脊髄損傷とEDの関係



脊髄損傷による勃起不全とその機序について

written by 新宿でシアリスなら新宿ライフクリニック


【脊髄損傷によるED/勃起不全の発症】
脊髄損傷spinal cord injuryとは、何らかの大きな外力による脊髄の外傷を指します。
脊髄損傷は一般に勃起不全EDを高い確率で併発します。
その理由としては、勃起の中枢の一つが脊髄の中にある事と、中枢からの勃起の指令が脊髄を通る事が関係します。


【脊髄損傷によるED/勃起不全発症の機序】
脊髄損傷によるED/勃起不全発症の機序を語るに当たり、勃起中枢の理解が必要です。
若干の解説を致します。 (詳しくは⇒勃起中枢

勃起の中枢は二か所あります。
脳視床下部の高位勃起中枢と、第11胸髄-第2腰髄、第2-4仙髄に脊髄勃起中枢です。
視床下部の高位勃起中枢は、性的勃起すなわち情動による勃起を司る中枢であり、 第11胸髄-第2腰髄、第2-4仙髄の脊髄勃起中枢は、 反射性勃起、すなわち性器への刺激などによる勃起を司る中枢です。


脊髄損傷によるED/勃起不全の発症は、 上述した二つの中枢と、脊髄損傷の発生した位置関係によって変化します。
第11胸髄-第2腰髄、第2-4仙髄より高位の脊髄での脊髄損傷は、 視床下部の高位勃起中枢からの指令を遮る事によってED/勃起不全を発症します。
しかし、第11胸髄-第2腰髄、第2-4仙髄は保全されているので、 性器への刺激などによる反射性勃起は健在である可能性が有ります。

一方、第11胸髄-第2腰髄、第2-4仙髄自体の損傷は、 視床下部の高位勃起中枢からの指令を遮るばかりか、 反射性勃起の中枢である脊髄勃起中枢も障害される可能性が有ります。

つまり、二つの神経学的勃起システムがともに障害される事により、高率にED/勃起不全を発症します。


【脊髄損傷を引き起こす原因事故】
脊髄損傷は、大きな外力によって発生する外傷なので、交通外傷や転落、 激しいスポーツなどが原因となる場合が多いとされています。
最も一般的には、車両による事故が多く、特にオートバイや自転車事故がその大部分を占めます。

脊髄損傷自体が、ED/勃起不全を発症しやすいのはもちろんですが、 第2-4仙髄における脊髄損傷は、膀胱直腸障害も引き起こすため、 長期的には、神経因性膀胱による下部尿路症状(LUTS)が、二次的なED/勃起不全の原因になる事があります。

ちなみに、脊髄損傷によるEDの発症率は54~94%とも言われています。


【治療】
脊髄損傷によるED/勃起不全おいても、ED治療薬は適用されます。
性交をあきらめる必要はありません。
第11胸髄-第2腰髄、第2-4仙髄の部分に損傷があると、性的勃起・反射性勃起共に障害されるので、 改善率は低くなりますが、勃起改善薬による効果は、器質性EDの中では比較的良好とされています。


【レビトラ20mg】
当初レビトラは10mgを申請しておりましたが、 脊髄損傷例での勃起不全EDを考え、 より強力なレビトラ20mgを追加申請しなさい、と厚生労働省から指導を受けています。
安全性はもちろん効果が認められているからでしょう。
つまり、レビトラ20mgは脊髄損傷患者用のED治療薬とも言えます。 なお脊髄損傷は女性にも性機能障害を引き起こし得ます ⇒詳細はコチラ:脊髄損傷と女性の性機能障害


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