レビトラと車のドライブに関して



バルデナフィルと運転について

【レビトラと車のドライブ】

レビトラ車のドライブ時に、 気を付ける必要性のある薬剤です。 レビトラの服用中には車のドライブの弊害となり得る、めまいや視覚障害がみられる場合があります。


車のドライブという状況は外が見える状態でかつ移動中ながら、 その空間自体は非常にプライベート的であるという、考えてみれば一種独特な環境です。 この独特な環境は男女の仲を促進させる傾向があると思われ、 女性と親密になるために、車の適切な運用は非常に大切です。 言葉としては「ドライブデート」というものもあるくらいで、 時に車のドライブは男女の関係性の構築に重要な役割を果たす事も多いです。
事実、いわゆる「ラブホテル」と言われるものは、 一般的に街中よりも街道を少し外れた所や高速道路わきなど、 車でしかアプローチしづらい場所が多いようにも思われ (大都市内と言うより、主に郊外のお話ですが)、 ここには性行為と車のドライブという行動の近接性を感じずには居られません。


実は当新宿ライフクリニックはアジア有数の大都会 新宿西口に開設しており、 当院の入居しているビルの目の前は片側3車線、東京から山梨方向をつなぐ巨大道路である、 甲州街道が大きく横たわってます。 こうした新宿ライフクリニックの立地のせいか、 当院は新宿駅より徒歩1分という駅からの好アクセスにも関わらず、 車でご来院される方も少なくありません。 新宿駅周辺は交通違反の取り締まりが厳しい為、路上駐車も難しく、 また大都会だけあって駐車場は非常に高額なので車でのご来院はむしろ不便な気もしますが、 当院にかかって来るお電話の中には「近くの駐車場はどちらでしょうか?」という質問も多いです。
これも性行為と車のドライブという行為の近接性が成せる状況なのかも知れませんが、 レビトラを初めて使用される方と車でご来院になる方でレビトラを処方させて頂いている方に、 注意を促す言葉をかける事があります。 それは「レビトラを使用しての車のドライブにはお気を付け下さい。」という内容です。
誤解の無いように申し上げると、 レビトラの使用時に車のドライブが禁じられているわけでは有りません。 これは少ない可能性ですが、 レビトラが原因となって車のドライブ中の視界を阻害する可能性があるからなのです。


こうしたお話は意外にもレビトラの長期的ユーザーでも知らない事がある様ですので、 本稿ではレビトラと車のドライブに関してのインフォメーションを皆様にさせて頂くべく、 そうした内容で記載をさせて頂いております。
本稿では

  • 【レビトラと車のドライブに関するバイエル製薬株式会社のアナウンス】
  • 【レビトラの車のドライブ時の危険性】
  • 【レビトラ以外の車のドライブ時に気を付けるべき薬剤】
  • 【今後の車のドライブと薬剤の服用】

とレビトラと車のドライブに関して4項目に分けて記載しております。 宜しければご閲覧下さいませ。


【レビトラと車のドライブに関するバイエル製薬株式会社のアナウンス】

さて冒頭から、レビトラ運用における車のドライブに関しての注意を記載させて頂いておりますが、 レビトラの製造元であるバイエル薬品株式会社はどのような公的アナウン スをこのレビトラと車のドライブに関してしているのでしょうか?
レビトラのインタビューフォームには何故かレビトラと車のドライブに関しての記載はないのですが、 レビトラの薬剤添付文書(薬剤に付随する医療従事者用の詳細な説明書きです。) にはレビトラと車のドライブに関する記載が明確にあります。
レビトラの薬剤添付文書の「重要な基本的注意」の(6)を参照しますと 「レビトラの臨床試験にて、めまいや視覚障害(視覚異常、霧視、彩視症など)が認められているので、 自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる事」と記載されています。 このめまいは1~10%未満とほどほどの発生頻度として同じ添付文書上で紹介されていますが、 一方の視覚障害につながる視覚異常、霧視、 彩視症は1~0.1%未満とだいぶ少ない頻度の副作用として紹介されています。
ちなみにご紹介すると基本的にはインタビューフォームの方が添付文書に比べて、 レビトラの副作用などに関する検証は記載が多い傾向があり、 レビトラを大量服用された場合の害などに関しても記載があります。


