シアリスは性欲増進剤ではありません、新宿ライフクリニック報告



タダラフィルは性欲を引き起こす作用はありません。

【シアリスと性欲増進剤】
新宿ライフクリニックはシアリス処方に関してトップクラスのクリニックです。 そんな保健所認可正規ED治療院である当院においても時にシアリスは性欲増進剤 と患者さんから間違われる事があり、シアリスに関するそうした質問を患者さんから受ける事があります。


みなさんはシアリスという薬剤をご存じですか?シアリスは米国イーライリリー社が開発し、 日本国内では日本イーライリリー株式会社が生産し、日本新薬株式会社が販売を担当するED治療薬 もしくは勃起改善剤です。シアリスは服用すると、その薬効時間の間、 勃起不全の改善を増進する作用があり、こうしたカテゴリーの薬剤では最初に発売された バイアグラが有名ですが、シアリスはファイザー株式会社のバイアグラ、 バイエル薬品株式会社のレビトラに続く第三の 先発品勃起改善薬として厚生労働省に正式に認可された勃起改善剤です。
シアリスにはバイアグラやレビトラにはない薬効上の個性や副作用が少ないなど利点があり、 三番目に登場した勃起改善剤ながら現在では勃起改善剤市場における大きなシェアをしめており、 なんとヨーロッパにおける勃起改善剤のシェアでは最も処方されている薬剤です。
シアリスは食事の影響を受けづらい事、また薬効がバイアグラやレビトラに比較してとても長い事、 また副作用発現頻度が少ない事から、 比較的若年の方のED緊張から来るEDなどに適正が高く、 他の薬剤と違って勃起改善剤のユーザーはシアリスに一回使用薬剤を定めると、 他の薬剤に移行する事が少ない傾向が新宿ライフクリニックの臨床経験上多いです。 つまりシアリスは患者満足度を増進させやすい薬剤と言う事です。 ただシアリスのような処方箋医薬品に関しては一般のユーザーに、 その薬剤に関してのインフォメーションが下りてきにくい傾向は否めず、 そうした情報の循環不全がシアリスに様々な誤解を招いているのも事実です。


こうした誤解の例としては「シアリスのような勃起改善薬剤を使用しているとベースの性機能が 低下してしまう」もしくは「シアリスのような勃起改善剤を使用していると依存性が発生する」 といったようなものが有ります。これらは全くの誤解で、シアリスの連用による性機能の低下という 誤解に関しては、文献レベルではむしろ逆で、シアリスの連用によって血管内皮機能障害の改善が増進して、 むしろベースの勃起不全が改善すると報告しているものもあるくらいです。またシアリスによる 薬物依存性ですが、シアリスは副作用が少なくかつ効率よく勃起不全を改善するので気持ちとして、 シアリスに頼りたいという精神的な依存は存在するかと思われますが、 いわゆる向精神薬や覚せい剤のような身体の薬物依存は報告が有りません。
じつは保健所認可ED専門治療院である新宿ライフクリニックにおける数多くの面談上、 こうしたシアリスへの誤解を抱いている方と遭遇する事は折々にあり、 そうした誤解の中でもシアリスが性欲増進剤として作用するという誤解は、 比較的高頻度に出会うものの一つです。


これは勃起を改善する⇒すなわり性欲増進剤であるという連想から派生した誤解だと思われますが、 勃起はあくまで、陰茎という身体でもローカルなエリアで発生する生理現象であり、 性欲は詳しくは後述しますが、脳などの中枢神経で感じる情動の一つです。 この情動と勃起は深い関連はありますが、それらを発生させているシステムは全く別のものであり、 性欲増進剤の定義がもしあるのならば、それは「性欲中枢の刺激を増進する薬剤」になると思われ、 すなわち脳などの中枢神経に作用する薬剤になり、これは勃起すなわち陰茎海綿体局所に作用する シアリスの薬効には確認されてないものです。
つまりシアリスは中枢神経作用は確認されておらず、 あくまで陰茎の局所血管拡張薬としての役割から勃起改善させるものとして発売されており、 またそのように一般的に認識されていると言う事です。
本稿では、こうした「シアリスは性欲増進剤」という頻度の高い誤解を是正するべく、 シアリスと性欲増進剤に関して詳しく記載させて頂いております。本稿は

