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脊髄損傷による女性の性交障害や出産時の弊害に関して



脊髄損傷と女性の性機能障害

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【脊髄損傷と性機能障害】
脊髄損傷は女性にも男性にも性機能障害を引き起こし、 セックスを障害する事でQOLの大きな低下を呈します。 また同病態は女性においては性機能障害だけでなく、妊娠・分娩にも悪影響を与える事が有り、 治療が難しい事も有り、予防的対応が強く望まれます。
脊髄損傷とは、脳と末梢を連絡する大きな神経連絡の要である脊髄の外力による損傷を示す言葉です。 脊髄は脳からの情報を伝達する一方で、体の様々な神経学的反射の中枢を司っており、 これらの機能は身体をコントロールする上で非常に重要な役割を果たしています。 つまりその損傷による機能低下は、非常に多くの症状を引き起こし、 その一環として女性の性機能障害や妊娠・分娩時の悪影響が有ります。
脊髄損傷は毎年約5千人ほどの発生が有るとされており、 その原因の内訳は、交通事故や転落・転倒・スポーツ外傷が主体です。 特に昨今はスポーツで言うと、ロードレーサーによる自転車の交通事故やスノーボードによるものが急増しています。 その出すスピードの割にプロテクター・ヘルメットが脆弱になりがちな自転車による交通事故は、 結果として同病態を含めシビアな外傷を引き起こす事が多いとされています。 またそのアクションの関係上、後ろ側に倒れる頻度が多く、 ジャンプなどのトリックが多いスノーボードは、 他のスポーツ競技に比較してこの病態の発生頻度が高いとも言われています。
スポーツをよく嗜む活動的な人が一転、不自由な身体機能と一生涯向き合わなければならない脊髄損傷は、 人からQOLを大幅に奪います。
本稿では女性の性機能障害と脊髄損傷の関連またその症状などを中心に、 脊髄損傷の性機能に関して記載しております。 ご参照くださいませ。


【女性の脊髄損傷による性機能障害】
女性の脊髄損傷による性機能障害は、 男性の同病態によるED/勃起不全などに比較して目立ちにくい傾向が有り、 従来あまりディスカッションされる事が少ない傾向が有りました。 それは女性にとって相談しやすい環境が希薄である事も影響していたと思われますが、 医療機関からの主体的介入によって、 脊髄損傷による性機能障害を思い悩む女性が思いのほか多い事が段々と判明して行きました。
女性の脊髄損傷による性機能障害は男性同様にその障害領域によって、 その種類、そしてその軽重が変動いたしますが、 代表的には陰部知覚の低下による性感の障害、膣・会陰の随意運動の消失、 またこれらの結果によるオルガズムの障害が主体です。 また下肢の痙性、股関節の拘縮によるセックスの体位保持の障害や、 セックスの刺激による過剰な自律神経反射の誘発など数多の症状が引き起こされる可能性が有り、 これらは同病態女性の深い悩みの原因になり得ます。


【女性の脊髄損傷による妊娠・出産の問題】
一方、女性の脊髄損傷は性機能症障害だけではなく、 妊娠や分娩にも悪影響を与える可能性が高く、 妊娠時の加重による問題や尿路感染症頻度の増加、 また出産時における過剰な自律神経反射の誘発などが引き起こされる可能性が有り、 特に高位の脊髄損傷(Th6以上)では待機的な帝王切開による分娩が、 71%以上をも占めると言われています。


【男性の脊髄損傷における性機能障害】
男性における脊髄損傷による性機能障害は、 代表的にはED/勃起不全ですが、それ以外にも女性同様に性感の低下、 また射精の障害、造精機能障害などが引き起こされる可能性が有ります。 つまり男性の同病態はとりわけ妊孕能力の低下が著しく、 挙示希望の夫婦にとって、男性の脊髄損傷は非常に深い悩みの原因になり得ます。


【脊髄損傷女性の性機能障害の対策と今後】
脊髄損傷によって障害された性機能を完全に取り戻す事は非常に困難です。 そうした意味合いにおいては、脊髄損傷の対策は、まずは予防的であるべきものです。 脊髄損傷が原因論的に、他の先天疾患などによる性機能障害と違う点は、 その誘因を客観的に考察すると回避や予防ができた可能性が有る事に有ります。 とくにスポーツ外傷などはその可能性が高く、 プロテクターやヘルメットなどの事故に対するリスクマネジメントを十分にする事が強く望まれます。 またこれらのスポーツ指導者は、何より安全を主体に全体方針やトレーニングプログラムを、 設定する必要性が有ります。
脊髄損傷の発生以後に関しては、女性性機能障害やハイリスク分娩に対応できる医療システムを増やす事が、 現状、何よりも肝要と思われます。 現在、脊髄損傷を問わず女性の性機能障害が直截に相談できる施設は非常に限定的です。 心理的負担感なく受診できて、高度な専門性のある女性性機能障害への対応が可能な施設の増加が、 強く望まれます。
また昨今は訴訟の増加や業務負担の激増などから分娩対応施設自体が減少してきている状況が有ります。 このような状況において、脊髄損傷などのハイリスク分娩はさらに医療機関における対応が難しくなってきており、 独立して脊髄損傷合併妊娠などのハイリスク分娩に対応する専門施設の創出が社会としても望まれている現状です。


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