ED治療薬の副作用による動悸



バイアグラ、レビトラ、シアリスによる動悸

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バイアグラ、レビトラ、シアリスによって動悸palpitationが一時的に発生する事が有ります。 この動悸は、基本的には薬効時間のみ継続する一過性の症状です。 これらの薬剤で発生しやすいとされている鼻閉に関しては別項にて詳述しています。 詳しくはコチラ→鼻づまりとバイアグラ・レビトラ・シアリス


【動悸とは】
動悸という症状の定義は「不快な心臓の強い鼓動、もしくは早い鼓動を自覚する場合」です。
脈拍が早くなったとして、それに対し、違和感を感じた場合は、動悸と診断できます。
社会通念上は、動悸は、ほとんど心悸亢進、すなわち早い脈拍と同義語で使用される場合が多いです。

脈拍、すなわち心臓の鼓動の律速因子は非常に多様です。
脈拍が早くなる因子としては、 精神的な緊張などの心因性に早くなる場合、脱水や貧血などの体液の不足により早くなる場合、 発熱などの身体の代謝が亢進している時に早くなる場合、 甲状腺ホルモンなどの代謝を亢進するホルモンによって早くなる場合、 怪我による疼痛などのストレスで早くなる場合、頻脈性不整脈によって早くなる場合、 運動によって早くなる場合等が一般的です。
繰り返しになりますが、これらがすべて、動悸として自覚されるわけではございません。
脈拍が早くなる状況は、むしろ不整脈によるものは少数派で、多数派は生理的要因によるものです。

一方、脈拍は早くないが心臓の強い鼓動、動悸を感じる場合には、 単発の期外収縮など、無害な事が多い不整脈や心臓弁膜症、 運動やストレスによる循環動態の活性化などが主因です。


【バイアグラ、レビトラ、シアリスの生理的動態】
バイアグラ、シアリスレビトラなどのED/勃起不全治療薬はPDE5という酵素を阻害する事によって勃起作用を示します。 勃起の主役である陰茎の海綿体に多いPDE5と言う酵素は、 血管拡張をさせる主物質である一酸化窒素:NOの活動に欠かせないサイクリックGMPを分解してしまいます。
そこでPDE5阻害薬は、その名の通り、PDE5の酵素作用を阻害する事によって、 陰茎に血管拡張をもたらし、陰茎の勃起を推進します。
すなわち、ED治療薬は、血管拡張薬の一つと言えます。


【バイアグラ、レビトラ、シアリスによる動悸の機序】
それでは何故、このED治療薬が動悸の発生に関連するのでしょうか?
その動悸発生にはいくつかの機序が考えられます。
ED治療薬は上記の通り血管拡張薬になります。 系統は違えますが、高血圧の患者さんに使用する降圧薬などもおおよそ血管拡張薬に所属します。

つまり、ED/勃起不全治療薬は血圧を下げる事が有るのです。 人間は恒常性を保つ機能が有り、薬剤性に血圧が下がった場合は体の方が脈拍を上げる事で、 その均衡を保とうとする作用が働きます。 バイアグラ、シアリス、レビトラは血圧を下げる事で心拍の亢進を来し、 使用者に動悸を自覚させる事が有ります。

また、バイアグラ、シアリス、レビトラなどは、 陰茎などの局所の血流を増加する薬剤でもあるので、 そうした局所の血流増加のニーズに対応するために心臓が頑張り、脈拍が亢進され、 使用者に動悸が自覚される機序も想定されます。


【バイアグラ、レビトラ、シアリスとQTcの延長】
上記の血行力学的な機序で発生するバイアグラ、レビトラ、シアリスによる動悸は、 薬剤の持続時間だけ継続する作用であり、その効果が消失するとともに動悸も消失して行き、 基本的に後遺症などを残す事はありません。

しかし、病院や健康診断で心電図上でQTcの延長を指摘されている方(QT延長症候群と指摘されている方)や、 ある種類の抗不整脈薬を使用されている方、 また、明らかな意識消失の既往があるが病院にて原因をチェックされてない方は、 バイアグラ、シアリス、レビトラを使用するにあたって注意が必要です。
これらED/勃起不全治療薬の中には、上記のQTcを延長させてしまう場合があり、 同様にQTcを延長させる系統の抗不整脈薬との併用で、よりQTcが延長してしまい、 多形性心室頻拍などの危険な不整脈の発生を招くときが有ります。

また、明らかな意識消失の既往があるが病院にて原因をチェックされてない方は、 バイアグラ、レビトラ、シアリスなどの使用の前に病院にて心電図検査上で、 QTcの延長が無い事を確認して頂いた方が万全と思われます。


【心電図異常・不整脈治療におけるED/勃起不全治療薬の注意点】
心電図異常ならびに不整脈治療におけるバイアグラ、レビトラ、シアリスの具体的な注意点として
・レビトラ(バルデナフィル)は心電図上でQT延長症候群を指摘されている方、 並びに抗不整脈薬のクラスⅠA、クラスⅢは使用する事が出来ません。
・バイアグラ(シルデナフィル)に関しては抗不整脈薬のクラスⅢを使用する事が出来ません。
・シアリス(タダラフィル)に関してはこうした禁忌事項は設定されていませんが、 QT延長症候群やこれら抗不整脈を使用されている方は慎重な使用が望ましいです。


【バイアグラ、レビトラ、シアリスにようそれぞれの動悸発生頻度】
上記のような不整脈でなく、 心機能や心伝導系が正常な方でのED/勃起不全治療薬使用時の動悸の頻度に関してですが、 バイアグラ0.1~1%、シアリスが0.2~1%、レビトラが0.1~1%と、ほとんど動悸の発生頻度に関しては、 横並びです。
シンプルな心拍亢進による動悸は、基本的には無害なものですが、 このような動悸が煩わしく思われる場合は薬剤のコンバートして頂くのもよいと思われますし、 それぞれの力価を下げる事も良いと思われます。


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