【性ステロイド産生腫瘍とは】
性ステロイド産生腫瘍sex steroid-producing tumorとは、
性ステロイド
を産生する腫瘍になります。
大きく分類して精巣にできるものと、卵巣にできるものがあります。
精巣にできる性ステロイド産生腫瘍として
セルトリ細胞、
ライディッヒ細胞などが由来となり、
卵巣にできる性ステロイド産生腫瘍として顆粒膜細胞、莢膜細胞、セルトリ間質細胞などが由来となります。
セルトリ細胞、ライディッヒ細胞が腫瘍的増大を示すと精巣の性ステロイド産生腫瘍になります。
【顆粒膜細胞、莢膜細胞とは】
顆粒膜細胞とは卵巣細胞周囲の胚上皮が肥大して出来たものであり、
思春期になるとエストロゲンの影響で形成されます。
顆粒膜細胞はアンドロゲンをエストロゲンに転換する作用があり、
黄体化ホルモンの影響で黄体に変化します。
莢膜細胞とは上記の顆粒膜細胞とともに卵胞周囲に発育する細胞で内莢膜細胞と外莢膜細胞に分類されます。
このうち内莢膜細胞が内分泌細胞とされています。
顆粒膜細胞、莢膜細胞が腫瘍的増大を示すと卵巣の性ステロイド産生腫瘍になります。
【性ステロイド産生腫瘍の傾向】
性ステロイド産生腫瘍は上記のように内分泌細胞に出来る事が多い腫瘍になりますが、
結果として腫瘍が産生するホルモンは組織系や性別に関連がないものになります。
ちなみに副腎原発の性ホルモン産生腫瘍は悪性のものが多い傾向があります。
性ホルモンの分泌に異常がある状況ではEDを発症する事が有ります。
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