  1. 【性欲の中枢とは】
  2. 【性欲増進剤とはどのようなものを指すのか?】
  3. 【シアリスの薬効とは】
  4. 【性欲の増進もしくは維持のために】

というテーマで記載させていただいております。 是非ともご参照くださいませ。


【性欲の中枢とは】
冒頭からシアリスが性欲増進剤と誤解されやすいと述べましたが。 性欲増進剤というものが有ったとすれば、すなわちその薬効は性欲の中枢を刺激するものになります。
この性欲という情動は、人間がみな時に感じるものでありながら、 その本質やどこでそれが発生しているかなどに関しては一般によく知られていません。 この情動は定義的には「性行動へと駆り立てる本能的欲求」です。 これは本来は自然界においては生殖を促し、種の保存の為に作用するというポジションでしたが、 人間の進化や文明の発達に応じて、セックスが生殖の為だけでなく重要なコミュニケーション方法の 一つとして認識されるようになるに従い、 この情動が必ずし種の保存につながらなくなってきているようになって来たと思われます。 少子高齢化が進行中の本邦の状況なども、こうした情動が種の保存方向に作用しなくなってきていると いう事を示している一つのエピソードなのかも知れません。
性欲は性ステロイドホルモン、つまり男性であればテストステロン、 女性であればエストロゲンの分泌増大、また触覚・聴覚・嗅覚・視覚などの五感、 またイマジネーションによって増進し、人間を性行為へと促します。


この情動はどこで感じているのかというと、その統合中枢は中枢神経の視床下部もしくは 大脳辺縁系にあるとされています。この視床下部という部位は間脳という脳の部分の最も下の部分にあり、 実は視床下部は勃起にも重要な役割を持つ自律神経機能と深くかかわりを持つ部位です。
また大脳辺縁系とは実は機能的広がりを示す言葉で、解剖学的範囲は今の医療テクノロジーを もってしても明確になっていないとされています。大脳辺縁系は生命維持や調整機能に関わるという脳でも 非常に重要な部位で、その一方で大脳辺縁系は欲求等にも関わる事から情動脳と呼ばれている側面も あります。
性欲増進剤というものがあるとすれば、この視床下部や大脳辺縁系を刺激する薬剤になる可能性があり、 これはきわめて高度な中枢神経領域に介入する薬剤です。 性欲増進剤が仮に存在するとすれば、その扱いは極慎重にするべきと言う事になります。


【性欲増進剤とはどのようなものを指すのか?】
上記に性欲増進剤というものがあるとすれば、その扱いは極めて慎重にすべきと述べましたが、 その理由としては性欲増進剤は、その情動のコントロール部位を考えると、 人間の体をコントロールする自律神経の大切な中枢であったり、 または生命維持やその調整にかかわる重要な中枢であったりと、介入する領域が身体の非常に重要な部 位になってくる可能性が高く、故に性欲増進剤は特にその副作用面に関して慎重に勘案する必要が 有ると言う事です。
じつは具体的には厚生労働省管轄下の薬剤に性欲増進剤というカテゴリーのものは存在せず、 またこれに有効な作用のある一般売薬も存在しないと思われます。 それは病院などの臨床機関でそれを扱う大きな意味がないと言う事が主体の理由で、 性欲増進剤の存在によって改善する重要な疾患が希薄であるという状況が大きく関わっていると思われますが、 それに引き替え想定される副作用が大きい可能性もこれに関連していると思われます。


