『男性にも更年期障害ってあるの? 男性の更年期障害の3大症状に関して日本性機能学会専門医が解説』

男性の更年期障害に関しての解説

  • 男性にも更年期障害は有ります。加齢に伴う男性ホルモンの分泌低下によって発症します
  • 男性の更年期障害の3大症状は 『精神症状』 『身体症状』 『性機能障害』 です。
  • 精神症状には、知的活動の低下 ・ 抑うつ ・ 疲労感 ・ 落胆 ・ 不安などが有ります
  • 身体症状には、筋肉の減少 ・ ほてり ・ 発汗 ・ 不眠症 ・ 内臓脂肪の増加などが有ります。
  • 性機能障害には、ED/勃起不全 ・ 性欲の低下 ・ 射精感覚の減少などが有ります。
  • この性機能障害のEDに対しては、バイアグラなどED治療薬を必要とするケースが多いです。

男性にも更年期障害は有ります。
こうした男性の更年期障害には、3大症状として 『精神症状』 『身体症状』 『性機能障害』 が発生します。



男性更年期障害とは、男性における 女性の更年期障害に相当する疾患です。
正式な名称は 『加齢性性腺機能低下症候群(LOH症候群)』 と言います。 このお病気は主に精巣のライディッヒ細胞からの男性ホルモン:テストステロンが、加齢に伴い分泌低下する事で発症します。


このお病気の検査に関しては、専用の質問紙と血中遊離テストステロンの測定が主体です。
一方、治療に関しては、これらの検査にて一定の基準を満たすものに、男性ホルモン補充療法などが検討されます。


女性の閉経が、50歳前後にて始まり、おおよそ同世代で更年期の症状が示されるのに対して、 男性の更年期障害の発症年齢はバラツキが多い傾向が有ります。 そうした背景も有って、既に発症しているにも関わらず、更年期障害に気がついていない男性も散見されます。


ご自身に男性の更年期障害が発症しているかどうかは、下記に記載した自覚症状などを目安にして頂ければと存じます。 これらの自宅症状は男性ホルモンのからだの要求量に対して、 睾丸からの供給量が相対的に下回る事で発生します。


こちらのページでは男性更年期障害発症の自覚の一助となるべく、 男性の更年期障害の3大症状に関して日本性機能学会専門医が分りやすく解説させて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【精神症状について】
  2. 【身体症状について】
  3. 【性機能障害について】

1.【精神症状について】

男性更年期障害の精神症状について

男性にも更年期障害があります。 こちらでは男性更年期障害の3大症状の内、 『精神症状』 に関して記載しております。


この男性更年期障害の精神症状は、「知的活動の低下」 「抑うつ」 「疲労感」 「落胆」 「不安」 「いらだち」 などが代表的です。 基本的に男性の更年期障害の初期は、この精神症状が主体となって現われます。


男性の更年期障害も、女性ほどには発症年齢に統一感はないものの、 加齢に応じて出現してくるのはどちらも変わらないので、発症者には基本、ご高齢の方が多い傾向が有ります。


それが故に、男性更年期障害の精神症状による 「知的活動の低下」 は、加齢による認知症と間違われてしまう事が多々有ります。 こうした、一見認知症のように見えるが、実際は真の認知症ではない状態は 『偽性認知症』 と呼ばれています。


また一方、男性更年期障害による 「抑うつ」 「疲労感」 「落胆」 「不安」 などの精神症状に関しては、 初老期のうつ病と判別がつきにくい事が多く、男性更年期障害において、こうした精神症状が強いケースでは、 メンタルヘルス疾患との鑑別のために精神神経科医・心療内科医との相談が必要になってくる事も間々有ります。


2.【身体症状について】

男性更年期障害の身体症状について

男性にも更年期障害があります。 こちらでは男性の更年期障害の3大症状の内、 『身体症状』 に関して記載しております。


この男性更年期障害の身体症状は、 「筋肉の減少」 「ほてり」 「発汗」 「不眠症」 「内臓脂肪の増加」 「関節痛」 「骨粗鬆症」 などが代表的です。 これらの身体症状は、男性更年期障害がある程度進行してから出現する傾向が有ります。


身体症状に関しては、いずれも非特異的なものが多く、若干不定愁訴的なので、 前述の精神症状や後述の性機能障害と合わせた上で、 出現している身体症状が男性の更年期障害によるものかどうか検討して頂いた方が望ましいと思われます。


特に高齢者においては「筋肉の減少」 「不眠症」 「内臓脂肪の増加」 「関節痛」 「骨粗鬆症」 は非常にポピュラーな症状・疾患なので、 これらの症状・疾患単独で、男性の更年期障害によるものと判別するのは、むしろ難しいかと思われます。


3.【性機能障害について】

男性更年期障害の性機能障害について

男性にも更年期障害があります。 こちらでは男性の更年期障害の3大症状の内、 『性機能障害』 に関して記載しております。


この男性更年期障害による性機能障害は 「ED/勃起不全」 「性欲の低下」 「射精感覚の減少」 などが代表的です。 これらの性機能障害もまた、身体症状同様、男性更年期障害がある程度進行してから出現する傾向が有ります。


男性更年期障害において、上記1.の精神症状は加齢による認知症などと区別が付きにくい傾向があり、 上記2.の身体症状に関しては非特異的なものが多い傾向が見受けられますが、 こちらの 『性機能障害』 に関しては、男性の更年障害症状としての特異度は比較的高いものと思われます。


加齢に応じて、性欲の低下を伴うED/勃起不全などの性機能障害の発症があり、その上で1.の精神症状、2.の身体症状のいずれかの自覚を伴うケースでは、 男性の更年期障害の可能性を検討すべきと思われます。


ちなみに、この男性更年期障害による性機能障害からのEDは、 原因治療である男性ホルモン補充療法単独での改善率は低い傾向があり、 バイアグラなどのED治療薬の使用を必要とするケースが多いとされています。



以上、男性の更年期障害に関して、その三大症状を日本性機能学会専門医が解説させて頂きました。 上述の症状から男性更年期障害が疑わしいと思われる方は、まずは泌尿器科でのご相談が望ましいです。


なお、当新宿ライフクリニックは日本性機能学会専門医が主宰する保険外診療のED専門クリニックにて、 血中遊離テストステロンの測定ならびに男性ホルモン補充療法には対応しておりませんので何卒よろしくお願い申し上げます。

(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2021-03-01)

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