【レビトラの車のドライブ時の危険性】

実の所、新宿ライフクリニックには毎日70~100名近くのED患者さんがご来院され、 開業から延べ数で10万人以上のED患者さんを診療させて頂いております。 その中でもレビトラは処方する事の多い薬剤で、 毎日たくさんの方に処方させて頂いておりますが、 レビトラユーザーの患者さんから「車のドライブ中にレビトラのせいで危険な目にあった。」 と言った報告を受けた事は実は一回もありません。
しかしめまいや視覚障害につながる視覚異常、霧視、彩視症の発生頻度を 【レビトラと車のドライブに関するバイエル製薬株式会社のアナウンス】 で記載させて頂きましたが。 この低頻度な副作用が車のドライブ中に必ず出ないとは誰も断言できません。 つまり車のドライブとレビトラの薬効時間が重複する事で、 それを原因として車の事故が発生する可能性があるという事です。


レビトラを使用しているご本人の命や健康、またご家族の心配を考えれば、 レビトラの薬効が続いている間は車のドライブはされない事が望ましいです。 やむなくレビトラの薬効時間中に車のドライブをする場合には、 何かあったら路肩に止められるような体制で十分に気を付けて車のドライブをすべきです。
またレビトラを初めて処方された方は特にですが、 副作用の発生頻度も人や体調によってまちまちな所もあるので、 レビトラを複数回トライアルされてご自身にめまいや視覚障害につながる視覚異常、 霧視、彩視症があまり起きない事をまずご確認されるよう重ねてお願い申し上げます。
安全性を十分検討の上でレビトラの多角的運用をされるよう強くお勧め致します。


【レビトラ以外の車のドライブ時に気を付けるべき薬剤】

上記にレビトラの薬効期間中は車のドライブを避けるように指導させて頂き、 かつレビトラの服用が初めての方は必ず複数回のトライアルをされるように指導させて頂きました。
しかし実は割と一般的にポピュラーでありながら、 レビトラ以上に車のドライブ時の使用が危惧される薬剤があります。 それは糖尿病に対する一部の薬剤、また睡眠薬などです。
特に糖尿病において直接的に血糖を引き下げる薬剤には必ず低血糖発生リスクがあります。 薬剤性低血糖は悪くすれば気を失ってしまう事もあり、 実際に運転中に薬剤性低血糖を引き起こして交通事故が起きたというお話もあります。 故に糖尿病に関して血糖を低下させる薬剤を処方されている方は、 車の運転時に血糖に注意するよう、 また低血糖発生に対応した非常用のブドウ糖などの携行を指導されています。
昨今、てんかんや痴呆などの疾病を原因とした重大な事故や交通違反が頻発しております。 そうした関係上ひょっとすると将来的には車のドライブに影響を与えるような疾患や薬剤に関して、 なんらかの交通法規上の規制が入る可能性が検討されます。
皆様、レビトラの使用時には車のドライブはされないか、 前述のような初期トライアル以降に十分な注意を払いつつ、 車のドライブをされるようお願い申し上げます。


【今後の車のドライブと薬剤の服用】

上記【レビトラ以外の車のドライブ時に気を付けるべき薬剤】に今後、 「車のドライブ」と「レビトラ等、車のドライブに悪影響を与えうる薬剤」 との関係性は、交通法規的に厳しくなるのではないかと記載させて頂きましたが、 しかし運転免許という提示することの多いいわば「身分証」的なツールに、 こうした疾病や服用薬剤などのプライバシー性の高い情報を挿入する事も現実的に難しいと思われ、 実際にどういった形でこうした規制を導入して行くのかは、まだまだ検討する余地も多いようです。
入職に関する労働基準法上は、 疾病がある事を理由にそれの可否を決める事は疾病による差別として、 これを厳しく規制されておりますが、 疾病がある事や服薬をしている事で車のドライブができないという状況もまた、 疾病による差別という見方ができるようにも思われます。 バスや電車などの交通機関がない地域に住んでいる方には現実的にどう移動するのかという問題もあります。
つまりひょっとするとこうした形で公的な規制を拡大して行くのは、 現実的には難しい可能性もあります。 ただ自分の命や健康を考え、また仮に事故が起きた場合巻き込まれる方の命や健康を考えると、 能動的・自主的な規制は現実的であり、 やはりレビトラを使用する時には車のドライブをしないようにするべきと存じます。
このように新宿ライフクリニックでは、 レビトラの車のドライブ時の注意など、様々なみなさんの疑問に対応可能です。 新宿にお寄りの際は是非とも当院にご来院くださいませ。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2024-01-08)

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