陰茎海綿体注射によるED/勃起不全の改善について



陰茎海綿体注射によるED治療


【陰茎海綿体注射とは】
陰茎海綿体注射(ICI;intracavernous injection test )とは、陰茎注射とも呼ばれ、 陰茎の中の海綿体に薬剤を注入する事によって勃起を惹起させる、ED:勃起不全の検査法であり、 ED/勃起不全の治療法です。


【使用薬剤】
陰茎海綿体注射に使用される薬剤は、プロスタグランジンE1(イーワン)と呼ばれる薬剤になります。
プロスタグランジンE1は、ジホモ-γ-リノレン酸より酵素的に合成されるプロスタグランジンで、 主に、血小板凝集阻止、平滑筋弛緩作用、気管支拡張作用などを有します。
元来、血行再建や慢性動脈閉塞症に使用されてきた薬剤になります。

プロスタグランジンE1が陰茎海綿体内に注射によって投与されると、海綿体神経の機能が有る・無いに関わらず、 直接的に陰茎海綿体の血管平滑筋を弛緩させ、動脈から陰茎海綿体への血液の流入を増加する事によって、 勃起を引き起こします。
つまり、プロスタグランジンE1による陰茎海綿体注射は、 血管が健常であれば、前立腺癌の根治的前立腺全摘除術などで、勃起を司る神経が温存されてないような場合であっても、 勃起を発現させることが可能です。

同処置は、バイアグラ等の勃起薬(PDE5阻害薬)の無効例にも効果が期待される方法になります。
逆に、プロスタグランジンE1による海綿体注射をしても勃起が不十分な場合は、神経障害でなく、 動脈流入不全、静脈閉鎖不全などの血管性EDが疑われます。
血管性EDのスクリーニングとして有用な検査で、 ファーマコテスト とも呼ばれます。


【陰茎海綿体注射の実際の方法】
注射用のプロスタグランジンE1製剤を5~20μg、生理食塩水1mlに希釈して、 陰茎の根本から1~3㎝ほど亀頭寄り、正中を避けた陰茎背側の陰茎海綿体の左右どちらかに (左右の海綿体は交通があるので、片側のみに注入します)注射器で注入します。
個人差が有りますが、注射針は6~10㎜ほど刺入します。
推奨される針の太さは27ゲージ前後と細いものが望ましいです。
陰茎海綿体注射は、血管性EDでなければ、投与後10分以内で勃起が惹起され、 おおよそ効果が30分ほど持続します。

手技を行う上でのリスクは、間違った刺入により、血管や神経を傷害する可能性がある事と、 深く刺入しすぎる事で、 間違えて尿道海綿体に薬剤を注入してしまう可能性などが挙げられます。


【陰茎海綿体注射の適応】
主に、プロスタグランジンE1による陰茎海綿体注射は、血管性EDの診断や、 前立腺癌の根治的前立腺全摘除術施行後の陰茎リハビリテーション、 在宅における陰茎自己注射によるED治療に使用されます。
しかし、血管性EDの診断目的以外には、 プロスタグランジンE1による陰茎海綿体注射の保険診療は適応されておらず。 同処置の陰茎リハビリテーションへの使用や陰茎自己注射によるED治療への使用は、 自主臨床研究もしくは自由診療下に施行されているのが現状です。


【陰茎海綿体注射の限界】
プロスタグランジンE1による陰茎海綿体注射のED治療への使用は、 現在、一部の施設にて自由診療にて施行されているものの、普及には至っておりません。
その理由は、陰茎に、自分で針を刺すという観血的行為、抵抗感が生じやすい事、 間違った注射によって陰茎の重要な血管や神経が損傷し、さらにEDが悪化するばかりか、 緊急治療を必要とするような事態を招きかねない可能性がある事などが、挙げられます。

また、プロスタグランディンE1による治療は、中~長期に行うと、その効果が減弱する事が指摘されており、 恒久的な治療ではございません。

一般化するには解決すべき問題が多々あると言わざるを得ません。


バイアグラレビトラ、 シアリスなどの勃起改善薬(PDE5阻害薬)の簡便さ、安全性ならびに効果を、 陰茎海綿体注射と総合的に考えた場合、やはり、現行では、ED治療の中心は、 陰茎海綿体注射では無く、これら勃起改善薬と思われます。


written by 新宿でシアリスなら新宿ライフクリニック.

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