『若い人でもEDになる? 若年者の勃起不全症の特徴・原因・治療に関して日本性機能学会専門医が解説』

若い人のED

若い人でもEDにはなります。
若年者の勃起不全症の主な特徴としては、セックス以外のオナニーなどは問題なく出来る事が多い所です。 また原因としてはプレッシャーやストレスなど精神的なものが主体です。治療方法に関しては若い人と中高年の人とでさほど変わらず、 やはりバイアグラなどのPDE5阻害薬が中心となります。



「若い人はEDにならない?」  そんな事はありません!


勃起不全症は中高年以上しかならないと思っている方も多いですが、 10代でも20代でも、男性であれば本疾患を発症する可能性はもちろん有ります。


しかも、若年者の場合、中高年に比較すると、セックスの重要性は高く、かつその頻度も高いので、 実は疾患テーマとしては中高年の方よりもシリアスな場合が多いです。


気恥ずかしさから周囲に相談もできず 「自分だけこうなんだろうか?」 と悩まれている、お若い人もいらっしゃいます。 しかし若い人のEDは決して少なくは有りません! 
どうか一人で悩まず、お近くの日本性機能学会専門医にご相談ください。


こちらのページでは日本性機能学会専門医がお若い方のEDに関してわかりやすく解説させて頂いております。


宜しければご一読くださいませ


<当ページの項目リスト>

  1. 【若年者のEDの特徴】
  2. 【若い人の勃起不全症の原因】
  3. 【若年者のEDの治療】

1.【若年者のEDの特徴】

若年者のEDの特徴

若い方のEDの主な特徴としては、


まず、実際のセックスの時にペニスが硬くならない事があったとしても、 『朝立ち』 (医学的には夜間勃起現象と言います) は通常通りにある事が多く、 また自慰行為(オナニー)に関しては問題無く出来る事が多いです。


そして若年者の場合、中高年以上の方に比べて、 気恥ずかしさから周りの人に相談ができず、一人で悩んでいるケースが多いです。 また若いが故に、EDに関して、クリニックへの受診や薬物療法への抵抗感が強いという特徴も有ります。


一方、若年層は子作りの主要年代を含むので、 若い人の勃起不全症は、個人だけの問題ではなく、少子高齢化を迎えている日本にとっては社会的問題であるという特徴もあります。


以上が若年者のEDの主な特徴です。 当院でも20歳代の方が多く受診していますが、 中高年の方に比べてEDに対しての悩みが深い場合が多く、 来院を決意するまでに時間がかかる傾向があるようです。


2.【若い人の勃起不全症の原因】

若い人の勃起不全症の原因

若年者のEDの原因は、中高年以上と違い、生活習慣病による動脈硬化や男性ホルモンの分泌低下などを原因とすることは少なく、 ストレスやプレッシャーや緊張など、精神的な要因、つまり 『心因』 が、原因となっている場合が多いです。


これは神経・血管・組織・ホルモンなどの問題は無く、身体機能としての勃起は正常だけれども、 精神的な影響によってセックスの時だけ勃起が上手くいかない、 いわゆる 『機能性』 の勃起不全症が、若年者は多いという事になります。


しかし、昨今は生活習慣病の低年齢化が進行している事もあり、 若い人のEDでも肥満や動脈硬化が原因である場合も、 以前に比べると増加してきているようです。


また中高年に比較すると、若年者は活動性が高い事もあって、 スポーツ外傷や交通外傷を原因とした外傷性のEDも多い傾向が有ります。 ちなみに、こうした外傷性のEDの場合、他の原因に比べて、EDが重症化しやすい傾向が有ります。


以上が主な若年者のEDの原因になります。


3.【若年者のEDの治療】

若年者のEDの治療

若い人のEDの治療に関しては、あまり中高年以上の方と違いは有りません。 やはりバイアグラなどのPDE5阻害薬による薬物療法が主体です。


前述のように、若年層の勃起不全はストレスやプレッシャーなどの心因を原因とした 『機能性』 のものが多いですが、 こうした心因によるEDに関しては、現在の所、日本性機能学会が発表する 『ED診療ガイドライン』 上も、 有効性が高い固有の治療方法は存在しません。


心因自体をコントロールする抗うつ薬などの 『精神神経用薬』 は、 一方で薬剤性のEDの原因になる事も有るので、 こうしたケースでは因果関係の複雑なEDに進展させてしまう可能性もあり、 治療方法としてお勧めできるものでは有りません。


またストレスマネジメントに関しても、社会生活上、ストレスの源泉自体が解決しにくいケースが多く (特にワーキングストレスに関して)、 なかなか治療方法としての具体的効果を体感し難いようです。


つまり結論としては、お若い方であっても、PDE5阻害薬が簡便かつ、成功率の高い治療方法になります。 ゆえに、PDE5阻害薬が使用可能かどうかを既往歴・服薬歴・身体所見などの情報から判断する事は若年者のED診療であっても、 とても大切と言えます。


ED専門クリニックのほとんどは、お若い方の受診への抵抗感を減らすために、患者・スタッフを男性に限定し、 院内処方を採用するなど、プライバシー性を高めています。 もしあなたが若いED患者さんであったら、どうかお一人で悩まず、 日本性機能学会専門医のいる医療施設にご相談くださいませ。

(記載:新宿ライフクリニック-日本抗加齢医学会専門医:須田隆興、最終確認日:2020-04-22)


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