PDE5阻害薬の欠点

勃起不全治療薬はインポテンツに万能という訳では有りません



勃起不全治療薬の至らない点」

PDE5阻害薬にも欠点が有ります。


<当ページの項目リスト>

  1. 【勃起不全治療薬の欠点】
  2. 【一過性の改善である】
  3. 【狭心症・心筋梗塞の人は使えない】
  4. 【薬局や通信販売で正規品の入手が出来ない】
  5. 【勃起不全治療薬の欠点-各製剤に関して-】

勃起不全治療薬の欠点

勃起不全治療薬にも欠点は有ります


1.【勃起不全治療薬の欠点】

【要約】 「勃起不全治療薬にも欠点は有ります」
勃起不全治療薬とは言わばペニス局所の血管拡張剤です。 これらはEDに対して万能という訳ではなく、やはり欠点もあります。 勃起不全治療薬の代表的な欠点としては、あくまでその改善は一過性である事、 またEDの原因や重症度によっては効かない事もある事、 性欲が無い状況では作用しない事、狭心症・心筋梗塞の人はこれを使用できない事、 薬局や通信販売で正規品が売っていない事などが挙げられます。



現行で実用されている勃起不全治療薬とは正式にはPDE5阻害薬と言い、 PDE5(ホスホジエステラーゼ・ファイブ)という酵素を阻害する事で、 陰茎をエレクトする方向にコントロールするcGMP(サイクリック・グアノシン・モノフォスファターゼ) という物質を増やしてEDの改善を図る、いわばペニス局所の血管拡張剤です。
EDは日本だけでも男性6000万人強の内、1100万人が罹患しているとされる超多数派疾患ですが、 こうした勃起不全治療薬が出現するまで、内服でEDをコントロールするという加療概念すら存在しませんでした。 勃起不全治療薬登場以前にあったED加療は血管拡張剤をペニスに注射で直接投与するなどの、 日常生活にフィードバックするのが難しい方法が主体だったと言えます。
そうした状況の中で登場した勃起不全治療薬は、患者さんや医療従事者に非常に好意的に迎えられ、 現在では社会的な影響力を示す薬剤カテゴリーに成長しました。


しかし勃起不全治療薬はセックスに関連した薬剤のせいか誤解を招きやすく、 その実際を超えて高い機能を期待されやすい傾向が否めません。 当新宿ライフクリニックに初診でいらした患者さんにもそうした傾向がある方がご来院されるケースは多く、 そうした場合、勃起不全治療薬の欠点を中心に説明した方が直截な解説になる事が有ります。 特に現在は三種の先発勃起不全治療薬に加えて、 製造特許切れでリリースされた公式後発医薬品と、 勃起不全治療薬の選択肢も多いので、患者さんはどれにするか迷ってしまう傾向が否めません。 そうした場合も、各勃起不全治療薬の欠点を解説する事で問題点が明確になり、 製剤選択がし易くなる傾向が有ります。


こうした状況を踏まえて新宿ライフクリニックからは、 本稿にて「勃起不全治療薬の欠点」をメインテーマに、 その欠点の内容やそれぞれの製剤ごとの欠点などに関して詳細に記載しております。 宜しければ、ご参照下さいませ。


2.【一過性の改善である】

勃起不全治療薬の欠点をテーマに記載させて頂いておりますが、 そうした欠点の代表的なものとして、これら勃起不全治療薬による作用は、 あくまで製剤が作用している間、
つまり「一過性」である事が挙げられます。


これら勃起不全治療薬は毎日連用する事で、EDをベースから原因改善できる訳ではなく、 あくまで薬効が出ている間だけ、EDを是正する作用が主体です。 初診患者さんでこれら勃起不全治療薬がEDの原因改善になると勘違いされている方は比較的多く、 時に内服でEDを原因改善すると化学的に証明されている製剤が存在しない事から解説を要する場合も有ります。
これは、おそらく勃起不全治療薬が「EDを加療する製剤」というカテゴリーになっているために、 このような誤解が生まれやすいのだと思われます。 しかしED自体は多くの原因を持ち、その中には「加齢」など改善のしようが無いものが有ります。 こうした傾向の疾患を内服だけで完全に加療するのは、理論的に難しいとも思われます。 このように勃起不全治療薬の効果はあくまで一過性であり、それを勃起不全治療薬の欠点と感じる方も少なくないようです。


