脊髄における動静脈の短絡は射精障害の発生に関与する事が有ります。



脊髄動静脈奇形と射精障害

ばいあぐらは新宿ライフクリニック。


【脊髄動静脈奇形と射精障害】
脊髄動静脈奇形:arteriovenous malformation of spinal cordは、動静脈の発生異常で、 脊髄を循環する動脈と静脈の間に短絡が生じ、 その結果として、脊髄に局所的な障害が発生して、障害領域に応じた様々な神経学的症状を引き起こす疾患です。

射精障害は本疾患の多彩な症状の一つで、 脊髄の障害に応じ、射精反射 が障害されることに因ります。 射精障害の原因は、心因性、器質性、症候性の主に三種に分類されますが、 本疾患は、器質性に分類されます。

本項では、本疾患と射精障害発症の関連、また本疾患に関しての詳しい解説、 検査方法や治療方法などに関して記載させて頂いております。 是非、ご参照下さい。
なお、若年者の射精障害に関しては、別項にて詳細にまとめております。こちらも是非ご参照下さい。
詳しくはコチラ→若年者の射精障害


【脊髄動静脈奇形とは】
脊髄動静脈奇形は、端的には、脊髄を循環する動脈と静脈の間に、直接的な短絡が存在する事によって、 様々な神経学的障害を引き起こす疾患です。
本疾患は、脊髄腫瘍性疾患の約4%を占めます。
射精障害は、排尿障害とともに本疾患に出現し易い症状で、 排尿障害や射精障害は、本疾患の約半数が症状として訴えるとも言われています。

脊髄動静脈奇形は、 動静脈の短絡の場所に応じて3種類に分類されます。

  • ①脊髄硬膜動静脈瘻:Dural AVF
  • ②脊髄辺縁部動静脈瘻:Perimedullary AVF
  • ③髄内動静脈奇形:Intramedullary AVM

に主に分かれます。
①②は中高年に多く、③は若年者に多い傾向が有ります。
これらは、胎生早期(約3週)に、その原因が形成される事が多く、後天的に症状が発現します。
①に関しては、外傷を原因機序として発症する事も多いとされています。
発症部位は、胸髄・腰髄・頚髄の順に多く、およそ8割が脊髄の後面に発症するとされています。
脊髄動静脈奇形の中では①が一番高頻度で有り、ある意味典型的病像を示しやすいとされます。
脊髄動静脈奇形の症状は、上述した動脈と静脈の短絡が原因となって、脊髄に静脈のうっ血、血流動態異常、 血管による脊髄の圧迫、髄内・くも膜下の出血が発生し、症状の自覚に至ります。
その症状は、射精障害や排尿障害以外にも、筋力低下や歩行障害が2/3に、 感覚障害が1/3に発生し、これらの症状は段々に、数カ月の時間をかけてゆっくり進行して行く事が殆どです。
しかし、髄内・くも膜下出血を生じた場合には、突発的に激烈な痛みと急速な麻痺が発生する事がございます。 病巣の存在する脊髄レベルによって異なりますが、 一般には、体幹・下肢に疼痛、特に根性疼痛を示す事が多いとされています。


【診断と治療】
その診断は、神経学的所見と症状、その症状の発症から進展のパターン等から、 脊髄動静脈奇形と疑うことから始まります。
MRI撮影では、、脊髄動静脈奇形に特徴的な脊髄実質の輝度変化や、異常血管陰影が描出され、 最終的には、選択的脊髄血管撮影によって確定診断に至ります。
選択的脊髄血管撮影は、多数の流入動脈を有する例や流入動脈が遠隔部から始まっている場合もある為、 何度か繰り返して施行する場合も有ります。
選択的脊髄血管撮影は、治療法決定に非常に大切な検査で、 本検査によって障害を引き起こしている動静脈短絡部分を正確に同定出来たら、 いよいよ治療的処置に移行できます。

脊髄動静脈奇形治療の第一選択は、人工塞栓選択術になります。
これは、血管カテーテルによって、動静脈の短絡部分に人工的に詰め物をする事によって短絡を解除する治療方法です。 カテーテルによる処置が難しい場合や塞栓が不完全な場合、 また、人工塞栓選択術によって脊髄の循環障害が発生する可能性が高い場合などは、 手術的治療法に移行する必要があり、 観血的な動静脈短絡のクリッピングが治療方法として選択される場合が多いとされます。

多くの場合は、脊髄動静脈奇形によって射精障害などの性機能障害が引き起こされていた場合は、 血人工塞栓選択術やクリッピング術によって原因が解除されるとともに、 射精障害もスムーズに改善します。


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