女性のセックスに関しての医学的問題について



女性性機能障害について

ばいあぐらは新宿ライフクリニック。


【女性性機能障害とは】
女性性機能障害とは、読んで字のごとく女性の性機能障害についての医療カテゴリーです。
主に女性側の因子で男女間の性交が上手く行かない事を示しておりますが、 性交に関する問題は、男女完全に独立した因子ではなく、お互いに影響を及ぼしている事も多く、 女性の性機能障害の多くは、男性が原因となっているともされています。

従来、女性の性機能障害は、婦人科が中心となって診療に当てっておりましたが、 最近では、性機能学会の成立など、性機能と言う医学カテゴリーが確立されるに至っております。
また、社会に与えるインパクトも大きいことから、注目される医療分野です。

対象患者数が多いにも関わらず、その認知や治療方法のバリアビリティ、 専門外来を持つ医療施設数などが、男性の性機能障害に比較して、大きく劣っており、 尚いっそうの社会的啓蒙などが必要とされています。


【分類・原因】
女性性機能障害(female sexual dysfunction:FSD)は、性欲障害、興奮障害、オルガズム障害、 性交疼痛障害の4種に分類できます。 性欲障害が最も高頻度とされます。
有病率は、婚姻状態やパートナーの有無、年齢など、社会的背景に大きく左右されます。 30台の既婚婦人に多い傾向が有ります。

性欲障害の多くは、過去の性的なトラウマ等の性嫌悪障害に起因致します。
ホルモン分泌の変化や相対的減少などによっても発生いたします。
興奮障害・オルガズム障害も同様に、心因性要因が主体となって発症いたします。

一方、性交疼痛障害は、器質的な問題や性行動の様式など、心因性要因以外の因子が比較的多い傾向にあります。
出産を契機とした子宮の支持組織の障害や、女性ホルモンの相対的欠乏による性交時の女性器の湿潤不全、 処女膜強靭などの構造的問題などが原因として挙げられます。
性行為における男性側の女性への前戯の不足なども、性交疼痛障害の発生に大きく関わります。


【治療】
女性性機能障害の治療は、まず、その原因が特定することから始まります。
原因は主に3種に分類されるます。

最も重要な原因として心因を挙げておりますが、過去のトラウマ・経験・本人もしくは夫婦の性行動様式などが発症に大きく関連致しますので、 カウンセリングや行動療法が中心となり、極めて専門性が高い内容になります。
パートナーである男性への治療介入も必要となります。

他には、女性ホルモンの相対的低下や消失、更年期障害などが原因となっている場合は、 補充療法によって、女性ホルモンを補う事が治療に必要となります。

処女膜強靭や子宮指示組織の障害などが原因の場合は、 外科手術による治療も考慮されます。


【今後の女性性機能障害の展望】
男性の性機能障害に関しては、バイアグラレビトラなどのED治療薬の普及など、 その診断・治療に関する進歩がございました。
一方、女性性機能障害に関しては、女性性機能専門外来などの整備も中々進まず、 高度先進医療機関の一部で行われているに過ぎない状況です。
本邦の少子高齢化問題を改善する為には、男性の性機能障害だけで無く、 女性に対しても、医療や行政の積極的介入が不可欠と思われます。
女性性機能外来の一般化は、男性の性機能障害の真の解決にも結びつくと思われます。

女性性機能障害の原因が心理的問題が主体であり、性交症がパートナーの存在をもって成立する事から、 相対的には、男性性機能の問題でも有ります。
しかし、夫婦の性的問題は離婚に発展する事もあり、非常にナイーブかつデリケートな問題です。
心因を扱う診療の為、簡単に改善する事が少なく、個別の対応が必要です。
現状は、こうしたカップルへの介入事例を積み重ねて、 診療メソッドの更なる洗練化を目指す段階であると思われます。
未来においては、性機能障害は男性だけでも女性だけでもなく、夫婦もしくはカップルの共通の問題であるという認識のもと、 ペアで受診する事を前提とした、「夫婦性機能外来」のような高度な専門性を前面に出した診療科の出現が望まれます。

東邦大学医学部泌尿器科に相談窓口があり、こうしたカテゴリーに対する積極的アプローチを非常に望ましいものに感じ、 その進展を心待ちにしております。


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