『EDの検査は全て保険外?勃起不全症の検査で保険証が使えるもの、使えないものを日本性機能学会専門医がご紹介』

ほとんどのED検査は国民健康保険を使う事ができない

  • EDの専用検査には保険証が使えるものと、使えないものとが有る。
  • そのほとんどは保険外の検査なので保険証は使えない
  • 保険証が使えない代表的なED専用検査としては、リジスキャンプラス・エレクトメーター、
     カラードプラ検査、造影画像検査、ホルモンの採血検査。
  • 保険証が使えるED専用検査としては、PGE1(プロスタグランジンイーワン)の陰茎海綿体注射。


ED (勃起不全症) の検査には保険証が使えるものと、使えないものとが有ります。


保険証が使えない検査は、『保険外診療』 と言って、検査に関わる費用を全て自己負担する事になります。 身近な保険外診療としては、インフルエンザなどの 『予防接種』 が有りますね。


保険証とは、正式には 『国民健康保険 被保険者証』 の事で、 国民健康保険とは市町村が運営する法定強制型の医療保険の事です。 現在は6歳以上70歳未満の人は3割の自己負担で対象の検査や治療を受ける事ができます。


ED専用の検査は現在、この保険証が使えるものと、使えないものとが混在しており、その内情としては使えないものが殆どになります。 本稿では、日本性機能学会専門医が、勃起不全症の専用の検査の内、 保険証が使えるものと、使えないものとを分類して、ご紹介しております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページの項目リスト>

  1. 【EDの検査で保険外のもの】
  2. 【EDの検査で保険証が使えるもの】

1.【EDの検査で保険外のもの】

保険証が使えないEDの検査

勃起不全症の専用の検査は、そのほとんどが保険証が使えない、いわゆる"保険外"の検査になり、 この検査費用は全額自己負担になります。


こうした保険証が使えないED専用の検査として、代表的なものを以下にご紹介します。

  • リジスキャンプラス・エレクトメーター
    リジスキャンプラスもエレクトメーターもどちらも保険外のED検査になり、睡眠中の 『夜間勃起現象』 を確認するものです。 夜間勃起現象とはいわゆる 『あさだち』 の事で、これの頻度・持続時間・ペニスの硬度を詳細に計測できるのが、リジスキャンプラスです。 一方のエレクトメーターはその簡易版で、睡眠中のペニス周径の最大増加幅を計測します。 夜間勃起現象がキチンとある場合、EDの主原因は心理的および精神疾患的要素である可能性が高くなります。

  • カラードプラ検査
    カラードップラー検査とは超音波を使って血流を確認する検査方法の事で、 勃起不全症専用のカラードップラー検査の場合は、やはり保険証は使う事が出来ません。 この検査は血管拡張薬を投与した状態でのペニス血流を超音波で確認し、血流の流速や抵抗性を計測する事で 血流に問題があって発生しているEDなのかどうかを判別する事が出来ます。

  • 造影画像検査
    造影画像検査とは造影剤という血管に分布される特殊な薬剤を使用して、画像上で血管の問題などを確認する検査の事です。 ED専用の造影画像検査の場合は、やはり保険外の取扱になります。 上記のカラードップラーでも血管の問題を調べる事は出来ますが、造影画像検査の方が、 血管の 『どこの部分に問題あるか』 など、より詳細に問題部位の特定ができるので、 手術前 (血行再建手術) の検査として行う場合が多いです。

  • ホルモンの採血検査
    勃起不全症に特化した採血検査は、男性ホルモンであるテストステロンや、 これの分泌に関わるプロラクチン、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモンなどのホルモン測定が主体です。 明かな性腺機能低下症を疑わせる症状・所見が無い限り、 EDにおけるこれらの採血検査は保険証が使えない検査になる可能性が高いです。

以上が代表的な保険外の勃起不全症専用の検査です。 これらの検査をご希望の場合は、 事前に泌尿器科標榜のある大きな病院にて、 お電話などでご確認頂いた方が望ましいと思われます。


2.【EDの検査で保険証が使えるもの】

勃起不全症の検査で保険証の使えるもの

前述させて頂きましたが、 ED専用の検査はそのほとんどが保険外で、 実質、保険証が使えるものは一つだけになります。


それは 『PGE1(プロスタグランジンイーワン)の陰茎海綿体注射』 です。


この検査は血管拡張物質であるPGE1を、ペニスに注射して陰茎海綿体に投薬する事で、 人為的に勃起を引き起こしてペニスの血管機能をチェックするものです。


ペニスの血管機能に問題が無ければ、注射から10分以内に勃起が出現し、30分以上継続します。 この腫脹・硬度・持続をそれぞれ確認して、検査内容を判定します。


この検査で問題が有る場合、EDの原因はペニスの動脈もしくは静脈などの血管系と判断する事ができます。


この検査は2011年以降に国民健康保険の適応が認められるようになり、 保険証を使う事が出来る、数少ない勃起不全症の検査となりました。


統計報告によると、保険診療でこの検査を希望される方の約半分は、 バイアグラ、レビトラ、シアリス、シルデナフィル、タダラフィルなどのPDE5阻害薬が、 禁忌によって使用できない、 もしくは使用するも無効だった方々との事でした。


こちらの 『PGE1(プロスタグランジンイーワン)の陰茎海綿体注射』 検査をご希望の場合も、
事前に泌尿器科標榜のある大きな病院にて、お電話などでお尋ね頂いた方が望ましいです。


なお、本検査は、ペニスに針を刺す痛み又、持続勃起症などの侵襲性の高い副作用などがある事から、 検査の前によく説明を受けてから、 検査するかどうかをご判断頂いた方が望ましいと思われます。


以上、日本性機能学会専門医が勃起不全症の専門検査の内、保険証が使えるもの、使えないものを、 分けてご紹介させて頂きました。



(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2020-06-08)


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