前立腺癌治療と合併症、勃起機能不全



前立腺癌治療とEDの関係


【前立腺癌とは】
前立腺は、男性のみに存在し、膀胱の前方下側にある栗のような形をした分泌器官です。
この前立腺にできる悪性腫瘍が前立腺癌prostatic cancerです。
前立腺癌は、欧米では成人男性の悪性新生物(癌の事になります)の罹患率第1位、 死亡率第2位の疾患です。
日本でも、生活の欧米化につれてか、罹患率、死亡率ともに上昇傾向にあります。
前立腺癌は、本邦においても、罹患率、死亡率ともに急速に増加傾向にあり、 高度経済成長以前は、男性の癌による死亡率において0.1%程度を占めるに過ぎなかったものが、 現在では、4%近くを占めるようになり、実質40倍近くに増加していることになります。 この傾向は現在も継続しており、2020年には肺癌に次いで男性の癌死亡原因の第2位になると予測されており、 頻度としては10%を占めるようになるとも予測されています。
前立腺癌の死亡率が高い原因としては、肉眼的血尿などを含めた前立腺癌に伴う症状が初期に希薄で、 患者が能動的に気が付きにくい事が一つの要因となっております。
ところが、前立腺癌は、治癒率において、癌の中では比較的高率に治癒可能な癌であり、 とくに早期発見においてその傾向が強いとされています。 そのため、前立腺癌の治療戦略として、検診での無自覚な前立腺癌の発見が非常に重要です。
前立腺癌の手術的治療である根治的前立腺全摘除ならびに、放射線療法、ならびに抗男性ホルモン療法は、 いずれも勃起不全:EDの発症に強く関連します。


【前立腺癌治療とED/勃起不全の関係】
勃起の仕組み については他行に譲りますが、前立腺癌に対する手術的治療法、放射線療法、抗男性ホルモン療法は、 神経障害や血流障害、ホルモンバランスの変化等により、ED/勃起不全を引き起こす可能性があります。
これらの治療方法がED/勃起不全を発症するロジックはそれぞれ異なります。 前立腺癌患者さんの性機能の評価はEPICの性機能ドメインにて判定する事が出来ます。
詳しくは⇒EPICによる前立腺がん患者の性機能評価
また前立腺癌に伴う性意識は日米間でギャップが有ると報告されており、これに関しては別項にて記載しております ⇒前立腺癌に伴う日米間の性意識の違い


【根治的前立腺全摘除】
根治的前立腺全摘除とは、前立腺を丸ごと手術的に切除する手術治療法です。
勃起を引き起こすには、陰茎海綿体神経が非常に大事な役割を果たしますが、 陰茎海綿体神経は、その走行に個人差も有り、根治的前立腺摘除にともなって、障害されやすい神経でもあります。
根治的前立腺摘除によるED/勃起不全発症の主因が陰茎海綿体神経の障害になりますが、 前立腺周囲を走行する微細な神経線維の障害も、ED/勃起不全発症に関係します。
現在、根治的前立腺摘除の際は、神経を温存する事で勃起のシステムを維持する方向で検討され、 実行されています。

また、前立腺癌の手術では、手術の直接的な影響でも勃起不全を発症しやすいとされています。
術後に慢性的な非勃起状態が継続した場合、陰茎海綿体の線維化が発生して、 さらに、二次的なED/勃起不全の原因になります。
そのため、根治的前立腺摘除術を施行した後は、陰茎のリハビリテーションが非常に大切です。
陰茎リハビリテーションには、陰圧式勃起補助具、陰茎海綿体注射にならんで、 バイアグラ、レビトラ、シアリスなどの勃起改善薬がしばしば使用されます。


【放射線治療】
前立腺癌における放射線治療は、局所浸潤癌に対して、 もしくは根治的前立腺摘除術の補助的な治療法として施行されます。
放射線照射により、骨盤内動脈もしくは陰茎海綿体脚部の血流障害によって、ED/勃起不全を発症するとされております。
こうした放射線照射によるED/勃起不全にも、バイアグラレビトラシアリスなどの勃起不全治療薬は有効です。


【抗男性ホルモン療法】
抗男性ホルモン療法は、転移癌を始めすべての臨床病期で適応され、 また、根治的前立腺摘除後の再発予防にも使用されます。
前立腺癌の90%が男性ホルモン依存性腫瘍(男性ホルモンにより成長が促される)であるため、 男性ホルモン分泌をブロックすることにより、治療効果が得られます。
主に、LH-RHアゴニスト、抗アンドロゲン薬、エストロゲン製剤などが使用されます。

同様の考え方で、男性ホルモン分泌をカットするために 精巣摘出術 が考慮される事もございます。

男性ホルモンは、勃起機能だけでなく射精機能にも重要な役割を担うホルモンですので、 これをブロックする抗男性ホルモン療法は、やはりED/勃起不全の原因になります。
この場合においても、バイアグラ、シアリス、レビトラなどの勃起改善薬が有効になりますが、 動物実験では勃起改善薬への反応性が、抗男性ホルモン療法によって低下する事が確認されています。


勃起不全治療薬のバイアグラ、レビトラ、シアリスは、前立腺癌治療後の陰茎リハビリテーションやED治療など、 様々な局面にて活躍する薬剤です。


written by 新宿でレビトラなら新宿ライフクリニック.

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