また他の勃起不全治療薬の欠点として、勃起不全治療薬はすべてのEDの方に効果を示す訳ではなく、 原因や状況によっては勃起不全治療薬が効果を示さない、もしくはとても効き難い事が挙げられます。
例えば前立腺関連疾患に対する手術でペニスのエレクトに関連した重要な神経を切除せざるをえなかった方などに対しては、 勃起不全治療薬は効果を示さない事が多いです。 こうした薬効が有る意味不完全であるという側面も勃起不全治療薬の欠点の一つと言えるでしょう。


またその他の勃起不全治療薬の欠点としては、勃起不全治療薬は性欲が無い状況では作動しない事が挙げられるでしょう。 これらバイアグラなどのPDE5阻害薬は、性欲を司る大脳辺縁系など中枢神経への作用は見られず、 性欲を惹起するものでは全くありません。 故に性欲を呼び起こさないような相手や状況であれば、 勃起不全治療薬はEDの改善効果を示す事はないでしょう。 これも勃起不全治療薬の欠点と言えるのだと思われます。


3.【狭心症・心筋梗塞の人は使えない】

勃起不全治療薬の効果面での欠点に関して記載させて頂きました。 それでは罹病背景における勃起不全治療薬の欠点にはどのようなものが有るでしょうか?


罹病背景における勃起不全治療薬の欠点として代表的なのは、 狭心症・心筋梗塞などの心血管疾患を罹患されている方には勃起不全治療薬が使えない事が有ります。 実は狭心症・心筋梗塞を発症されている方にはEDが多いとされています。 これは狭心症・心筋梗塞とEDが同じ原因をベースに発症する事が多いためです。 具体的には高血圧・糖尿病・脂質異常症等の生活習慣病や喫煙などが有ります。
こうした原因をベースにEDが先行して発症し、その延長線上で狭心症・心筋梗塞が発症する事が多く有り、 その為にEDは狭心症・心筋梗塞の「警告疾患」として考える事が出来るとも報告されています。
それが故に狭心症・心筋梗塞を発症されている方はED罹病人口の中でも比較的大きな割合を占めると言えますが、 前提として狭心症・心筋梗塞の方に勃起不全治療薬を使用する事は出来ません。


それは勃起不全治療薬が狭心症・心筋梗塞の特異的特効薬であるニトロ系製剤と併用が出来ないからです。 じつはこの2剤が併用されると血圧において異常降圧を示す事があり、 ゆえにこの併用は禁忌指定されています。
ニトロ系製剤を恒常的に使用されている方は言わずもがなですが、 恒常的に使用していなくとも、今後、狭心症・心筋梗塞を再発する可能性が有る方は、 狭心症・心筋梗塞の緊急加療時にニトロ系製剤を使用する事が出来なくなる状況があるので、 これら勃起不全治療薬を使用する事ができません。
多数派のED原因カテゴリーであるのに、併用薬剤の関係上、 狭心症・心筋梗塞の罹病があると勃起不全治療薬を使用できない、 これも勃起不全治療薬の一つの欠点と言えるでしょう。


4.【薬局や通信販売で正規品の入手が出来ない】

作用面から、また罹病背景からの勃起不全治療薬の欠点に関して記載させて頂きました。 それでは勃起不全治療薬の入手面における欠点にはどのようなものが有るのでしょうか?
勃起不全治療薬の入手面における欠点としては、 薬局や通信販売で正規品の勃起不全治療薬の入手が出来ない事が挙げられます。


薬局売薬(OTC薬品)でない勃起不全治療薬は、 処方箋医薬品というカテゴリーになり、医師の診断があって初めて処方する事が可能な薬剤であり、 こうした取り決めは薬事法などの法規で厳密に定められたものです。 故にこれら勃起不全治療薬は薬局や通信販売で正規品を入手する事が出来ません。


