【にんにく注射とストラチャン症候群】
ストラチャン症候群とは弱視、潰瘍、皮膚炎、神経炎を主体とした栄養障害を原因とした疾患であり、
にんにく注射の主原料である、
ビタミンB1などの多種類の必須栄養素の欠乏により発生する疾患です。
滋養強壮で有名なにんにく注射は、疲れや風邪のひき始め、夏バテの予防・改善などを目的として、
使用される事が多いかと思われます。
しかし、実はにんにく注射が人体に補給しているビタミンB1は必須栄養素、
つまりこれが欠乏する事で倦怠感や集中力の低下、不眠などの症状がみられるばかりか、
脚気や神経障害、また本項でご紹介させていただくストラチャン症候群の発生など、
先々に続く障害を発生させたり、悪ければ命にかかわる状況の発生が有り得るのです。
つまりにんにく注射には、滋養強壮の効果の一方で、栄養障害による疾病予防にも効果的です。
本項では19世紀のプランテーション労働者に多発した栄養障害疾患であるストラチャン症候群と、
栄養状態が偏りつつある現代日本、都心のハードワーカーを比較しつつ、
現代人の栄養障害を検討しております。
ご参照くださいませ。
【ストラチャン症候群とは】
ストラチャン症候群とは、19世紀初めのジャマイカのサトウキビプランテーションの労働者に、
多発した栄養障害を原因とした全身疾患の事です。
ストラチャン症候群はにんにく注射の主原料であるビタミンB1を初め、
ビタミンB2、ビタミンB6、など複数の必須栄養素の欠乏によって発生する疾患と認識されています。
ストラチャン症候群の症状としては中心暗点による弱視、口腔粘膜の潰瘍、肛門周囲と陰嚢の皮膚炎、
四肢遠位の強いしびれを伴うニューロパチーが主体となって見られるとされており、
ストラチャン症候群の症状は全身に及びます。
病理学的にはストラチャン症候群患者は、
脊髄後索と視神経の著名な変性が見られ、
ストラチャン症候群には非可逆性の神経障害の要素があると報告されています。
ストラチャン症候群は、プランテーション労働者以外にも重労働従事者や、
戦時中の捕虜など見られる事が有り、
極端に栄養状況が偏っている食生活に応じて出現する事が認識されています。
【現代のプランテーション奴隷】
実は、近代日本においては栄養失調は忘れられつつあるテーマでですが、
今だ潜在しつつも顕在している問題と言えます。
と言うよりも、近代の日本だからこそ、発生しうるタイプの栄養失調が有ります。
実務主義、成果主義がどんどん暴走し、日本の労働者の労働に従事する時間は、
国際的に見てもかなり高いレベルになってしまいました。
一日の生活時間における労働時間の延長は、
適切な栄養摂取にかける時間を結果的に削減する事になってしまいます。
つまり在宅する奥さんなどの専任の栄養担当がいない状況、
つまり独身であるとか独居である状況においては、
早く・安く・旨い、ファーストフード、コンビニエンスストア、
丼物専門店などへの依存傾向が高まりやすい傾向が有ります。
これらの外食産業は、現在、過当競争状態と認識されており、
値段の安さと味をとことんまで追及している関係上、
その栄養価やそれらを単独で長期的に継続して摂取した場合の悪影響はあまり検討されていません。
この悪影響とは糖質・脂質比重が非常に高い食生活による、
長期的悪影響と短期的悪影響が有ります。
長期的悪影響としては生活習慣病の発生による動脈硬化の進行です。
それでは短期的悪影響とはどのようなものでしょうか?
それは「栄養失調」です。必須栄養素を意識しない継続的に偏った食生活は、
用意に肉体を栄養失調に導きます。
みなさんは栄養失調というと、包括的な飢餓を連想するかも知れません。
しかし糖質と脂質を主体にした食生活において、
ビタミン欠乏による疾患的な実害が出現するのもまた栄養失調に内包されます。
例えばハンバーガーとポテトとコーラの食生活を一日三回、
数週に及び続けた場合、空腹や不眠とは関係ない全身的な倦怠感を感じるようになる可能性が有ります。
これは、にんにく注射の主成分であるビタミンB1などの必須栄養素の欠乏のサインです。
そしてさらにこうした偏った食生活を続けるとします。
その後に現れるのは疾病です。栄養障害が顕在した疾患となり、
より明確な自覚症状を生み出します。
本邦の近代労働者は、国民全体、特に都心部居住者が長時間労働に拘束され、
その結果、自主的に選択した食事によって、
とくに独身者を中心に栄養の偏りが悪化し始めています。
これは飢餓無き、栄養失調です。
長時間労働、栄養の偏り、またそれによる疾病の発生、この三点だけ見ると、
そのボリュームの大小はあれども、19世紀初頭のプランテーション農園の労働者と問題の質は似ています。
我々は農園主では無く、システムの農奴として、健康を害し始めています。
ただ19世紀初頭のプランテーション労働者と違う点は、
自主性をもって選択しているという点で、
我々は知識によって、誤った現状を自由に是正する事が出来ます。
食育というカテゴリーの素晴らしい点は複数有りますが、
その中の一つとして罹病を避ける為に食事をきちんと取るという、正しい食事の啓蒙が有ります。
ひょっとすると、現状においては、食育は児童・学童よりも、
独身男性社会人にこそ必要なのかもしれません。
こうした偏った栄養に対しての一助として、
当 新宿ライフクリニックのにんにく注射は有ります。
3段階に分かれたにんにく注射のメニューは、
その必要性に応じてビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、
ビタミンCなど選択してにんにく注射として投与する事が出来、
当院のにんにく注射こそは、いそがしいビジネスライフのサポーターとして、
当院が設定したにんにく注射を中心とした医療プログラムです。
栄養の偏り、日常を圧排する労働時間、栄養担当者の不在など思い当たる事が有り、
休んでも食べても、消える事のない倦怠感を感じられている方、
新宿ライフクリニックのにんにく注射を是非ともお試しくださいませ。
当院のにんにく注射は良心価格でスピーディな投与が特色です。
皆さまのご来院をお待ち申し上げます。
(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)