としては、「強い自尊心」、「自信が持てた」、「パートナーは二人の間柄に満足している」 等のドメインで、バイアグラの使用は、使用前に比較して、 統計的有意差を伴う明確な平均点の上昇が客観的に確認されています。


【バイアグラと性生活の今後】
ED/勃起不全は、本人の勃起の障害や自信の喪失だけで無く、 パートナーとの性生活の不全から、その関係性の悪化など副次的な問題に影響が拡散する傾向が有ります。
また、海外からの臨床研究によると、 EDの男性をパートナーに持つ女性では、女性性機能障害:FSDを合併する率が上昇するとも報告されています。
バイアグラ等による薬物治療によるEDの改善は、「生活の質」に関連する様々な好影響をもたらす傾向が有ります。 上述されている、自信やパートナーシップなどの「生活の質」に関する改善は、 その好影響のごく一部と思われ、他にも好影響が、多数もたらされると推測されます。 実際の外来におけるED患者の問診上では、 治療による恩恵は、業務効率の改善、業務へのやる気など、仕事面にも及んでいると聴取する事も多々有ります。 このような様々な「生活の質」の改善もまた、いずれ客観的検討に基づく研究での報告が期待されます。

本研究が非常に画期的なのは、 この研究がバイアグラの社会的好影響を検討したものとして捉えられる側面が有る所です。 良い意味でも悪い意味でも社会的問題とリンクしやすいED治療薬としては、 このようなベクトルの研究は非常に望ましいものであり、継続する事が望まれます。


written by しありす処方なら新宿ライフクリニック.

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