一部の排卵誘発剤で男性の更年期障害症状の改善や精子の形成促進作用が確認されております。



クエン酸クロミフェン:クロミッド®による男性更年期障害の治療

ばいあぐらは新宿ライフクリニック。


【クエン酸クロミフェン:クロミッド®と男性更年期障害・精子形成促進】
排卵誘発剤のクエン酸クロミフェン:クロミッド®は、女性の不妊症に使用される薬剤ですが、 男性不妊症における精子形成不全や、 男性の更年期障害である加齢性性腺機能低下症候群(LOH症候群)の症状改善を示す事が報告されています。

クエン酸クロミフェン:クロミッド®は、本来は女性用の薬剤ですので、 男性に使用する事は、適応外使用で有り、保険外診療での処方になります。

本稿では、クエン酸クロミフェンによる男性更年期障害の症状改善作用が有る事を中心に、 その機序やその他の機能である、 クエン酸クロミフェン:クロミッド®の男性不妊症における精子形成促進作用等に関して詳述させて頂いております。 ご参照下さい。
尚、男性更年期障害 についての解説は別項を参照下さい。


【クエン酸クロミフェン:クロミッド®とは】
クエン酸クロミフェン:クロミッド®とは、 塩野義製薬から販売されている処方箋医薬品(医師の診察を持って処方される医薬品)です。
本剤は上述したように、排卵誘発剤に属する、女性専用の薬剤です。 正式な適応症は、排卵障害に基づく女性の不妊症の排卵誘発です。 クエン酸クロミフェン:クロミッド®は、端的には、女性の不妊症の専用薬剤です。
また、クエン酸クロミフェン:クロミッド®は、女性の不妊症の専用薬剤のため、 注意報告、副作用報告は、女性を主体にレポートされています。
その中で性別に関係なく、関連する可能性の有る内容に関して、その一部をご紹介いたします。

クエン酸クロミフェン:クロミッド®の使用時には、霧視等の視覚障害が発生する場合が有るので、 特に運転や機械操作の際には注意を要します。 これは、副作用報告にも記載されており、霧視ならびに虚血性視神経症の出現リスクがあるため、 出現した場合には、本剤の使用中止が指示されています。
また、血栓症の素因のある方において、脳梗塞・静脈血栓症が出現したとする報告が有るのため、 血栓症の素因のある患者さんは、 血栓症にて受診している主治医へのクエン酸クロミフェン:クロミッド®使用前の相談が重要です。
また、頭蓋内に下垂体腫瘍などが有る場合には、 腫瘍への悪影響が懸念されるため、クエン酸クロミフェン:クロミッド®の投与は、不可とされています。
その他、クエン酸クロミフェン:クロミッド®には、消化器症状などの非特異的な副作用報告なども有ります。


【クエン酸クロミフェン:クロミッド®による男性更年期障害症状改善と精子形成促進作用の機序】
それでは、なぜ女性専用の不妊症治療薬剤であるクエン酸クロミフェン:クロミッド®が、 男性更年期障害の症状改善作用や、男性不妊症における精子形成促進作用を示すか説明したいと思います。
クエン酸クロミフェン:クロミッド®は、間脳の性ステロイドホルモン受容体に結合します。 女性においては、内因性エストロゲンが受容体と結合するのを、競合阻害します。 このため、エストロゲンの作用が不足していると感じた人体は、フィードバックによって、 エストロゲン分泌を亢進させようとし、上位ホルモンであるゴナドトロピン放出ホルモンの分泌を亢進させます。
ゴナドトロピン放出ホルモンの分泌亢進によって、結果的に女性ではエストロゲンの分泌が亢進し、 排卵が誘発されます。
男性の場合には、アンドロゲンの産生やテストステロンの分泌を進行させる事になります。
おそらく、このクエン酸クロミフェン:クロミッド®の男性ホルモンの産生・分泌亢進が、結果として、 男性ホルモンの相対的欠乏状態である男性更年期障害の症状を改善し、 また、男性不妊症患者における精子形成促進に働くものと思われます。


【クエン酸クロミフェン:クロミッド®による男性更年期障害の改善報告】
本邦での臨床研究ですが、 266例の男性不妊症患者に対してクエン酸クロミフェン:クロミッド®の投与によって、 テストステロンの有意な上昇が確認さています。
クエン酸クロミフェン:クロミッド®の作用として、テストステロンの有意な上昇を伴う鬱症状、 EDなど、男性更年期障害症状の明らかな改善が確認されています。
この際、確認された副作用は、男性型脱毛:AGAが6例、女性化乳房が1例との事です。 また、肝機能障害に関しては4例に軽度のものが確認されています。

現在、男性更年期障害に対しする男性ホルモン補充療法は、段々に一般性を持ち始めています。 しかしながら本治療方法は、単独でのEDの改善効果が今一つで有ったり、 また、長期投与に伴う男性ホルモン感受性腫瘍の発生の懸念が有ったりと、 未だ検討の余地を大きく残した治療方法でも有ります。 今後、男性ホルモン補充療法の長所・短所が明らかになり、治療法の変遷があれば、 クエン酸クロミフェン:クロミッド®のような、今現在主流では無く、 補助的な位置づけにある薬剤の有用性が、上昇してくる可能性が有ります。
そのため、こうした位置づけの薬剤の効果報告の積み重ねは、非常に有意義なものです。

ちなみに男性更年期障害であっても、 ED治療薬:バイアグラ・レビトラは勃起改善効果を示す場合が多いとされています。 これらの薬剤は病状によるオーダーメイド的な選択が必要になって来ますので、 お近くのメンズクリニックにて是非ご相談くださいませ。


written by しありす処方なら新宿ライフクリニック.

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