『勃起不全治療剤は効かない事がある?日本性機能学会専門医がED治療薬の効果が出ない3種のケースに関して解説』

時にED治療薬は効果が出ない

  • 勃起不全治療剤は効かない場合が有る
  • 薬の効果よりED原因の方の相対的影響が強い場合は効かない
  • 糖尿病はこうした “強い原因” になりやすい
  • また勃起不全の原因や年齢に対して薬剤量が足りないと効果は出ない
  • また素面・空腹など正しい使用条件でないと効かない

勃起不全治療剤である、バイアグラ・レビトラ・シアリス・シルデナフィル・タダラフィルは、 残念ながら、飲んだ人すべてにEDの改善効果が出るわけでは有りません。


どのような場合に効かないのかと言うと、代表的には3種のケースに分類できます。 それは 『原因の方が強い場合』 『薬剤量が足りない場合』 『使用条件が正しくない場合』 です。


こちらのページでは、日本性機能学会専門医が、一般の勃起不全症患者さんに向けて、 ED治療薬の効果が出ない3種のケースに関してやさしく解説しております。


どうぞご参考にされて下さい。


<当ページの項目リスト>

  1. 【原因の方が強い場合】
  2. 【薬剤量が足りない場合】
  3. 【使用条件が正しくない場合】

1.【原因の方が強い場合】

強い原因

勃起不全治療剤は、原因の方が薬剤の作用より強い場合、その効果が出ない事が有ります。


たとえ年齢に見合った適正な量を、正しい使用方法で服薬していてもED治療薬が効かない事が有ります。 こうした場合には、薬剤による 『改善させる力』 よりも、 『EDを引き起こしている原因』 の方が、影響が強い場合が有ります。


905例のバイアグラ ・ レビトラ ・ シアリスを使用している患者さんにて、 その改善効果を検討した研究があります。 この症例の内、20~30%にて勃起の改善効果が出なかったと報告されています。 この改善効果が出なかった症例では、ED発症の原因として、糖尿病 ・ 高血圧 ・ 脂質異常症 ・ 骨盤内手術後 ・ うつ病 ・ 前立腺肥大症が確認されており、 このうち、糖尿病は全体の約3割ほどを占め、最大多数の原因であったと報告されています。


このように 糖尿病などは勃起不全治療剤が効かないEDの原因、つまり 『薬剤の作用より強い原因』 になる事が多く、 これは糖尿病が神経障害・血管障害と2重のED発症機構をもっているからだと推測されます。


この他、交通事故などの外傷も、薬剤の作用より強いEDの原因になる事が多いです。


2.【薬剤量が足りない場合】

薬剤量が足りない

ED治療薬は、年齢や勃起不全症の原因に対して、相対的に薬剤量が足りない場合、きちんと効果が出ない事が有ります。


例えば、勃起不全治療剤は20歳の人と80歳の人とでは同じようには効きません。 年を取れば取るほど、これらは効きが悪くなってくるので、20歳の人への適正な薬剤量は、 80歳の人にとっては、効果を出すのには薬剤量が足りません。


また前出の糖尿病がある人は糖尿病が無い人に比べた場合、ED治療薬は効きにくくなってくるので、 糖尿病の無い人への適正な量は、糖尿病がある人にとっては、やはり効果を出すには薬剤量が足りません。


このように、勃起不全治療剤は年齢や勃起不全の原因に見合った量を内服しないと、その効果は出ない事が多いです。 ただし、薬剤の量を増加させる際には、専門医による年齢や合併疾患に応じた安全性の検討がとても重要です。


3.【使用条件が正しくない場合】

正しい服薬のタイミング

ED薬は、使用条件が正しく無い場合、効かない事が多いです。


年齢や勃起不全の原因に見合った薬剤量だとしても、正しいタイミング、正しい体の状態で服薬しない場合、 勃起改善効果が出ない事があります。


勃起不全治療剤の正しい使用条件としては、

  • アルコールを飲んでいない
  • 空腹時に服用している (前の食事から4時間以上経過) 。
  • 前日、しっかり睡眠をとっている
  • 効果時間の範囲内で性行為に入っている (効果時間は薬剤ごとに違います) 。
  • 効果の開始前に性行為に入っていない (効果の開始時間も薬剤ごとに違います) 。

と、このような体の状態、使用のタイミング、が服薬の望ましい条件です。


このような使用条件を守らない場合、バイアグラ、レビトラ、シアリス、シルデナフィル、タダラフィル、 いずれであっても効果が出ない場合が想定されます。


ED治療薬の効果が出ない、最も多いケースは、こうした 『使用条件が正しく無い場合』 です。 勃起不全治療剤が効かない時は、まずはこうした使用条件を確認するようにしましょう。



(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2020-04-27)


日本性機能学会専門医証
※日本性機能学会について詳しくはこちら
新宿ライフクリニック院内看板
※新宿ライフクリニックについて詳しくはこちら



 ―このページの内容に関連した記事―