活性化酸素種のスーパーオキシドは一酸化窒素:NOを消去し、インポテンスを直接的に引き起こす可能性が有ります。



酸化ストレスとED/勃起不全の予防

ばいあぐらは新宿ライフクリニック。


【酸化ストレスとED/勃起不全】
昨今、良くお耳にされるであろう酸化ストレスは、ED/勃起不全の発生と直接的な関連が有るとされています。
酸化ストレスは、老化の進行・発癌・動脈硬化の形成など、人類にとって不都合な変性の多くに関連しています。 しかし、我々のみならず、地球上の生物の多くが、 その多寡はあれども、こうしたストレスの蓄積がその生体システム上、前提となっていると言えます。 逆説的に言えば、人間はこれらを一切蓄積せずに暮らしていく事は、 その身体の構造上無理です。
非常に大きな視点を持てば、こうした生体にとって不都合でありながら、 共存せざるを得ないマイナス因子は、生態系のコントロール上必要な因子とも言え、 ある特定の自然界の生物種が酸化ストレスによる老化などの影響を受けない事が有るとしたら、 その生物種は増加を重ねて、生態系のバランスに対して悪影響を及ぼしかねません。
ただ人間に関して言えば、この酸化ストレスは自然界の生物種に対してとは、意味合いが変わっており、 文明化する事によって、外的環境によって寿命を規定されにくくなった人類は、 文明を所持する以前に比較すると飛躍的な寿命の延伸に成功し、 他の生物種に比較してより長期間にわたりこうしたストレスと付き合う必要が出てきました。 これは言い換えれば、 酸化ストレスの影響下に発生した障害を抱えながら何十年も暮らしていかなければならなくなったとも言えます。
例えば、ある程度文明化されている縄文人ですらその平均寿命は15歳くらいです。 対して、現生日本人の寿命はと言うと、 平成23年の簡易生命表によれば男の平均寿命は79.59年、女の平均寿命は86.44年となっており、 縄文時代から比較して、少なくとも平均60年以上も寿命が延長しています。
そうした意味合いで、現生人類は他の生物種よりも長期間 酸化ストレスにさらされ続けて生きていかねばならず、 人間は酸化ストレスに起因した様々な障害と長期間共存する必要が有ります。 こうしたものの蓄積に起因した数多の障害の中にED/勃起不全が内包されております。 ED/勃起不全は癌のように致命性が有るものでは有りませんが、著しいQOLの低下を示す事が有り、 その悪影響は仕事などにも及ぶ場合が有ります。
本稿ではこの酸化ストレスとED/勃起不全の関連、またその対策などに関して記載させて頂いております。 是非ご参照くださいませ。


【酸化ストレスとは】
ED/勃起不全に関連する「酸化ストレス」とはいったい何なのか?ですが。
酸化ストレスとは、言わば活性酸素種と対抗する抗酸化機構とのバランスが破たんして、 生体が酸化に傾いている状態の事です。 この活性酸素種とは、酸素を介在する酵素反応の中間過程に発生する活性化状態の酸素分子種の事であり、 この活性酸素が、脂質、蛋白質、DNAなどに酸化修飾を加える事で、 発癌、動脈硬化形成、老化などが進行して行きます。 特に脂質が修飾された過酸化脂質は生体膜に直接的障害を引き起こし、 大血管障害である心筋梗塞や脳血管障害などの発生に関わるとされています。
酸化ストレスによる老化を「エイジングの酸化ストレス仮説」と言います。 老化を規定する因子は多数あり、酸化ストレスだけでは老化を説明する事は出来ません。 老化の因子は内因と外因に分類され、内因はもともと遺伝子上で規定されているもので、 染色体末端:テロメアの短縮などはこの内因に所属します。 一方、外因には遺伝子上で規定されている以外の因子が分類されます。 酸化ストレスは、その外因に所属する老化規定因子の一つです。


【酸化ストレスによるED/勃起不全への影響】
それでは、酸化ストレスはどのような機構でED/勃起不全の発症に関与する事が想定されているのでしょうか?
勃起と言う生理現象は陰茎海綿体の血管平滑筋の弛緩が、その機構の正に開始点です。 この血管平滑筋の弛緩に欠かせないのがNO:一酸化窒素という物質です。 逆に言うとNOが障害されたり欠失したりするとED/勃起不全が発生するようになります。
活性酸素種の一つスーパーオキシドはNOを消去してしまう作用が有り、 直接的にED/勃起不全を発症させる可能性が有ります。 これは酸化ストレスからの動脈硬化による血流障害とはまた違ったロジックでED/勃起不全を引き起こす可能性が有ります。 しかしNOの消失による血管機能障害の発生は結果として初期の動脈硬化を引き起こす要因にもなり得ます。


【酸化ストレスによるED/勃起不全の予防の為に】
酸化ストレスによるED/勃起不全を予防するにはどうしたら良いのでしょうか?
これは酸化ストレスの蓄積が、活性酸素種と抗酸化機構のバランスの失墜である事を考えると、 シンプルには抗酸化機構の強化が、ED/勃起不全の予防につながる可能性が高いです。
一般にこうした強化にはいくつかの方法が検討されており、 一つは抗酸化物質の摂取です。 こうした物質の摂取はビタミンC、ビタミンEの摂取が代表的です。 とくにビタミンEは直接的なフリーラジカルのスカベンジャー機能が有り、 過酸化脂質の生成を抑制する事が出来るとされています。 一方、ビタミンCはそんなビタミンEの再生に関与するサポーティブな役目が有るとされています。
また昨今有名なレスベラトロールもそんな物質の一つです。 特にレスベラトロール は上記のNOの補助的物質であるcGNPの血中濃度を上げる事が出来ると報告されており、 抗酸化機構の強化だけでなく、他の機構からもED/勃起不全に対する好影響が有るとされています。
その他、こうした強化には、 過剰では無い適切な運動の定期的施行や、適切な毎日のカロリー制限も効果的とされています。 これらはこうしたシステムの強化とは別のロジックにおいてもED/勃起不全を改善させる効果があるとされています。


written by しありす処方なら新宿ライフクリニック.

用語集文献の閲覧、新着情報、 定番をご紹介いたします。

ランキング
  1. 性交性出血
  2. 性交性頭痛
  3. 日本人男性のオナニー
  4. 夢精
  5. 膣痙攣
新着情報
定番ページ情報

違い 詳細

  • 青錠
  • 橙錠
  • 黄錠