思春期早発症(性早熟症)の原因



思春期早発症(性早熟症)と二次性徴


【思春期早発症(性早熟症)とは】
思春期早発症とは性早熟症とほぼ同義語で、 通常よりも早い時期・年齢に思春期が発来し、二次性徴が出現してしまう事を指します。
性腺機能亢進症に属する疾患で、 性腺刺激ホルモン の分泌亢進を伴うものを真性思春期早発症と呼びます。

女性例が多く、アフリカ系の人種に多いとされています。
肥満例においても、発症が多いとされています。
家族歴を有する場合もございます。


【思春期と二次性徴】
思春期は、子供の体から大人の体へ変化する時期、過程を思春期とし、筋骨格の変化や生殖機能が発達します。
二次性徴とは、思春期における変化のうち、男女の性腺の発達と、それに付随する性的分化の亢進を指します。

男性では通常、二次性徴は10~11歳ごろに開始し、精巣の発達に伴い、ひげや体毛の生育、 陰茎・精巣の発達、声変わりなどが見られます。

女性では通常、二次性徴は9~10歳ごろに開始し、卵巣の発達に伴い、恥毛の生育 (陰毛早発症)、 乳房の発達、月経周期の形成などが見られます。

腋窩の発毛、ニキビの発症なども、同時期に認められます。

成長が早期に発現いたしますが、最終的には低身長になる事が多いとされています。


【原因と分類】
多くは中枢性思春期早発症とされ、原因は明らかでは有りません。
発現が早期である以外は、その過程に異常はないことがほとんどです。
稀な原因として、感染症やホルモン異常、腫瘍、脳障害(水頭症や放射線障害など)や外傷、 McCune-Albright症候群、先天性副腎皮質過形成、甲状腺機能低下症などが挙げられます。

末梢性思春期早発症は、男性ホルモンである テストステロン や女性ホルモンの エストロゲンの作用発現によります。
下垂体腫瘍やMcCune-Albright症候群、ホルモン製剤の塗布などの外的な 性ステロイドホルモン の増加が原因となるほか、 ホルモン産生卵巣・精巣腫瘍や、男性例では、極めてまれですが、 家族性性腺刺激ホルモン非依存性思春期早発症という遺伝性疾患もございます。

思春期早発症(性早熟症)は、二次性徴が完全にそろう完全型と部分的な二次性徴の亢進を示す不完全型、 また、性腺刺激ホルモン分泌亢進を伴う真性と、それを伴わない仮性にそれぞれ分類されます。


【診断】
女児では7歳未満、男児では9歳未満での二次性徴の開始を持って診断します。
手や手首のレントゲン撮影は、重要な検査になります。 これにより、骨年齢が推測され、成長が早いのか判断されます。
原因診断に関しては、各種のホルモン分泌の基礎値の測定、また各種ホルモン負荷試験などが行われます。
甲状腺ホルモンのチェックも必須です。
ホルモン産生腫瘍などの鑑別上、各種画像診断も考慮されます。


【治療】
多くの中枢性思春期早発症の患児に対して、成長を遅延させるために、 性腺刺激ホルモンアナログ療法 が行われます。 治療期間は、正常な思春期発来時期までとなります。
原因が明らかな場合は、各々に応じて治療が選択されます。


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