ED自体は上記【勃起不全治療薬の欠点】に記載した通り、超多数派疾患なので、 その加療薬たる勃起不全治療薬の入手は簡便であった方が、 日本国民全体におけるED加療が進みやすくなると思われ、 正規の勃起不全治療薬が医療施設への受診そして診療の元でないと入手できないという状況は、 ある意味、日本人全体へのED加療の啓蒙にブレーキをかけているとも言えます。 しかし勃起不全治療薬は上記【狭心症・心筋梗塞の人は使えない】に記載したように、 使用すると危険な状況がいくつか想定されます。 そしてそうしたリスクマネジメントを出来るのが、 職分としては医師しかいないので、 勃起不全治療薬が薬局や通信販売で入手出来ないのが欠点であったとしても、 それは状況としてはやむを得ない事でも有ります。


ここで疑問に思われる方もいるかと存じますが、 それではネットなどで検索される通信販売の勃起不全治療薬は何なのでしょうか? これは実は日本国内で正式に流通を許可されたものでは有りません。 つまり正規品では無いので、そのED改善効果がきちんと出るのか、 またどのような薬害が出るのか、一切が未知数です。 海外ではこうした正規品では無い勃起不全治療薬で死亡者も出ており、 日本国内でも救急搬送になったという方も報告されています。 こうした危険な事もありますので、勃起不全治療薬は正規品をご使用になりますよう強くお勧めいたします。


5.【勃起不全治療薬の欠点-それぞれの製剤に関して-】

以上、勃起不全治療薬の代表的な欠点に関して総論的に記載させて頂きました。 勃起不全治療薬の欠点が明確になる事で、 本剤に対する誤解が解けた方もいらっしゃるのでは無いでしょうか? ただ上記には勃起不全治療薬それぞれの特徴的な欠点に関しては記載しておりません。 そこで本項ではいわば各論的に、 それぞれの勃起不全治療薬の欠点について記載させて頂いております。ご参照下さいませ。

注意:ここでは「商標名」でなく「成分名」で表記させて頂いております。

  • ・(シルデナフィルの欠点):
    勃起不全治療薬の成分であるシルデナフィルの欠点として、代表的には食後や飲酒後の使用で効果が弱りやすい事が挙げられます。 特に飲酒後は効果が弱るだけでなく収取期血圧の低下による立ち眩みが見られる場合があり要注意です。 また副作用の総合的発生頻度は3種ある先発勃起不全治療薬の中でも比較的多い事が欠点として挙げられます。 ちなみに公式ジェネリックに関しては内容が全く一緒なので、こうした欠点も一緒です。
  • ・(バルデナフィルの欠点):
    勃起不全治療薬の成分であるバルデナフィルの欠点として、代表的なものはシルデナフィル程ではないがやはり食後 (特に脂っぽいもの)や飲酒後の使用で効果が弱りやすい事が挙げられます。 しかしバルデナフィルの場合は吸収が早いので、 空腹時に飲んでおいて30分経過以降に食事をとるという方法を取る事も出来ます。 またバルデナフィルの副作用は総体としてはシルデナフィルよりも控えめですが、 一点ほてり感に関してはバルデナフィルの方が頻度が髙いという特異的な欠点も有ります。
  • ・(タダラフィルの欠点):
    勃起不全治療薬の成分であるタダラフィルの欠点として、この成分は食事に関しては問題が少ないのですが、 シルデナフィル程ではないにしても、 やはりアルコールで効果が弱る傾向は否めません。 それとタダラフィルに特異的な欠点としては、効果が出るのに時間がかかる事が有ります。 当院ではタダラフィルに関して服薬してから性行為に入るまで2時間は見てほしいと説明しています。 またタダラフィルの副作用に関しては、総体としてはシルデナフィルよりも控えめと言えますが、 背部の筋肉が痛くなるという独特な副作用が出る所も本成分特有の欠点としてあります。

以上各勃起不全治療薬の成分における代表的な欠点に関して記載させて頂きました。 当新宿ライフクリニックは日本性機能学会専門医が主宰するクリニックとして、 勃起不全治療薬の欠点など様々な情報啓蒙に努めております。
お近くにお寄りの際は、是非とも東京はJR新宿駅の目の前、新宿ライフクリニックにご来院くださいませ。