【精子不動化試験とは】
精子不動化試験sperm-immobilizing testとは、
抗精子抗体検査の一つになります。
精子不動化試験は免疫性不妊の原因になる抗精子抗体を検出する検査方法です。
【抗精子抗体とは】
抗精子抗体とは、精子が搬送経路である精路の通過中に何らかの疾患を原因として、
血液中に混入してしまい、その結果、精子に対する抗体、つまり抗精子抗体が体内に産生される場合がございます。
その抗体が作用する事により、様々な影響を与えます。
抗精子抗体には精子毒、凝集素、補体結合抗体、沈降素とあり、
この抗精子抗体が存在する事により不妊症が発症する事が有ります。
こうした不妊症を免疫性不妊と称します。
精子不動化試験は免疫性不妊の検索に使用される事が多い検査です。
【精子不動化試験が検出する抗精子抗体の原因】
抗精子抗体が産生されるきっかけとは、
精子/男性配偶子の精路から血液中への迷入が主体になります。
精路の感染症、精路の閉塞、精巣温度の上昇、遺伝、
精巣の外傷などが原因となって発生し得ます。
精子不動化試験は、抗精子抗体の存在を調べ免疫性不妊症の有無を検索しますが、
免疫性不妊は男性が因子の不妊症である男性不妊の原因の約10~15%に及ぶとされています。
【精子不動化試験の陽性判定】
精子不動化試験はこうした抗精子抗体の検査において、もっとも臨床的に意義がある検査とされています。
精子不動化試験は検査の結果、精子頭部に結合する男性配偶子が20%ある場合を陽性所見とします。
【精子不動化試験と男性不妊】
精子不動化試験により検索される抗精子抗体は男性不妊の免疫性不妊の原因になります。
written by 新宿でシアリスなら新宿ライフクリニック.