血精液症の原因



血精液症の症状と治療

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【血精液症とは】
血精液症hematospermiaとは、血液中に精液が入り込んだ状態を指します。
本疾患は、感染症などの何らかの疾患により発生している症候性と、 原因が特定されない特発性がございます。

正常な精液は、その組成上、細胞成分である精子と液体成分である 精漿によって構成され、 基本的には血液は混入しないように作られます。
この精漿に、血液が混入した状態が本疾患になります。

血精液症とは、上記のごとく、精液に血液の混在するため、赤みを帯びます。
精液検査は、ほとんどのケースでは不妊症の精査などで施行される検査なので、 基本的に精液中の赤みを自覚して外来受診されるケースが多くなります。


【症候性の血精液症】
典型的には、精路を形成するどこかで発生した炎症によるものが多く、 前立腺炎からの炎症が精嚢に波及し、精嚢炎などを発症した場合は、 精液に、血性分泌物が混入し、発症しやすいくなります。
精嚢炎などが発症すると、本疾患のほかにも 膿精液症 を示す場合があります。
炎症を惹起する精路の感染症、特異的な感染症である結核、外傷による出血、石灰化、 憩室、精子侵襲症、良性腫瘍、悪性腫瘍、また射精管結石、 精管結石 などによって発生します。

精液に血液が混入するという視覚的インパクトから、悪性腫瘍の心配に容易に移行しやすい疾患ですが、 基本的には、悪性腫瘍原因のものはごく少数派で、2~3週の経過観察にて改善する事が多いとされています。

検査にて器質性の原因が見つかった際は、その原因に合わせた治療が施行されます。
上記のように、数週間で自然治癒する事が多いとされる疾患ですが、再発しやすい側面もあります。
また、症候が長期間持続する場合や発症者の年齢が高齢である場合には、 前立腺癌など泌尿生殖器系悪性腫瘍の検査が推奨されます。 血精液症が継続する傾向を示す場合には、腫瘍精査は必須であり、 こうした所見が前立腺癌などの泌尿生殖器系の悪性腫瘍の発見の糸口になる場合もあります。


【特発性の血精液症】
血液成分が混入する具体的な疾患が見られない状態を言います。
つまり、診断上は、感染症や結石症や腫瘍などの除外された場合、特発性と診断になります。 症候性の血精液症の場合は、原因となる疾患の加療により、本疾患を改善させる事が可能になりますが、 原因不明の特発性の場合は、本疾患の治療が難しい場合が多いとされています。
特異的な治療方法がないので、経過観察しても長期に症候が持続する場合には、 消炎剤、止血剤、女性ホルモン剤などの投与が検討されます。


【不妊症との関係】
挙児希望の若い夫婦においては、 血精液症が妊娠率の低下や胎児への障害発生の原因となる事を危惧するケースがありますが、 ほとんどの場合においては、こうした影響は少ないとされています。
ただし、感染症原因の炎症性のものは、妊娠率等に関して軽度の関連性が示唆されています。 精路の感染症は、頻回に繰り返すと精路通過障害を来たし、 男性が原因の不妊症すなわち男性不妊を引き起こす場合があります。
一方、勃起不全もまた 男性不妊 の原因になる事があります。


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