テストステロン補充療法は精巣摘除に伴う精神的症状を改善する作用が有ります。



精巣腫瘍治療後における男性ホルモン補充療法の効果

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【精巣腫瘍と男性ホルモン補充療法】
精巣腫瘍の治療における精巣の摘除を含む、 集学的治療の施行後は、 男性ホルモンの分泌量の低下による様々な症状に悩まされます。 その症状、特に精神的症状に対して、男性ホルモン補充療法が効果的であったという報告が有ります。
昨今、男性の更年期障害、正式には加齢性性腺機能低下症候群に対しての男性ホルモン補充療法、 つまり外部からのテストステロンの注射による補充療法が、その症状の緩和などを目的として、 一般に認知を受けつつある状況です。
女性の更年期障害に対するホルモン療法の適応、 つまり女性ホルモン補充療法は、男性ホルモン補充療法に比較して、 その歴史も長く、また多数の被験者を内包する大きなスタディが組まれ続け、 その治療方法としてのリスクとベネフィットに関しては、 検討に検討が重ねられてきたという歴史が既にあります。
一方の男性の更年期障害に対しては、こうした原因治療的アクションは、 比較的最近になってから始まったものであり、 こうした女性に対しての男性への対応の遅延化の原因は、 女性に比較して男性の更年期障害は、症状の発生が穏やかに現れ、それが長期的に段々と悪化していく事、 また発症のタイミングが女性に比較して年齢的なばらつきが多い事、 またその症状が一部、老年期の痴呆や加齢に伴う弱体化と判別しにくい事、 こうした複数の因子が影響して、その治療的対応が後手に回った可能性が示唆されます。
しかし、老年期の痴呆や加齢に伴う精神・肉体の弱体化など、 経年の結果として認識されていたものの中に、 かなりのボリュームの加齢性性腺機能低下症候群患者がまぎれている可能性が現在危惧されており、 そうした状況も有って比較的早いペースで、 男性ホルモン補充のカテゴリーにおける研究活動が活性化してきているとも言えます。
こうした加齢性性腺機能低下症候群の治療の主役である男性ホルモン補充療法は、 内因性物質の低下、もしくは相対的低下を引き起こす臨床的状態に対して、 加齢性性腺機能低下症候群に対してと同様な効果を示す事が期待されており、 それは精巣腫瘍による両側精巣摘除のようなケースでも同様です。
本項では精巣腫瘍に対して集学的治療の一環として、 両側精巣摘除を施行した患者への男性ホルモン補充療法の効果を検討した報告を中心に、 精巣腫瘍に関して、また男性ホルモン補充療法の今後に関して記載させていただいております。 ご参照くださいませ。


【精巣腫瘍とその摘除の影響】
精巣腫瘍とは、みなさんの認識している、いわゆる「睾丸」に出来る腫瘍であり、 正確には、睾丸の中に内包される内因性物質や、 精子の産生を担当している精巣に発生した腫瘍の事になります。
精巣に発生する腫瘍にはもちろん、良性、ならびに悪性の物が有りますが、 悪性度が高いものに関しては、精巣は比較的、他の重要臓器と距離が有り、 また隔離されている事も有り、両側摘除、 すなわち両側の精巣を手術的に取り除く手術が選択されやすい傾向が有ります。
しかし冒頭で申し上げたように、既に挙児の希望が無い状況においては、 精子の生産の必要性はなくなるにしても、 男性ホルモンの一大供給臓器である精巣の摘除は、 被摘除男性に同内因性物質が不足する事によって発生する様々な症状を引き起こします。 その症状は精神、肉体とわず広範に渡るものであり、 ざっと申し上げても、痴呆(認知能力の低下)、 やる気の低下、うつ、筋肉の低下、 ED/勃起不全の発生、性欲の低下、 など非常にバリアブルです。
こうした症状に対する原因治療的な対応が、 ロジカルには男性ホルモンの補充療法になります。 しかし女性ホルモンの補充療法がそうであったように男性ホルモン補充療法にも、 副作用など長期使用に当たっては検討しなければいけない問題が複数あると示唆されています。


【精巣腫瘍の集学的治療後における男性ホルモン補充療法の効果】
この検討は、精巣腫瘍の4名に対して両側精巣摘除を中心とした、 抗腫瘍化学療法、後腹膜への放射線療法、後腹膜リンパ節郭清、肺転移に対する摘徐術、 腸骨転移および鎖骨上窩リンパ節転移への放射線療法と言った集学的治療を施行した後、 男性ホルモン補充療法としてエナルモン筋肉注射を3週から2ヶ月毎に施行し、 その結果を検討したものになります。
上記したように両側精巣摘除による男性ホルモンの不足で発生する症状は、 そのバリエーションの大きい割合に精神神経症状を内包します。 またこれらの精神神経症状は既存の高齢男性の痴呆症の中にも混在すると推測されており、 今後の痴呆医療のテーマの一つとも認識されています。
本検討においては、対象者たちは男性ホルモン補充療法によって、この精神神経症状の内、 脱力感やイライラ感などの症状の改善が顕著に見られたと報告されており、 精巣腫瘍の治療後にともなうこうした症状に、 男性ホルモン補充療法が有用である可能性が示唆されたとの事です。


【男性ホルモン補充療法の今後】
近年の高度医療の適応においては基本的にリスクとベネフィットとの兼ね合いが大切です。 つまりリスク:副作用などの望まれない効果と、 ベネフィット:その治療の目標とされる効果、のバランスが大切という事です。
男性ホルモン補充療法は、 加齢性性腺機能低下症候群などの疾病や精巣腫瘍治療のような人工的去勢状態などに伴う、 内因性物質が不足する事によって発生する症状に対して、 原因治療的役割が期待されています。
しかし腫瘍性疾患や一部の慢性疾患には男性ホルモンの影響下に、 進行・悪化するものが存在しており、 これらが男性ホルモン補充療法によって引き起こされるリスクが懸念されています。 これらのリスクは現在も継続して検討されている状況です。
こうした問題の本質はパーセンテージです。 精巣腫瘍治療後などの去勢状態に伴い発生する各種症状に対して、 非常に高い確率で男性ホルモン補充療法が奏功し、 一方、この治療による疾患の悪化や進行の惹起など副作用が非常に低い確率で有れば、 この治療方法は、患者さんにメリットが存在すると判断する事が出来ます。
男性ホルモン補充療法に関しては今後も、女性ホルモン補充療法のように大きな、 世界的なスタディを進めていき、 男性ホルモン補充療法のリスク、ベネフィットにおける、 正確かつ普遍的な情報の収集を進めていく必要性が有ると思われます。


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