『高齢者のEDはなんで起きるの?高齢者の勃起不全の4つの原因を日本性機能学会専門医が解説』

高齢者のED

高齢者の方は、他の年齢層に比較して圧倒的にEDが多いです。
その原因は 『老化に伴う自然な動脈硬化』 『海綿体の加齢性の変化』 『老化に伴う男性ホルモンの低下』 『加齢に伴う勃起不全のリスクファクターの増加』 など主に4つ有ります。


高齢者とは、日本の規定によると65歳以上の方が該当します。
この65歳ではなんと6割もの方がインポテンツと報告されており、 これがさらに70歳代になると7割にも及ぶようになると報告されています。


この高齢化、言い換えれば 『加齢』 は日本性機能学会のインポテンツのリスクファクターにも入っており、 特に影響力が強いリスクファクターとして認識されています。


加齢によって性機能が下がる事は、人間だけでなくあらゆる生物の宿命と言えますが、
それでは加齢はどのような原因をもってEDを引き起こすのでしょう?


その原因は、加齢による肉体の変化が主体です。 こちらのページではそれらの原因に関して日本性機能学会専門医が優しく記載しております。 どうぞご参照下さいませ。


<当ページの項目リスト>

  1. 【老化に伴う自然な動脈硬化】
  2. 【海綿体の加齢性の変化】
  3. 【老化に伴う男性ホルモンの低下】
  4. 【加齢に伴う勃起不全のリスクファクターの増加】

1.【老化に伴う自然な動脈硬化】

動脈硬化

高齢者のEDの原因として最初に解説しますのは、 『老化に伴う自然な動脈硬化』 についてです。


動脈硬化は血流を悪くする事で、ペニスに血液を集めにくくさせ、 結果としてペニスが硬く、大きくなるのを邪魔します。 この動脈硬化は加齢によっても自然に引き起こされ、高齢者のEDの原因になります。


みなさんがこの 『動脈硬化』 と聞いて、最初に思い浮かべるのは、 高血圧などの生活習慣病によって引き起こされる 『動脈硬化』 では無いでしょうか?


しかし実はこの動脈硬化、こうした生活習慣病が無かったとしても、 加齢によって自然に発生するものでも有ります。 加齢によって血管の細胞が老化する事で石灰化が進み、血管の壁を固くしたり、 厚くさせる事で、だんだんと動脈硬化が形成されていくのです。


このように老化に伴う自然な動脈硬化は、 高齢者にEDが発生する主因の一つなのです。


2.【海綿体の加齢性の変化】

加齢性の変化

高齢者のEDの原因として次に解説しますのは、 『海綿体の加齢性の変化』 についてです。


海綿体とはペニスの中にある血液で膨らむスポンジのようなもので、 この海綿体に血液がたまる事でペニスは硬く、大きくなって行きます。


しかし、年齢を重ねて行くと、この海綿体を包む膜が老化によって柔らかくなってしまう事で、 海綿体はたまった血液を海綿体の中にとどめておく事ができなくなってしまいます。


これはどういう事かと言うと、 『血液がため込んだはしから、外に逃げてしまう』 状態なので、 結果として海綿体は膨らむ事が出来ないため、インポテンツになってしまうという事なのです。


つまり海綿体の加齢性の変化は、海綿体を膨らます事ができる無くなる事によって、 高齢者のEDの原因になっているという訳です。


3.【老化に伴う男性ホルモンの低下】

男性ホルモンの低下

高齢者のEDの原因として次に解説しますのは、 『老化に伴う男性ホルモンの低下』 についてです。


男性ホルモン (主にテストステロンと言うホルモンです) は様々な役割を持ってますが、 実は主な役割として 『性欲を引き起す作用』 そして 『男性の性機能を維持する作用』 があります。 つまり男性ホルモンが減少する事は二重の原因を持つ性機能障害を引き起こす事になってしまうのです。


男性ホルモンの分泌は20歳代をピークとして、それ以降は年齢を重ねる度に自然に減少して行きます。 よって高齢者のほとんどは、若い頃に比べると男性ホルモンの分泌量がかなり低下してしまいます。 この老化による分泌量の低下があるレベル以上になると、 インポテンツや性欲の低下という形で自覚されるようになります。


このように老化に伴う男性ホルモンの分泌量の低下も、高齢者のEDの原因になるのです。


4.【加齢に伴う勃起不全のリスクファクターの増加】

リスクファクターの増加

高齢者のEDの原因として最後に解説しますのは、 『加齢による勃起不全リスクファクターの増加』 についてです。


日本性機能学会が規程しているインポテンツのリスクファクターはたくさん有ります。 リスクファクターとは、 『病気を引き起す原因』 の事です。 『高齢化/加齢』 もそうしたものの一つですが、
実は 『高血圧』 や 『糖尿病』 などの生活習慣病、また 『運動不足』 などのライフスタイルもそうしたリスクファクターに含まれています。


人間は老化が進むに従って、代謝が低下しますので、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が発症しやすくなります。 そして体力も低下していきますので、運動量も段々と減少して行ってしまいます。 つまり高齢化に応じて、インポテンツのリスクファクターは段々と増えて行ってしまう傾向にあるのです。


このように勃起不全のリスクファクターの増加は、加齢に伴った高齢者のEDの原因の一つになります。



以上、ご老人におけるインポテンツの4つの大きな原因について解説をさせて頂きました。


日本のお年寄りはアメリカに比べると勃起不全の治療をされる方がだいぶ少ないと報告されています。 日本人の美徳である 『慎ましさ』 が影響しているものと思われますが、 実は適切な性行為を続ける事は、健康長寿やアンチエイジングにとっても良い影響を与えると言われており、望ましいものです。 『お年』 だからとあきらめずに積極的に治療していきましょう。


当院では80歳代の方でEDの加療をされている方もいます。 どうぞご気軽にご相談にいらっしゃって下さい。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2019-10-02)


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