射精反射と男性不妊の関係



射精反射とその仕組み


【射精反射とは】
射精反射ejaculation reflexとは、いわゆる射精の事ですが、ご本人でコントロールできない所も有ります。
それは、射精が反射であるためです。
身体上の反射では、例を挙げると脚気の場合に消失する膝蓋腱反射が有名です。
力を込めていればコントロール出来る場合もございますが、反射であるがゆえに、意に反する場合がございます。
射精反射は、二つの脊髄機能の連動によって、精液を尿道口から射出します。


【射精反射のシステム】
射精反射における第一の脊髄機能の役割は、後部尿道への精液の搬送になります。
これは、陰部神経を求心路、下腹神経を遠心路とする反射で、性器からの刺激が胸腰髄にある射精反射中枢 (勃起の中枢とは別のものになります。)に蓄積され、閾値を超し極期を迎え、 脊髄射精反射中枢が興奮し、下腹神経を介して、精巣上体、精管、精嚢、前立腺に指令が伝達され、 これらが活動して後部尿道に精液が充填されます。

また、第二の脊髄射精反射の役割は、後部尿道から体外への精液の射出になります。
これは第一の脊髄反射とは逆に、下腹神経を求心路、陰部神経を遠心路とする反射で、 第一の脊髄射精反射による精液の後部尿道への充填、内圧の上昇が刺激となって、 再度脊髄中枢が興奮し、膀胱頸部・前立腺部尿道・内尿道括約筋の閉鎖、 尿道外括約筋の弛緩、尿道周囲横紋筋ならびに会陰筋群が 律動的に収縮し、精液が体外へ射出されます。


【射精反射の障害】
交通外傷などによって反射中枢である 脊髄に損傷 が生じた場合には、反射の障害から、 射精障害を来たします。
結果として、男性不妊 の原因になりえます。

バイブレーターによる射精 が施行される事もあります。 また、最近ではこの方法はPVSというメソッドとして統一されつつあります。 ⇒PVSによる射精障害治療

逆行性射精 も射精反射障害で生じるます。
この場合は、後部尿道に運ばれた精液を体外に排出する反射の求心路である、 下腹神経の障害をベースに発症する事が多く、射精時の内尿道括約筋の閉鎖が不充分になり、 精子の射出方向のベクトルが体外に向かず、膀胱側に逆流してしまいます。

脊髄損傷からEDを来たす場合もあり、様々な男性機能障害が生じ得ます。


【射精不全と男性不妊症】
射精不全の多くは、男性不妊症の精査上で指摘ます。
精液検査上で 無精子症、 もしくは、乏精子症として診断されます。
射精反射障害も、その原因の一つに挙げられます。


なお広義の射精不全においては 早漏 もそれに該当しますが、その治療方法には、 セマンズ法 スクイーズテクニック 等が有ります。


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