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【高血圧によるEDの原因と治療】
高血圧によって発症する勃起不全つまりEDには複数の原因因子が有るとされています。
その中で高血圧に特異度が高いEDの原因が様々な研究によって検討されており、
あるいは将来高血圧によるEDの為の専用治療薬などが創薬される可能性が期待される所です。
高血圧という疾患はおそらく皆さんの最も身近な病気の一つだと思われます。
それもそのはずで高血圧の患者さんの数は、日本人だけでも4000万規模で存在すると報告されており、
日本人が現在1億2000万人ほどいると報告されておりますので、
日本人のおおよそ3人に1人は高血圧という計算になります。
4000万人というとサッカーで有名な南米アルゼンチンの人口がそれに匹敵するレベルです。
高血圧はこれほどの罹病人口なので、
当然みなさんにもなじみ深い疾患のはずですが、
その一般性の割には、高血圧という病気の本質はあまり皆さんに知られていないのが現状です。
今回のメインテーマであるEDは、実は様々な疾患因子や環境因子、
また心理的因子などによって発生する多因子疾患なのですが、
この疾患因子の中においては、高血圧はEDを引き起こすものとしてかなりの多数派です。
多数派である事は逆説的に勘案すると、高血圧によるEDの発症原因が、
他の糖尿病などの疾患によって発症するEDとその原因論において大きく差別化できる様であれば、
その高血圧によるEDの原因を改善する事が出来る治療薬は、
多数派のED原因における指向性の高い治療方法として、EDの治療上、
非常に有意義なものとなる可能性が高いです。
今回はこうした高血圧によって発症するEDにスポットを当てて、
原因治療などの研究報告を中心に、
今後の高血圧のよる勃起不全の原因治療などに関して記載させて頂いております。
どうぞご参照くださいませ。
【高血圧によるEDの原因】
高血圧は言わずと知れた三大生活習慣病の一つで、
高い悪玉コレステロールなどが主体の脂質異常症、
また高い血糖値が主体の糖尿病と並んで、
動脈硬化を形成する大きな原因として認識されています。
これら三大生活習慣病の終末期は非常に似ていて、
心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化の終末像による重症血流障害が発生して、
これが生命予後に悪影響を及ぼします。
しかし終末期に至る過程においては、
これら三大生活習慣病はそれぞれに臨床的特徴が有り、
特に高血圧と糖尿病はEDの発症様式や治療反応性などに関して
、違う傾向あると報告されています。
つまりこれら生活習慣病によって発生するEDは共通している発症のロジックと、
それぞれに独立した発症のロジックが混在している可能性が有ると言う事です。
人工的に高血圧を発症させたラットを使用した実験によると、
高血圧でかつEDを発症させているラットでは、
勃起の開始時に重要な役割を果たす血管拡張物質である一酸化窒素:NOの産生低下が、
高血圧が無いラットに比較すると有意であると報告されています。
もちろん、糖尿病などの他の生活習慣病もED発症に当り、
こうした血管内皮機能に関連したシステムの障害を引き起こしますが、
それも脳梗塞や心筋梗塞などと同様に結果が同じでも、これが形成される過程が違う可能性が有り、
こうした血管内皮機能障害発生の過程において、
その発生システムが違う部分には指向性の高い原因治療のヒントが隠されているという可能性が有ります。
【高血圧によるEDの原因治療の研究】
上記にご紹介したラットを使用した実験によれば、
高血圧でEDのラットの、血管拡張物質である一酸化窒素の産生低下は、
Rhoキナーゼという酵素の活性亢進が関連していたとの事です。
そこでこのRhoキナーゼという酵素の阻害薬である塩酸ファスジルを投与してみた所、
高血圧でEDのラットの勃起機能は有意な改善傾向を示したとの事です。
これは高血圧によるEDが原因治療的に改善し得るという一つの可能性の提示と言えます。
もちろんこうした状況が糖尿病など他の生活習慣病にも発生する可能性は大いに有りますが、
あるいはこの発見は4000万人の罹病患者が存在する疾患によって発症したEDの特効薬開発、
または原因治療の始まりである可能性が有ります。
【今後の高血圧によるEDの原因治療】
バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのPDE5阻害薬は厚生労働省の認可を受ける、
勃起不全の有効かつ安全域の高い改善薬です。
これらの出現によって勃起不全の治療はより安全なものに、より効果的なものに激変したと言えます。
しかしこれらのPDE5阻害薬は陰茎局所における限局的な血管拡張薬と言え、
特定のED原因に対する指向性が高い治療方法であるとか、原因治療的であるというわけでは無く、
むしろバイアグラ、レビトラ、シアリスはあまり原因を問わない、
いわば勃起不全に対する普遍的な治療方法であると言う事が出来ます。
それは時にこのバイアグラなどのPDE5阻害薬の作用の限界を規定してしまう要素でも有り、
バイアグラなどの勃起不全への薬効が十分でない症例に関しては、
これらのPDE5阻害薬と併用でき、かつ原因に対して治療指向性が高い方法の開発が非常に望まれている次第です。
勃起不全の発症原因に対する研究とは、とりもなおさず血管機能の詳細な解析が根底にあります。
今後の多方面に及ぶ、血管機能の研究の発展・発達は、
ED治療の選択肢を深く大きく広げてくれる可能性が有り、
ED罹病患者さんのQOLを更に改善してくれるという可能性が大きく期待されます。
written by 新宿でシアリス処方のご相談は新宿ライフクリニックで.