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【手術予定患者と性的活動】
手術予定患者さんへの施行前の性的活動調査は、特に泌尿器系の手術の場合や、
セックスに関連した機能への悪影響が懸念される場合は、
患者満足度の向上や、
セックスに関連した機能の温存等の目標設定を図る上で非常に有意義である可能性が有ります。
性的活動は個人個人で非常にバリアブルです。
日本人は国際的調査によると、基本的には他の国の人々に比較して、
性的活動の頻度が少ないと報告されていますが、
実のところ、日本人において性的活動が高頻度な人と低頻度(あるいはまったく無いか)な人の間では、
大きな量的な開きが有ると言えます。
泌尿器系の手術、たとえば前立腺に対する処置などは実は、セックスに関連した機能に侵襲を与え、
ED/勃起不全を発症し、その後の「生活の質」=QOLを低下させてしまう可能性が有ります。
しかし、この「生活の質」=QOLの低下は平均的な意味合いであり、
人によってその低下する幅は大きく変わってしまう可能性が有ります。
と申しますのも上記に申し上げた通り、
性的活動は個人個人でその質・ボリュームにおける差が大きいからです。
もともと性的活動が極端に低い人が泌尿器系の手術によって、
セックスに関連した機能が低下したとしてもそれは本人にとっては大きな問題ではなく、
「生活の質」=QOLは低下しない可能性が有ります。
その一方、性的活動がとても活発な人が泌尿器系の手術によって、
セックスに関連した機能が低下したとしたら、
「生活の質」=QOLの低下はとても大きなものになるでしょう。
ゆえに、泌尿器系の手術でセックスに関連した機能を低下させる可能性があるものは、
その施行前に対象患者における性的活動の
内容や質、そしてそのボリュームを事前に調査した方が、
患者個人個人の満足感や「生活の質」=QOLを調整しやすい可能性が有り、
それによって手術前の説明や手術後の目標設定なども変動する可能性が有ります。
しかし性的活動の調査というものは前提として難しいものです。
それは性的活動が非常にバリアブルな嗜好によって形成されているという前提もありますが、
第一にやはり自分のセックスライフや希望に関して直截に述べる事には、
一般的に大きな気恥ずかしさが伴うからです。
特に、本邦における典型的なパーソナリティは、社会通念的に、
シャイであり、セックスライフに関して直截なトークを嫌う風潮があるのは否めません。
つまり性的活動は、その調査の段階で、たくさんの配慮・工夫が必要になります。
こうした配慮・工夫の元で、
後述するIIEF、SHIM、EPIC,UCLA-PCIなどのセックスに関連した機能調査指標を使用する事で初めて、
その患者さんの性的活動の実像が見えてきます。
本項ではこうした手術予定患者さんへの性的活動の事前調査を調べた報告に関してのご紹介と、
性的活動の手術前患者さんへの調査指標の内容に関して、
また今後の手術と手術後のセックスに関連した機能に関して、
記載しております。宜しければご閲覧下さいませ。
【性的活動の調査指標として】
こうした泌尿器系の手術予定患者において、
性的活動の調査に使用できる評価方法はいくつのバリエーションかあります。
上述したIIEF、SHIM、EPIC,UCLA-PCIなどがそれです。
IIEFとはinternational index of erectile functionというもので、
端的に言うと勃起機能の国際的評価の一つです。
このIIEFは都合15項目にわたり、セックスの頻度や勃起の具合、射精の頻度、
セックスへの欲求の頻度、またその内容・質などに関して選択肢を選らぶ形で、
その機能をスコア化できるものです。
一方SHIMとはsexual Health inventory for menというもので、
IIEF同様に勃起やセックスに関して、選択肢を選ぶ形で性的活動をスコア化できる問診表です。
SHIMは性的活動が比較的低い日本人には適切とも言われており、
一方のIIEFは、
たとえばバイアグラ・レビトラ・シアリス
・シルデナフィルなどのPDE5阻害薬の治療効果などを
観察する場合には適切とも言われています。
EPICは限局的前立腺癌の患者さんの健康関連QOLで、
50からなるそれらの項目の一部に性的活動に関するものを内包しています。
つまり前立腺癌の手術予定患者さんの事前調査としては適切ですが、
セックスに関する項目が限定的という意味合いで他のスコアを合わせて使用する必要が出てきます。
UCLA-PCIはEPIC同様に前立腺癌の患者さんのスコアリングで、
同様に評価項目の一部に性的活動に関するものを内包しています。
【手術予定患者の性的活動の報告】
この報告は前立腺癌への前立腺全摘除による手術予定の患者さんに対して、
オリジナルの問診システムを対面で実行し、それを5段階に分けて調査したものです。
その結果、性的活動のレベルが高い方が手術後のEDの発生による手術満足度の低下は顕著であり、
逆に性的活動が中程度から低のレベルにおいては神経温存による、
セックスに関連した機能の温存度・患者満足度は、
高い傾向がみられたとの事でした。
ちなみに手術予定患者さんで実際にこれらの手術の前にセックスを行っている頻度は20%、
また面接を行った患者さんの60%が性的活動が中程度から低のレベルに内包されるとの事で、
ベーシカルに日本人の性的活動が低い事も本調査で示されています。
【今後の手術と手術後の性機能】
前立腺癌は食生活の欧米化など様々な要因が影響して、
本邦において、すさまじい勢いでその発症頻度を増加させている疾患です。
しかし、初期の状態で発見された場合は、その治療率は決して低いものでは無く、
有効な治療選択肢が多い悪性腫瘍疾患でもあります。
治療率が低くないという事は、前立腺癌手術後の人生が長くある可能性が高いという事でもあり、
手術後の生活、特に性的活動など性に関する検討は、
この日本においても必要なものであるという認識がだんだんと高まって来ています。
もちろん、今は安全域も、有効率も高いバイアグラ、
レビトラ、シアリス、シルデナフィル
などのED改善の専用薬も出現して来てますが、
手術侵襲が高度なEDに関しては、その作用も限定的にならざるを得ない傾向が有ります。
今回、ご紹介させていただいた報告の非常に有意義な部分は、
手術予定患者さん個人個人の性的活動の頻度・質・ボリュームが、
それぞれ違う事を事前に調査して、それぞれの状況にオーダーメイド的に対応して行こうとする、
その姿勢に尽きると思われます。
こうした手術予定患者さんへの事前介入の洗練・ブラッシュアップは、
今後の前立腺癌患者さんの増加ならびに、それに対する処置によって発生する、
ED/勃起不全患者数の増大を考えると非常に有意義と思われ、続報が期待されます。
(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)
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