ただいくつかの処方箋医薬品つまり医師が扱う薬品の中で、そのメインの薬効ではなく副作用として 異常性欲が確認されているものは有ります。それらはほぼ統合失調症などのメンタルヘルス疾患に 対する薬剤でこれらの精神神経系の副作用として異常性欲が登録されているものが主体です。
統合失調症は思考障害、緊張病症状、妄想、幻覚、奇妙な行動などの陽性症状と無欲、無感情、感情鈍麻、 快感喪失、自閉などの陰性症状を示す、思考・意欲・情動など人格全体に障害が及ぶ 重いメンタルヘルス疾患です。こうした疾患へ対応する薬剤が、 こうした疾患でない健康な方へ使用される危険性は非常に高いものと思われ、 異常性欲を惹起するためにこれらの内服を行う行為は非常に危険です。 こうした事は必ずされないようお願い申し上げます。
ちなみにシアリスには性欲増進剤としての誤解が多いと冒頭から記載しておりますが、 そうした誤解に対応する企業側の施策として、シアリスの添付文書、これは正規品薬剤の納入時に ついてくる薬剤の詳細な情報用紙なのですが、そこには「使用上の注意」における 「重要な基本的注意」の5番目の項目に「本剤(シアリス)は催淫剤または性欲増進剤ではない」 と明確に記載されています。


【シアリスの薬効とは】
シアリスは性欲増進剤ではない事がお分かり頂けたかと存じますが、 それではシアリスの薬効とはどのようなものなのでしょうか?シアリスの有効成分は タダラフィルと呼ばれるものですが、このタダラフィルはPDE5阻害作用をもっており、 人間の血管拡張に主体的に作用する一酸化窒素の作用を増進させる事によって海綿体の血管を拡張させて、 勃起に重要な血液の流入を促します。
この一酸化窒素の作用を増進させる機構は、一酸化窒素の作用を伝える重要な物質を分解する酵素である PDE5をタダラフィルが競合的に阻害する事で発現しています。このようにシアリスの作用は陰茎海綿体 という身体でもローカルな組織に訴えかけるもので、性欲増進にかかわる中枢神経への作用は 確認されてませんし、中枢神経への作用に関する薬理学的なロジックも報告されていません。 つまりシアリスは薬理学的にも性欲増進剤とは言えないという事です。


【性欲の増進もしくは維持のために】
性欲増進剤には具体的なものがないというお話と、 シアリスは性欲増進剤では無いというお話をさせていただきましたが、 それでは性欲の増進もしくは維持の為にはどうしたら良いのでしょうか?
この性欲という情動を惹起させる各要素に関しては上記に記載させていただきましたが、 この重要な要素の中に性ステロイドホルモン、男性ではテストステロンがあります。 このテストステロンは経年的に低下してしまう、つまり老化に伴い分泌量が低下していってしまうという 加齢的衰退が有り、このテストステロンの低下は実は男性における経年的性欲低下の大きな要因の一つです。


しかし生活上のいくつかの工夫でこのテストステロンの低下をある程度抑制させる事は可能と報告されており、 具体的には適度な運動はテストステロンを上昇させるとされています。 そのほかパートナーの存在、適度な筋肉トレーニング、食事、成功体験もテストステロンを 上昇させるとされています。一方大学入試などのストレス、また睡眠不足またマラソンや プロレベルの厳しいトレーニングはテストステロンを低下させると言われています。 つまり性欲の維持を目的にテストステロンの低下を抑制する為には、過度ではない運動、 また筋肉トレーニング、またストレスマネジメント、そしてパートナーの保持もしくは獲得などが 望ましいと言う事です。この中では筋肉トレーニングなどは実際の生活に導入しやすい施策と言え、 また適切な筋肉トレーニングはアンチエイジングにも良い効果を示すとされていますので、 性欲の維持の為にもぜひチャレンジしてみては如何でしょうか? ただ高血圧の方など罹病背景のある方は主治医の方に筋肉トレーニングの適否を確認する必要はあると 思われます。是非ともお尋ねくださいませ。
新宿ライフクリニックはこのように 「シアリスの性欲増進剤の誤解」などシアリスに関する様々な疑問にも対応いたします。 シアリス処方で新宿トップクラスの新宿ライフクリニックにどうぞご相談にいらして下さいませ。
(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)


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