神経電気生理学的検査とED



勃起不全の神経電気学的な検査法について

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【神経学的検査によるEDのチェック】
EDの神経学的検査とは、 末梢や中枢の神経の障害が原因となって発生するEDや性機能障害を調べる為の検査の事です。 勃起に関連する末梢性のものには主に①骨盤神経 ②下腹神経 ③陰部神経が有ります。
①は勃起神経 とも呼ばれ、陰茎の勃起に直接関連するとされています。
②はアドレナリン作動性繊維を多く含み、射精に主に関連するものです。
③はペニスや陰嚢などの性感覚の伝達に関連するとされています。

勃起に関連する中枢とは、おおよそ脳と脊髄です。
脳は、性欲などの情動の発生と性感覚の解析に大きく関連し、また、脊髄は、 勃起や射精反射、 感覚や情動の伝達を司ります。
EDの神経学的検査では、こうした器官・組織の障害を、理学的な神経学所見、画像検査、 電気生理学検査が中心に精密検査を進めます。
特に電気生理学検査は、直接的に神経機能を計測する事が出来るので、EDの精査上重要です。


【神経学的検査で診断できるEDの種類】
器質的要因によって発生するEDの内、末梢・中枢の神経障害が原因となる疾患が該当します。
末梢神経の障害によってED生じる疾患では、直腸・泌尿生殖系の手術合併症、糖尿病、 アミロイドーシスなどが代表的です。
ちなみに直腸癌・人工肛門に伴うED/勃起不全に関しては別項に詳述してございます。 ご参照くださいませ⇒人工肛門とED/勃起不全

一方、中枢の障害によってEDを引き起こす疾患は、 脳梗塞などの脳局所に発生する疾患、脊髄損傷など脊髄局所に発生する障害、 脳・脊髄どちらにも障害を与え得る神経変性疾患などが代表的です。


【神経学的検査の種類】
神経学的検査は、主に、画像検査、理学的神経所見、電気生理学検査です。
この中で、直接的かつ定量的に神経機能を観察できるのは、電気生理学検査です。
電気生理学検査によって、主に末梢神経の機能を確認いたします。
インポテンツのチェックや男性性機能の精査では、以下の3種の方法がございます。

  • ①陰部神経刺激による体性感覚誘発活動電位記録
  • ②球海綿体筋反射潜時の記録
  • ③陰茎背神経伝導速度の記録

①は、ペニスにおける性感覚の感受・伝達をチェックする方法で、 性感覚に関する末梢から中枢に至る機能を、おおよそ反映する事が出来ます。
簡便に説明すると、ペニスを刺激して、頭側で脳神経の活動電位を計測するという精査方法です。
末梢から、中枢である脳に至るいずれかに障害が有った場合、活動電位の潜時が延長したり、 活動電位の発現自体が消失します。
ちなみに、潜時とは、神経に刺激を与えた時に、刺激に対する応答が生まれるまでのタイムラグの事で、 正常な範囲を逸脱するものは、神経機能障害の可能性がございます。

②は、①の反応を反射の発生で計測したものになり、 ①に比較して、末梢から脊髄に至る、限局された機能の評価に使用されます。
ちなみに、この球海綿体筋反射は、定量評価ではありませんが、理学所見で確認することもできます。
本法は簡便に説明すると、ペニスを刺激して、肛門括約筋などの骨盤底筋群の反射を、 電気的に計測いたします。
この反射の発生は、誘発活動電位の形で確認されます。

③は、性感覚の末梢における伝導速度を計測することで、陰茎局所の神経機能評価を評価します。
本法は、ペニスの先端を電気刺激し、誘発された活動電位を、ペニスの根元で計測する事で、 数理的に、性感覚のペニスにおける伝導速度を算出する事が出来ます。

形状からの間接的な機能評価になりますが、頭部MRI・CTなどは、中枢の機能を類推する上で非常に重要です。
また、検者間較差が大きく、かつ定量評価になりませんが、全身の神経機能を簡便にみる方法として、 理学神経所見が有ります。
客観評価に耐えうる情報を得る為には、神経内科専門医による施行が望ましいと考えます。


【神経学的検査の限界】
末梢神経に関しては、電気的に有る程度、定量的かつ再現性のある神経機能の評価をする事が可能ですが、 脳や脊髄における中枢機能の評価は、侵襲なく得る事は難しくなります。
つまり、脳や脊髄の障害によって発生しているEDは、 ベースになる障害の性質や画像検査による形態学的な変化、 また、理学神経所見等により、有る程度、類推的な評価にならざるを得ません。

検査から得られたデータを治療に生かせなければ、その意味は半減いたしますが、 末梢神経の評価にしても、こうした詳細な評価にダイレクトにリンクし、 活用できる特異度が高い治療法はございません。
カウンセリングやリハビリテーションに活用可能であり、若干ではありますが、特異度の高いものが存在します。


【神経学的障害によるEDの治療】
基本として、原疾患の治療やコントロールが、その根幹となります。
原疾患の治療成績が、ED治療成績に影響を及ぼします。

例えば、糖尿病による末梢神経障害に関しては、病状が重度でなければ、 血糖コントロールを行うことで改善が見込める場合が有ります。
また、脊髄腫瘍、脳腫瘍、椎間板ヘルニアなど、中枢の障害に関連したものの中には、手術によって、 性機能に改善が見込める場合も有ります。

原疾患のコントロールや治療によっても、十分な勃起改善が得られない場合は、EDへの直接治療が選択されます。
例えば脊髄損傷 などの場合には集学的治療が行われます。
まず、バイアグラなどのED治療薬の使用が施行され、これで効果が無ければ、 陰茎海綿体への血管拡張薬の投与や、 陰茎プロステーシス 挿入手術、 陰圧式勃起補助具 のトレーニングなどが検討されます。

バイアグラなどのED治療薬は、 神経学的な原因のEDにも十分な効果が見込める薬剤ですが、既往症や現在の治療内容、 腎臓などの臓器機能によっては使用できないケースもあるので、専門外来への相談が望まれます。


written by 新宿のレビトラ専門、新宿ライフクリニック.

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