男女における性感極期



性感極期と性機能障害


【性感極期とは】
性感極期:オルガズムorgasmとは性感覚の高まりと性的興奮の高まりによって発生する、 性的興奮・快楽、恍惚感を伴う情動的快感の最終段階における生理現象になります。 この生理現象は男性と女性で、その内容が大きく異なります。 こうした性感極期:オルガズムは心理的に機能的に障害される事が有ります。 (詳しくはコチラ→無オルガズム症) (詳しくはコチラ→オルガズム障害
これは性感覚の最終段階であり、それに伴う身体・精神両方を内包した状態です。 性感極期に至る要素の一つである性的刺激は、 皮膚粘膜領域の性感帯からの前駆快感と呼ばれる性感の事であり、 こちらの物理的不全状態はひいては性感極期発生の不全にも結び付きます。 またもう一つの要素である性的欲求は心理的情動の一つであり、 これは精神状態によって大いに左右される因子です。


【性感覚と性感帯】
性感極期に至る性感覚とは、主に性感帯に対して接触刺激を行う事によって発生する性的快楽の事です。 性感覚は主観的なものであり、客観的に定量や、質の判断はできません。あくまでも主観的なものです。 同部位を愛撫した場合でも、その時々によって、興奮の程度によって、感じ方が異なります。
つまり、メンタルな要素が大きくかかわっております。
また、身体的な障害によっても性感覚は障害され得ます。
(詳しくは性感異常を参照ください。)

また、その他の体性感覚である痛覚などと比較した場合も、局在性も曖昧である傾向があります。
性感帯とは身体の中で接触によって快感を感じる部位の事で、男性で陰茎。女性で陰核などが代表的です。 個人差が大きい傾向がありますが、口腔内・肛門・耳なども性感帯になり得る身体部位になります。


【性感極期の男女差】
性感極期は、中枢神経からの精神的刺激と性感覚の程度が最大になる事によって到達します。 この生理現象は、男性と女性の間で質的な違いがあり、 男性の性感極期の時間的長さは、女性の場合に比較してより短くなります。 また、男性の性感極期後の不応期が、女性に比べて長い傾向があります。


【性感極期に伴う身体的反応】
性感極期には身体的反応を伴います。
この身体的反応の中でもっとも、生物学的な意義があるものとしては男性の射精があります。
他の身体的反応としては、自律神経の興奮によって呼吸・心拍数・血圧の上昇、 また皮膚のほてり感などが見うけられ、骨格筋の不随意な収縮や、 女性であれば、膣の律動的収縮などが見られます。 女性では男性に比較して性感極期自体が長い傾向が有ります。


【性感極期と勃起不全治療薬】
勃起不全治療薬を使用する事によってED:勃起不全の方は勃起が改善して性的極期:オルガズムに至りやすくなります。 一方、早漏傾向のある方は勃起改善薬によって陰茎の硬度が増すと早漏の改善が見られる事があります。


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