遅漏の原因と対策



遅漏症の臨床像

新宿でシアリスは新宿ライフクリニック


遅漏とは、セックスの際になかなか射精に至れない状態の事です。
中には、最終的にオーガズムに至らず、射精ができない場合もあります。
多くは、マスターベーションは可能であり、女性との性行為における射精障害を呈します。

生来から遅漏症を呈する場合もございますし、 今まで何でもなかったのが突然発症する場合もございます(後天性)。
さらに、パートナー如何に関わらず遅漏症を呈する場合もございますし、 ある特定のパートナーやシチュエーションの時に生じる場合もございます。
この発症様式を考慮することは、原因の推測や、治療に有効です。

遅漏症は、ある種の慢性疾患や手術、常用薬で生じたり、うつ病や神経症などの精神疾患が原因であったり、 精神疾患そのものが原因となり得ます。
多くの場合、身体的要素と心因的要素が複雑に関係しあって発症いたします。

遅漏症は、男女ともに性的な喜びを減弱する他、性行為自体が苦痛になることがございます。 結婚生活にも影響致しますし、しかも男性不妊の原因の一つです。


【治療法】
遅漏症を治療するに当たり、糖尿病などの慢性疾患が隠れていないか、 精神的な問題を抱えていないかを、考慮する必要があります。
治療法は、原因に応じ、薬物療法や原因と考えられる薬剤を変更。減量したり、カウンセリングを行います。 アルコール摂取量が多い場合は減量を指導し、もし違法なマリファナ等を使用している場合は、 それらを中断すべきです。

薬物療法は、治療の中心ではなく補助的な位置づけです。 残念ながら、遅漏症に特化し承認された医薬品は無いです。
アマンタジン(シンメトレル®:パーキンソン病治療薬)、ブスピロン(本邦未認可:抗不安薬)、 シプロヘプタジン(ペリアクチン®:抗アレルギー薬)が、しばしば使用されることがございます。
臨床試験で有効性が確認されているわけではありませんが、 海外では、ヨヒンビンも治療に使用されるカテゴリーの一つです。

心因的な要素が強い場合は、やはりカウンセリング療法が治療の中心ですが、 残念ながら本邦では、セックス性行為に関するカウンセリング可能な施設および人材は皆無です。

もし遅漏症が何らかのシチュエーションのときのみ生じるのであれば、持続する症状と思いこむのではなく、 次の性行為セックス時には改善していると考えることも重要です。
また、パートーナーには、是非、ご自身の症状をお話ください。
パートナーは、性的な魅力が失われたと、不安に駆られたり、浮気など余計な疑いを招くこともございます。 遅漏症の治療には、パートナーの協力が欠くことができません。 どんな些細な事でも相談できる関係を築いてください。


私たちが扱うED治療薬も遅漏症の原因の一つです。
勃起により陰茎に硬さが備わると、感度が低下する傾向になります。
また、機序は不明なところもございますが、ED治療薬による射精遅延効果も指摘されています。
特に、バイアグラレビトラシアリスの3薬剤の中で、 レビトラが最も射精遅延効果を有する可能性が指摘されています。
もし、勃起改善薬にて遅漏傾向がある場合は、用量を減少させるか、種類を変更して頂くのも宜しいでしょう。


以下に遅漏症の原因、リスクファクター、予防策を列挙したものです。


【身体的要素】
  • ・ある種の先天的男性生殖器の以上
  • ・外傷や手術などにより、オーガズム、射精を司る神経の異常
  • ・前立腺疾患の手術歴
  • ・心疾患
  • ・泌尿器系感染症
  • ・糖尿病性神経症、脳卒中、脊髄疾患などの神経異常
  • ・甲状腺機能低下症や低テストステロン症などの内分泌疾患
【心因的要素】
  • ・うつ病、不安神経症などの精神疾患
  • ・ストレスが多い、コミュニケーションがうまくいかないなど周囲とのリレーションシップに問題を抱えている場合
  • ・能力に対する不安感
  • ・文化的、宗教的なタブー
  • ・パートナーとの実際のセックスとイメージしていたセックスが異なった場合
【原因薬剤】
  • ・抗うつ薬(最も多い)
  • ・降圧薬
  • ・ある種の利尿薬
  • ・抗精神病薬
  • ・アルコール(多くの場合、過量飲酒)
【危険因子】
  • ・加齢
  • ・精神状態(うつや不安症)
  • ・合併疾患(糖尿病や多発性硬化症など)
  • ・前立腺手術などの治療歴
  • ・抗うつ薬、降圧薬、利尿薬の服用
  • ・パートナーとのコミュニケーション不足
  • ・飲酒および違法薬の服用
【生活改善と予防】
  • ・パートナーとより親密な時間を過ごすこと
  • ・禁酒または節酒
  • ・マリファナなどの違法薬を中止すること
  • ・禁煙
  • ・適度な運動
  • ・ストレスを発散するよう努めること
  • ・十分な睡眠
  • ・不安やうつに対して協力を得ること
  • ・慢性疾患がある場合、その治療を受けること

遅漏症であることが心配であると、その気持ちも遅漏症を悪化させる因子の一つです。

同疾患は下腹神経の障害、陰部神経の障害などの神経障害や精神的ストレス、飲酒、向精神薬、 また加齢などがその発生原因となり得ます。


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