温存する神経の数でED/勃起不全の発症頻度は低下するのか?



神経温存数とインポの発症

バイアグラの使用のご相談は新宿ライフクリニックへ。


【泌尿器科手術とインポテンス】
泌尿器科手術における前立腺へのアプローチにおいては、 術後合併症としてのインポは非常に高頻度に発生するとされており、 ED専門クリニックである当院にも、 こうした状況で発症したインポの相談はとても多いです。 そんな前立腺関連の泌尿器科手術における勃起神経を温存する手術、 神経温存手術において、片側の勃起神経の温存と両側の勃起神経の温存を比較した所、 両側温存の方が術後のインポの発症が統計学的に有意に少なかったという報告がされました。
泌尿器科の手術と言うと、外性器であるペニスなど非常に限局的な部位を連想してしまいがちと思われますが、 実は泌尿器科手術の身体における範囲は骨盤内の比較的大きな領域を内包していて、とても広範です。
そんな泌尿器科領域の手術は、近年前立腺癌の発症頻度の上昇に伴い、 段々と増加してきている状況です。 本邦において前立腺癌は現在呼吸器系、 消化器系の癌に続いて、その年齢調整死亡率は第8位と非常に高位であり、 この状況は日本が二次大戦後に食事内容が急速に西洋化していった事と比例して、 増加して行っているとも報告されています。
前立腺関連の泌尿器科手術の合併症として、高頻度に発生するのがインポ、すなわちED/勃起不全です。 近年、前立腺の近傍また前立腺の存在自体に勃起システムとの密接な関連が有る事が段々と判明してきており、 それゆえ前立腺関連の外科的処置にはインポの発生が強く警戒されています。
手術によって発生したインポは、詳細を後述致しますが、 治療が難しくなってしまう傾向があり、 それはインポを発生後に対応するよりも、 発生を予防する対応の方が、 総合的に望ましいと感じさせるレベルです。
前立腺関連の泌尿器科手術にインポが高頻度に発生するからと言っても、 前立腺癌の手術は大きな必要性の元に施行されている不可欠な処置です。 前立腺癌は年齢調整死亡率の高い警戒を要する悪性腫瘍ですが、 実は早期発見、早期治療における手術成績、治療成績は悪性腫瘍の中では良い傾向が有り、 手術のリスクとその成果のバランスは比較的取れている疾患とも言えます。
つまり、今後の前立腺関連の泌尿器科手術に大きく求められる要素としては、 如何に術後のインポの発生を制限しつつ、 手術成績・治療成績を下げないように工夫を重ねていく事に尽きると思われます。 この要素の追求上、日本性機能学会などでも様々な報告がされており、 今回、ご紹介させていただく内容である所の、 勃起神経の温存数と術後インポの発生頻度を統計学的に調査した報告もその一つです。 その他、私見や術後インポの詳細に関しても記載しておりますので、 どうぞご参照くださいませ。


【陰茎温存数と術後のインポ発生頻度の統計報告】
この報告は腹腔鏡を使用して前立腺を手術的に摘除した50例の患者における、 片側の勃起神経を温存した神経温存手術例と、 両側の勃起神経を温存した神経温存手術例の術後の性機能を統計的に比較し、 どちらが術後のインポを発症し難いかを比較検討したものです。
また本報告では術後の性機能、 つまりインポの発生を定量的に比較する為に、IIEF5という国際勃起機能スコアを使用しています。
結果としては、術後のIIEF5値は片側神経温存例(36例)に対して、 両側神経温存例(14例)の方がIIEF5値の平均値は高く、 またこの差は統計学的な比較上有意なものであったとの事でした。 つまり、両側神経温存の方が術後のインポの発生は少なかったという事を示しています。


【手術合併にて発症するインポ】
前立腺に関連した泌尿器科手術によるインポの発生は、 術後インポにおける代表的な発生例ですが、 他にも手術に伴い発生するインポが有ります。
その他の一例としては脊椎に関連して施行される神経外科的、 もしくは整形外科的手術に術後のインポの発生が強く警戒されます。
基本的に術後に発生するインポは、勃起に関連したシステムの物理的損壊が人工的に発生したという事であり、 他の機能的ニュアンスで発生する心因性EDや、 血管内機能障害によって発生する初期の生活習慣病によるインポなどに比較すると、 こうした術後のインポは治療が難しい傾向が有ります。
現在のインポの治療には副作用発生が少なく、勃起改善効果の高い、 バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのPDE5阻害薬のシリーズが有ります。 こうした局所血管拡張薬も術後インポには改善効果が有り、 実際にその周術期における陰茎リハビリテーションなどにもこれらの薬剤は使用されていますが、 他の原因によるインポに比較してしまうと、 やはり術後インポにおけるこれらの効果は限定的な感は否めません。
そうした意味合いでも術後インポへの対応は事後では無く、 神経温存などの予防的な処置の方が望ましいです。


【泌尿器科手術と術後インポの発生予防のこれから】
前立腺癌が手術のメインテーマだとしたら、 もちろん生命の保護、寿命の延伸が何よりも重要視されるべきもので、 その為に、健全な機能が有る程度犠牲になるのはやむを得ない事とも思われます。 しかし犠牲となる健全な機能は医療技術の発達により、 どんどんミニマムなものに纏めていく事が出来るようになって来ているとも思われます。
例えば前立腺癌に伴う前立腺全摘除において、 神経温存手術は今回の報告の通り、性機能の保全上、両側が望ましいとしても、 前立腺癌の病態や浸食に応じて、もちろん両側温存できる場合と出来ない場合が発生します。
しかし、こうした判断はどの程度の領域までが癌に浸食されているかの詳細な評価に伴って、 変わってくる可能性が有ります、 その評価は肉眼での目視から、 昨今は術中の超音波検査などの検査機器も併用されるようになり、 新しいテクノロジーの参入によって、その精度は段々に高まってきていると思われます。
神経温存術が代表して示しているものとして、 可能な限り健全な機能の組織や臓器を保全しつつ、 身体に害をなす対象物を摘徐するという、 術後の生活機能を意識した、 “区別”を主体とするテーマが有ります。 この区別の精度が上がる事によって、残存できる健全な機能が増え、 合併症発生頻度を今以上に削減できる可能性が期待されます。


written by レビトラの使用のご相談は新宿ライフクリニックで.

用語集文献の閲覧、新着情報、 定番をご紹介いたします。

ランキング
  1. 性交性出血
  2. 性交性頭痛
  3. 日本人男性のオナニー
  4. 夢精
  5. 膣痙攣
新着情報
定番ページ情報

違い 詳細

  • 青錠
  • 橙錠
  • 黄錠