テストステロン補充療法の効果の予測因子とは?



男性ホルモン補充療法

ばいあぐらは新宿ライフクリニック。


【男性ホルモン補充療法とそのリスク・効果予測】
男性の更年期障害、すなわち加齢性性腺機能低下症候群は男性にとって宿命的な疾患です。 なぜならば、加齢性性腺機能低下症候群はほぼすべての男性に罹患し得る疾患だからです。 男性の体内で分泌される男性ホルモンは、おおよそ20歳台から低下傾向に入るとされています。 この内因性物質の不足はED/勃起不全だけでなく、認知機能や筋肉などの肉体の維持にも悪影響を与え、 「生活の質」=QOLを著しく下げる可能性が有ります。 この内因性物質の体の必要量に対しての供給量の不足、すなわち相対的な不足による症状が、 男性の更年期障害である加齢性性腺機能低下症候群です。
この加齢性性腺機能低下症候群は、まだ文明の黎明期において人間の寿命が短かった頃、 臨床的な問題にはなりませんでした。それは、ほとんどの男性がこうしたホルモンの不足を感じる前に、 その生涯を終えていたからです。 しかし、現在の先進国の男性は文明の黎明期に数倍する寿命が有り、 長寿化したが故にこうした症状と向き合う必要性が出て来ています。
この加齢性性腺機能低下症候群の主たる治療方法が男性ホルモン補充療法です。 男性ホルモン補充療法は相対的に不足する内因性物質を外部から補充する治療方法で、 女性の更年期障害における治療方法と同様の概念になります。 男性ホルモン補充療法はこうした加齢性性腺機能低下症候群の症状の改善・緩和に良い効果を示しており、 現在、疾患と治療方法の啓蒙が各学会によって進められている状況です。
しかし、男性ホルモン補充療法には治療に伴うリスクも存在します。 こうした性に関連した内因性物質には、それらを感受して成長する腫瘍が男女共々にございます。 女性ホルモンの場合には乳癌や子宮内膜癌など、 男性ホルモンの場合には前立腺癌などがそれに相当します。 これらの投与には、ホルモン依存性腫瘍の悪化あるいは顕在化を促す可能性が指摘されています。
すなわち、男性ホルモン補充療法を施行するにあたっては、 こうしたリスクに対してマネジメントを図る必要が有ります。 ただ、リスクの検討だけでは、患者さんの男性ホルモン補充療法施行へのモチベーションを上げるのは難しく、 本質的に本治療方法の一般性を上げるには、 施行した場合にどのくらい効果があるのか等の効果予測が出来る必要性があると思われます。
本邦における研究にて、この加齢性性腺機能低下症候群に対する男性ホルモン補充療法の、 効果予測に関する報告が有りましたので、本項の中局にてご紹介させて頂きます。 どうぞご参照くださいませ。


【男性ホルモン補充療法とは】
効果予測が必要とされる男性ホルモン補充療法とはどんな治療方法でしょうか? これは上述致しましたが、人工的に合成され化学修飾された内因性物質を、 定期的に筋肉注射する治療方法で、加齢性性腺機能低下症候群以外に、 男子性腺機能不全、男子不妊症、再生不良性貧血、骨線維症、腎性貧血などに使用される事が有ります。 また性同一性障害の女性に投薬される事も有ります。
治療上の注意点としては、 やはり投与対象患者にアンドロゲン依存性疾患である前立腺癌や前立腺肥大が有るかどうかが重要です。 男性ホルモン補充療法はその治療施行前と施行中においては前立腺の定期的チェックが必要不可欠です。


【男性ホルモン補充療法の効果予測】
男性ホルモン補充療法の加齢性性腺機能低下症候群に対する効果予測に対する研究をご紹介します。 これは男性ホルモン補充療法を受ける患者さんに対して採取された、 治療前後におけるAMS(Aging Male's Symptoms) Rathing Scaleという、 加齢性性腺機能低下症候群の症状スケールを比較する事で、 統計的に患者さんに付随するどのような因子がその効果発現に関連を見せるかを予測したものになります。
この結果として、主観的に治療効果の発現に関連が有りそうに思われる、 初診時の年齢や各種血中ホルモン値(総テストステロン、遊離テストステロン、プロラクチン等)は、 ロジスティック回帰分析では効果予測因子として一切選択されず、 BMIつまり肥満などの分類に使用される体容積指数が 唯一、効果予測因子として選択されたとの事です。 これはつまり、男性ホルモン補充療法の効果を予測する上で、BMIが有用と言う結果であり、 重ねて施行された単変量解析によるとBMI≧23で男性ホルモン補充療法の治療成績が良好であったとの事です。 つまり、体容積指数において20以下がやせ、24以上が肥満とされているので、 正常体格から肥満傾向の方が男性ホルモン補充療法は効果的であると予測されます。
しかしロジスティック回帰分析は、その性質上、 標本の数ならびに解析に取り入れた因子に応じて結果が変動する傾向も有るので、 今後、より患者数の多い研究の結果によっては、 今回のこうした効果予測に関するアウトプットも、また新たな動きが出てくる可能性も大いに有ります。


【今後の男性ホルモン補充療法に関して】
冒頭でも述べさせていただきましたが、男性ホルモン補充療法施行におけるリスクの検討は、 今後この治療方法が一般化する上で基幹たる研究と思われます。 しかし治療方法の更なる啓蒙に当っては、リスクマネジメントの上に、 その治療方法の確立された効果予測がある方が望ましく、 治療施行前に高度な効果予測が出来るのであれば、 本治療方法の患者に対するプレゼンテーションもよりスムーズになる可能性も有ります。
今回、文中にてご紹介させて頂いた研究は、標本数は少な目になりますが、 こうした治療方法の効果予測にフォーカスを置いた点は、 加齢性性腺機能低下症候群の男性ホルモン補充療法の現状を考えますと、 非常に有意義と思われます。 こうした効果予測の領域での研究の進行が今後も期待されます。 ちなみに昨今では男性ホルモン補充療法の抑うつ状態の改善効果が注目されております。 別項にまとめてございますのでご参照くださいませ⇒男性ホルモン投与によるうつ病の改善


written by れびとら処方なら新宿ライフクリニック.

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