若者の遅漏・早漏・オーガズム障害の原因は?そしてその治療は?



若年者の射精障害の原因・治療

ばいあぐらは新宿ライフクリニック。


【若年者と射精障害】
若年者、つまり生殖年齢の方の射精障害が今、社会的問題になりつつあります。
若年者におえる射精障害は、セックスによる夫婦やカップルの性的コミュニケーションを阻害し、 その関係性を危うくするばかりか、 男性の自信を喪失させ、仕事のクオリティなどに悪影響をもたらす等、 その実害にとどまらず、副次的な被害を連鎖させる可能性をはらんでいます。 また、妊娠率の低下の原因とも考えられ、 射精障害が少子高齢化を進める原因の一つとして社会的にも悪影響をもたらす可能性が有ります。
性機能学会としてもトピックな問題として、盛んに研究報告やディスカッションなどがされています。

射精障害は、ED治療薬などに比較すると、 症状をコントロールする指向性の高い治療薬が、いまだ存在致しません。
本項ではこうした射精障害の分類やその原因因子、また若年者における原因の傾向、 そして原因別の治療などに関して記載しております。是非ともご参照下さい。


【射精障害とは】
射精障害は、様々な病態を含む為、一概に述べる事が出来ません。
疾病分類上は、男性のオーガズム障害、射精不全、遅漏、早漏などが属した疾患群です。

射精経験の有無により、、過去に正常な射精経験が無い場合を1次射精障害、 過去に正常な射精経験が有るのものを2次射精障害と分類されます。 過去に正常な射精経験が無い場合とは、詳細に述べると夢精・遺精はあるものの、 自慰・性交による射精が未経験の状態です。

原因分類上では、器質的射精障害、症候性射精機能障害、心因性射精機能障害の三つに分類されます。
器質的射精障害とは、骨盤骨折、骨盤臓器の手術合併症、血栓塞栓などによる骨盤内の血流障害、 脊髄損傷、・脳疾患などによる神経学的問題などによって本疾患が出現している状態です。 脊髄動静脈奇形も時に器質性射精障害を引き起こす原因となります。

症候性射精機能障害とは、アジソン病・糖尿病などの内科的身体疾患、 また、肝疾患、腎疾患、消耗性疾患等に続発する射精障害や、 躁うつ病などの気分障害、統合失調症などの非心因性の内因性精神障害、 アルコールや薬物依存など薬剤性因子によって本疾患が出現している状態です。

心因性射精機能障害とは、不安・焦り・緊張・人間関係の葛藤・抑圧された性意識・妊娠恐怖・不妊恐怖など、 純然たる心理的な要因が原因となって、心身相関のシステムに則って本疾患が出現している状態です。
心因性射精機能障害は、さらに現実心因性射精障害また深層心因性射精障害に細分されます。


【若年者の射精障害の原因】
本邦において、45歳以下223人の若年者にて射精障害の発症に何が要因として関連するのか、 統計的に検証した報告が有ります。
高齢者に多い前立腺疾患ならびに下部尿路症状による射精障害因子を制限する為、 このような年齢制限が設けられております。
また、統計検証において客観性を立脚しにくい純然たる心因性射精機能障害を省いて検証されており、 その為、主に基礎疾患(肥満、脂質異常症、高血圧症、うつ病ならびにうつ症状、糖尿病)と、 生活習慣(運動習慣、喫煙習慣)等において、 いずれの因子が若年者の射精機能障害の発症に影響するのかを検証したものになります。
その報告によると、45歳以下の若年者においては、 射精頻度は、運動習慣・うつ症状が影響しやすく、 オーガズム頻度は、運動習慣が影響しやすいことが示されております。 また、疼痛を伴う射精に関しては、糖尿病の存在・運動習慣が影響しやすく、 射精不全に関しては、喫煙習慣・運動習慣が影響しやすい、という結果が得られています。 運動習慣は、多数の射精障害因子に関連があり、 横断的に射精障害の発生に関連している可能性が示唆されています。


【治療】
若年者の射精障害の治療は、その原因分類によって様々です。
骨盤外傷などの器質的射精障害に対しては、外科的・泌尿器科的治療や薬理・生理学的な人工射精が、 その対応の中心になります。
糖尿病などの症候性射精機能障害に対しては、原因となる基礎疾患への治療が最優先され、 かつ、効果的であるとされています。 基本的には、原疾患の改善にともない本疾患も改善される傾向が強いとされています。
また、器質性射精障害に比較すると支持的精神療法が効果的な場合が多くなります。

不安や緊張などが原因となる心因性射精障害に対しては、 支持的精神療法や行動療法などの心理療法が治療方法の中核です。

こうした特異的なもの以外の、非特異的な射精障害の治療としては、 前述したように確立されたものは無い状況ですが、 現行で症候に応じていくつか選択されているものも有ります。

いくつかご紹介すると、 アモキサピン は膣内射精障害や逆行性射精に改善効果を示す場合があると報告されています。
ヨヒンビン もまた射精障害に改善効果を示す場合があると報告されています。
他にもヨヒンビンは古くからED/勃起不全にも効果を示すと報告されていますが、 レビトラバイアグラ などの局所血管拡張薬が示す直截なED/勃起不全の改善効果は期待できません。 またSSRIという抗うつ薬の系統が早漏の予防効果を示す事があるとも報告されていますが、 副作用などを考えると性機能改善用として運用するには、まだ課題が多い薬剤です。


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