持続勃起症の臨床



持続勃起症の診断と治療


【持続勃起症とは】
持続勃起症priapismとは、 薬剤性にも発生する事がある疾患で、端的には持続的に陰茎が勃起状態になる事です。 薬剤のほかにも、白血病や悪性リンパ腫、悪性腫瘍の海綿体転移、外傷などで発生する事があります。 日本では低頻度になりますが、海外では鎌状赤血球症によって発生することが多いと報告されています。


【診断と分類】
定義的には、 性欲が無い状態もしくは関係ない状態にもかかわらず、オルガズムに到達しても勃起が収まりません。 この状態で6時間以上経過するものを持続勃起症と診断します。 自覚症状としてはしばしば陰茎の疼痛を訴えることもございます。
持続勃起症は大きく3種に分類する事が出来ます。 虚血性、非虚血性、stuttering priapismの3種になります。 虚血性では完全勃起状態で疼痛を伴う事が多く、海綿体が虚血状態になるため、 迅速な加療を必要とします。
治療が遅れると海綿体の線維化を生じて、その結果EDになる事が有ります。
非虚血性の場合は、海綿体の酸素化(血液循環)が保たれており、 虚血性の場合のような緊急治療は必要ありません。
stuttering priapismとは鎌状赤血球症に合併する事の多く、不随意の疼痛を伴い、 繰り返して発症する状態になります。 経過上、stuttering priapismは虚血性持続勃起症に移行する事が多いとされています。


【薬剤性持続勃起症とは】
薬剤性持続勃起症は本邦においては主要な原因になります。 ただし本邦は海外に比較して、 鎌状赤血球症の頻度が少ない影響で持続勃起症自体の発生頻度が少ない傾向があります。 薬剤性の場合も発生頻度は非常に低いとされています。 しかし発症頻度は低いものの、薬剤性で発生する可能性のある薬剤の種類は多い傾向があります。


【原因薬剤とは】
低頻度ではありますが、代表的に発症するとされている薬剤は、 末梢閉塞性動脈疾患治療薬、PDE5阻害薬、α遮断薬 、HIV感染症治療薬のプロテアーゼインヒビター 、ドパミン受容体部分アゴニスト、ブチロフェノン誘導体、副交感神経抑制・遮断薬、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン 、前立腺肥大・頻尿治療薬などが有ります。 また選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI) 、 セロトニン・ドパミン拮抗薬などは薬剤性持続勃起症を低頻度ながら発症する事がありますが、 一方でEDも生じる可能性があります。


【メカニズム】
悪性腫瘍などが原因で発症する場合は血液粘度の上昇や流出静脈への腫瘍の直接浸潤によって発生します。
薬剤性の場合は海綿体洞の拡張の遷延がその本態とされています。
そのほか成人発症の原因が明確でない特発性の発症も多いとされています。


【治療】
持続勃起症の治療は虚血性と非虚血性とで治療が変化してきます。 虚血性の場合は、とにかく迅速な処置が必要になりますので、まず海綿体の穿刺脱血を行います。 改善が見られない場合は冷たい生理食塩水で海綿体を潅流・洗浄します。 それで改善が見られない場合は血管収縮薬の海綿体への投与を実行します。 ある程度時間が経過してしまった虚血性持続勃起症の場合は、血液が凝固しているので、 上記の方法は奏功しない可能性があり、手術的なシャントを増設する事によって海綿体血流を回復させます。
虚血性持続勃起症の緊急治療に関しては別項にて詳述しております。 ご参照下さいませ→虚血性持続勃起症の緊急治療
非虚血性の場合はまずは経過観察が推奨されます。 経過観察にて改善が見られないようであれば塞栓術や外科的結紮術などが検討されます。 但し持続勃起症に塞栓術や結紮術などを施行した場合の合併症としてEDが発生する事があります。


【ed治療薬と持続勃起症】
かなりの低頻度ですがバイアグラシアリス、レビトラなどのed治療薬は副作用として持続勃起症を呈する場合が有ります。 また高血圧、精神疾患、動脈塞栓症、HIV、 性腺機能低下症などの投薬治療を受けている場合にも発症する事が有ります。 数時間にわたって疼痛をともなう持続勃起症が疑わしい状況においては、 外科的処置のできる病院・クリニックへの迅速な受診が推奨されます。


written by 新宿でレビトラなら新宿ライフクリニック.

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