外陰無毛症（陰毛欠損症）の臨床

外陰無毛症（陰毛欠損症）の原因と治療

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【外陰無毛症（陰毛欠損症）とは？】
外陰無毛症atrichia vulvaeとは陰毛が欠如した状態を言います。 陰毛欠損atrichia　vulvaeとも呼ばれます。
陰毛は通常、男女ともに二次性徴時に外陰部、すなわち、女性では主に恥丘・大陰唇などに、 男性では陰毛は主に下腹部・陰嚢部に生育します。
この発毛が無い状態が外陰無毛症（陰毛欠損症）です。
おもに陰毛の発生および陰毛の成長は男性ホルモンの作用によるものになります。 女性の場合であっても、陰毛の生育には、男性ホルモンが必要です。

【原因】
外陰無毛症(陰毛欠損症）は全く陰毛の生育が見られない状態から、 不十分にしても陰毛の生育が見られる状態までを含有した疾患概念です。
本症単独で発症した場合は、その原因を同定でないケースも少なくありません。

【ホルモン分泌障害】
外陰無毛症（陰毛欠損症）の発生原因として考えられるものとして、 テストステロン に代表される男性ホルモンのアンドロゲンの分泌や、作用の障害があります。
ただ、アンドロゲンの分泌や作用障害がある場合には、本疾患だけでなく、 他の疾患も副次的に発症している場合が多々あります。

【治療】
外陰無毛症（陰毛欠損症）の治療は、局所への男性ホルモンの塗布薬の使用が効果を示す場合もありますが、 ほとんどの場合は、治療は難航いたします。

【発症タイミング】
成人以降に、アンドロゲンの分泌や作用障害が生じた場合は、 外陰無毛症（陰毛欠損症）のような形質の問題になる事は、多くはありません。
二次性徴以前の発症の場合、ホルモン分泌障害が本疾患の原因になる可能性がございます。
成人以降の男性ホルモン分泌障害は、 ED勃起不全のような機能的な問題を生じるケースが多く見られます。

外陰無毛症（陰毛欠損症）の反対の病態として、 陰毛早発症 がございます。