『EDと地球温暖化の関連。地球温暖化が人々の勃起機能に与えると思われる3つの悪影響に関して日本性機能学会専門医が解説』

EDと地球温暖化の関連

  • EDの発症と地球温暖化は関連する可能性が有ります。
  • 地球温暖化進行が人間の勃起機能に与えると思われる悪影響には主に3種有ります
  • 1.気圧の極端な変動による自律神経障害
  • 2.増加する慢性的脱水症
  • 3.継続するネガティブな心理状態
  • 今後、我々人類は生産と消費の有り様を根底から変える必要があるとも言われています

地球温暖化による人類史上前例の無い大規模な環境変動は、 人々の勃起機能にも悪影響を与え、 EDの発症にも関与する可能性が有ります。


地球温暖化が及ぼす弊害には、食糧問題、居住地問題、災害問題、乾燥地拡大の問題、水不足の問題など、 一個一個が人類の存亡に関わるような大きな問題が山ほど有ります。 その一方で、地球温暖化には健康状態など、我々の生体機能に関わる悪影響も懸念されており、 そうした数多の健康問題の中には勃起機能への悪影響、つまりEDの発生なども含まれています。


こちらでは新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、 EDと地球温暖化の関連をメインテーマに、 地球温暖化が人々の勃起機能に与えると思われる代表的な悪影響の3つに関して解説をさせて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【気圧の極端な変動による自律神経障害】
  2. 【増加する慢性的脱水症】
  3. 【継続するネガティブな心理状態】

1.【気圧の極端な変動による自律神経障害】

気圧の極端な変動による自律神経障害

EDと地球温暖化の関連について、 こちらでは地球温暖化が勃起機能に与える3つの悪影響の内、 『気圧の極端な変動による自律神経障害』 に関して解説をさせて頂きます。


勃起は自律神経によってコントロールされる生理機能の一つですが、 実は気圧の大きな変動はこの自律神経機能に悪影響を与えます。


一例としては、台風が近づいてくると頭痛や倦怠感を覚えられる方がいらっしゃるかと存じますが、 こうした症状も、実は気圧の変動を受けて発生する自律神経障害に起因しています。


地球温暖化が進行すると、従来よりも激しい雨や強い台風などの、極端な気候変動が起きるようになる可能性が高いとされており、 こうした極端な気候変動は従来以上の大きな気圧差を発生させる事で、 人々に強い自律神経障害を引き起こし、 それが結果としてEDなどの健康障害の発生に関与する恐れがあります。


このように地球温暖化は、人々に自律神経障害を引き起こす事で勃起機能に悪影響を及ぼす事から、 EDの発症に関連していく可能性が推察されます。 


2.【増加する慢性的脱水症】

増加する慢性的脱水症

EDと地球温暖化の関連について、 こちらでは勃起機能に地球温暖化が与える悪影響3つの内、 『増加する慢性的脱水症』 に関して解説をさせて頂きます。


人体に発生する脱水症は、あらゆる生理機能のパフォーマンスを低下させます。それは勃起機能に対しても同様です。 特に勃起は、陰茎海綿体に血液をプールする事で成立する生理現象なので、体液量の総体的な減少を引き起こす脱水症は、 直接的な勃起機能への悪影響を示し、EDの発症を引き起こす可能性が高いです。


地球温暖化が進行すると、平均気温が上昇する事で、不感蒸泄や発汗などによる人体からの水分流出が増加するようになり、 その一方で、地球温暖化の進行による環境変化は、大規模な水不足を引き起こすようになります。


こうした状況の結果として、人体から出ていく水分量は増加し、人体に入る水分量は減ってしまうので、 慢性的な脱水症を発症する人が増加していきます。


つまり地球温暖化の進行は、人々に慢性的な脱水症の増加を引き起こしてしまう可能性が高く、 その結果、腎機能障害を始めとした、様々な健康被害が副次的に発生し、 そうした健康被害の中には、勃起機能への悪影響、つまりEDも含まれるという事です。


このように地球温暖化は、慢性的な脱水症の増加を介して、人々の勃起機能に悪影響を与え、 結果としてEDの発症に関連していく可能性が有ります。


3.【継続するネガティブな心理状態】

継続するネガティブな心理状態

EDと地球温暖化の関連について、 最後にこちらでは、地球温暖化が勃起機能に与える3つの悪影響の内、 『継続するネガティブな心理状態』 に関して解説をさせて頂きます。


うつ症状などのネガティブな心理状態はED発症の原因の一つとして、勃起機能への悪影響が認められています。 実際にこうした心理的問題は、EDの主要な13種のリスクファクターにも含まれており、 プレッシャー、ストレス、落ち込んだ気分など、ネガティブな心理状態が、EDなどの性機能障害を引き起こす事が医学的に確認されています。


地球温暖化が進行すると、大規模な気象災害が頻発するようになり、自分もしくは家族が被災者で無かったとしても、 継続的にもたらされる悲劇的な報道は、人々の心を明るくさせる事は決してありません。


このような慢性的かつ社会的な不安、心配など、ネガティブな心理状態は、うつ病などの心理的な疾患を引き起こす可能性が高いですが、 その他にも、こうした心理的状態は消化性潰瘍など様々な身体化症状を引き起こす可能性があり、 そうした身体化症状の中には勃起機能への悪影響、つまりEDも内包されています。


このように地球温暖化は、災害の増加に対して、継続的にネガティブな心理状態を作り出す事によって、 人々の勃起機能に悪影響を与え、結果としてEDの発症に関連していく可能性が有ります。



以上、EDと地球温暖化の関連において、地球温暖化が人々の勃起機能に与えると想定される3つの悪影響に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医から解説をさせて頂きました。


地球温暖化は全地球規模の環境問題であり、人類にとって未曾有の惨事を引き起こす可能性が有ります。 一説には我々人類の生産と消費の有り様にもっとも大きな問題があり、 我々は抜本的に現在の生活スタイルを改変せねば、 現状は改変し得ないとも言われています。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2022-03-23)

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