動脈性EDの解説



動脈性EDの診断と治療


【動脈性EDとは】
動脈性ED arterial erectile dysfunctionとは、 器質的な問題があって発症する器質性EDの中の、血管性EDに属する勃起不全症です。
本疾患は、何らかの原因により、陰茎の動脈に狭窄や閉塞があり、 陰茎への血液の流入が障害される事によって発生します。

血管性EDには、もう一つ 静脈性ED が有ります。
静脈性EDは本疾患とは違い、陰茎に血液は流れ込むものの、 静脈の閉鎖機構に問題が有り、陰茎内に血液をストックできないために発生するEDです。

勃起のメカニズム については、別項で詳細に解説いたしております。 ご興味のある方は、そちらも参照してください。


【診断】
その診断には、 超音波検査 によるカラードブラ―や造影剤を使用した画像検査などが利用されます。
また、本疾患などの血管性EDの除外診断には、 ファーマコテストも有用とされています。


【原因】
動脈性EDは、動脈の閉塞もしくは狭窄によって発生するEDですが、その原因としては主に、 動脈硬化と塞栓が有ります。
動脈硬化とは、粥腫形成、細小動脈壁の硝子様肥厚、筋性動脈中膜の石灰化などを原因として発生する、 血管壁の肥厚、弾力性の低下、血管運動の障害、内腔の狭小化です。
動脈塞栓とは、血液中のフィブリノーゲンがフィブリンになり、そこに血球成分が混在する事で流動性を失い、 血管内で凝固を生じる事によって発生する血栓が、心房細動や動脈瘤などによって発生して、 血管に詰まる状態になります。
塞栓源は、血栓以外にも、腫瘍や疣贅などによるものが有ります。

動脈性EDは、主に、内陰部動脈、陰茎背動脈、海綿体動脈に、上記の血管障害が発生する事によって発症します。
昨今、大きな流行を見せている 競技用自転車のサドルも動脈性EDを発症させる事が多いとされています。


【治療】
同疾患の手術適応は、45歳以下の比較的若年層で、陰茎における静脈が健全な患者がその対象です。
高齢者、高度な動脈硬化のある方、ヘビースモーカーは、手術適応を外れる事も多くあります。
手術の主目的は、陰茎への血流の増加であり、 具体的には、下腹壁動脈を使用したバイパス手術や、狭窄部を広げる血管カテーテル手術になります。
微細な動脈が閉塞する事によって動脈性EDが発生している場合は、 下腹壁動脈と陰茎背静脈を手術的につなぐ事によって、 深陰茎背静脈を動脈化して、陰茎の血流を増加させる等の方法もあります。
こうした手術療法の有効率は60~80%と言われています。 ED/勃起不全の動脈手術に関して別項で詳述しています。ご参照くださいませ。
(詳しくはコチラ→ED/勃起不全の動脈手術
(詳しくはコチラ→陰茎血行再建術
また昨今、治療効果が検証されている低強度体外衝撃波療法は、 動脈硬化がベースの動脈性EDの改善に有効であるとも言われております。 これも別項にて詳述しておりますので、ご参照くださいませ。
(詳しくはコチラ→低強度体外衝撃波療法


【生活習慣指導】
動脈硬化性疾患である高血圧や糖尿病と、EDの発症とは非常に密接な関係があります。 高度に進行した動脈硬化によるEDは、手術的にも改善が非常に難しい傾向があります。 心筋梗塞・脳梗塞同様に、こうした動脈硬性疾患によるEDは、 早期の段階の予防的治療がもっとも望ましいとされています。
こうした予防的治療では、運動療法や食事療法など、自宅に置ける治療が大きなウェイトを占めます。
当新宿ライフクリニックは、糖尿病専門医、循環器専門医、内科専門医を擁する専門医集団です。
ED改善のための食事療法や運動療法指導などの生活習慣指導を、ご希望の患者様は無料にて指導させて頂きますので、 ご気軽にご相談下さい。


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