ハネムーン-インポテンツは心因性EDに分類されバイアグラが効果的です



ハネムーン-インポテンツに対するバイアグラの効果

Short term use of sildenafil in the treatment of uncosumated marriages.
International Journal of Impotence Research(2006)18,52-54.


新宿で正規バイアグラ.新宿ライフクリニック


ハネムーン-インポテンツとは、結婚後まで、貞節を守っていたり、パートナーとの婚前性交渉セックスがなく、 新婚初夜のときに、勃起不全EDであったことをいいます。
ハネムーン-インポテンツの原因は、心因性であり、経過とともに改善する事が多いのですが、文化的、宗教的な理由で貞節を守っていたり、 セックスの経験が乏しいがために、十分満足できるセックスができない場合もございます。
新婚初夜にて、ハネムーン-インポテンツであることが分かった場合、男性に多大なストレスを与えることは容易に想像ができます。 当事者間で、非常に困惑すると思われます。
ハネムーン-インポテンツの問題は、根が深い場合もあり、最近の本邦の若者の間でも、この傾向が見受けられます。
ここでの報告は、中東のエジプトからの報告であり、やはり文化的、宗教的な事由の関係もあるため、ハネムーン-インポテンツは、 深刻な問題に発展する場合も見受けられるとの事です。 場合によっては、家族間の問題にまで発展する恐れがございます。

ハネムーン-インポテンツは、ここでは、Unconsummated marriagesと記載されていますが、うまく床入りできない、とでも訳せばいいのでしょうか、 新婚後、性交渉セックス時に、女性膣内に陰茎ペニスを挿入できない状態と考えてください(ここでは、ハネムーン-インポテンツに統一します)。
私たちが考えるより、ハネムーン-インポテンツは重症な状態です。
通常、行動療法(セックス療法)をまず第一に行いますが、これで改善しない場合、陰茎海綿体注射療法や、 場合によっては、陰茎インプラント術が行われることもあるとのことです。
ハネムーン-インポテンツの正確な有病率は不明ですが、保守的な中東諸国では、20%近くに及ぶとの報告もございます。 しかし、ハネームーン-インポテンスに注目した研究報告は、僅かにしかありません。

バイアグラシルデナフィル)等のPDE5阻害剤は、心理療法と同等以上の勃起改善効果を認めることがあります。 現在、行われている心因性勃起不全EDに対するセックス療法も、バイアグラ(シルデナフィル)等のPDE5阻害剤を併用する事が多くなっております。 このため、心因によると考えられるハネムーン-インポテンツに対しても、バイアグラ(シルデナフィル)等のPDE5阻害剤が、 ある一定以上の勃起改善効果が期待され、不安サイクルを断つことができると期待されています。

35名のハネムーンインポテンツを対象に後ろ向き研究の報告です。
対象者となるハネムーンインポテンツ患者は、もちろんですが肉体的な異常を認めていませんが、女性膣内への陰茎ペニスの挿入ができない状態です。
生殖器の診察により一次性徴、二次性徴の確認を行うことに加え、性生活歴や既往歴を聴取されています。 女性化乳房があった場合は除外されています。
全ての被験者は、精神科医の診察を受け、精神疾患、うつ病、薬物中毒の既往が認められた場合も、本試験から除外されています。
内分泌疾患、著名な陰茎湾曲症(30度以上の)が認められた場合は、試験から除外されています。

問診票に因る勃起不全EDの評価は、全ての患者において、女性膣内に自身の陰茎ペニスを挿入出来ていないことから、問診票スコア上は重度の勃起不全EDとなります。 性行為セックス中の勃起の維持は困難であり、勃起、性行為セックスに対する自信もなく、決して満足できない状態です。
心因性勃起不全EDの診断は、主に完全な朝勃ちが存在し、夜間勃起現象を認め、勃起時に70%からそれ以上の硬さがあり、 リジスキャンにおいて、夜間勃起現象が、1夜間勃起現象当たり5分以上持続することとしています。
血清テストステロン値とプロラクチン値の測定は必須ではなく、40歳以下など患者の年齢と勃起不全EDの程度、性欲減退、女性化乳房などが認められ、 低ゴナドトロピン症が疑われる場合、必要があれば測定するとしています。
陰茎ペニスの超音波検査による血流の評価、陰茎海綿体圧測定は行っておりません。

新婚初夜で性行為セックスがうまくいかないハネムーン-インポテンツは、必ずしも男性側だけに問題があるわけではありません。 そのため、パートナである女性は、産婦人科医の診察を受け、性交セックスが失敗に終わる原因の一つとして、女性膣痙攣の可能性を評価されています。 性行為セックスがうまくいかないことが、男女のどちらに原因があるかを明らかにするためもありますが、肉体的に異常がないことを明らかにすることにより、 不安を取り除くことが目的となっています。 女性の不安感は、男性へ伝播し、男性の不安感が女性をより不安にさせる、不安サイクルを断つことにも繋がります。 明らかな女性膣痙攣症のカップルは、本試験から除外されています。

このようにハネムーン-ンポテンツと診断された被験者に、バイアグラ(シルデナフィル)50mgの必要時服薬を1カ月間行っていただき、 性行為セックスの能力向上のために必要があれば、バイアグラ(シルデナフィル)の服用期間を3カ月に延長しています。
バイアグラ(シルデナフィル)の服用量を50mgに設定されているのは、この試験が行われた国で、バイアグラ(シルデナフィル)は50mgまでしか認可されていないからです。
しかし、被験者がうまく性行為セックスを遂行できない場合は、バイアグラ(シルデナフィル)100mgまで増量を許可されています。
週に一度来院していただき、その効果を判定し、バイアグラ(シルデナフィル)による治療を継続するか否かが判断されています。

性機能障害のために通院中の511名のうち42名にハネムーン-インポテンツの訴えを認めています。全体の8%に及びます。 7名は、パートナーである女性に女性膣痙攣を認め、除外基準に該当するため、除外されています。
35名のハネムーン-インポテンツの男性患者が試験に参加し、被験者は、1年間追跡調査されています。
そのうちの32名(91%)が、バイアグラ(シルデナフィル)の服用により、自身の陰茎ペニスを女性膣内に挿入し、性行為セックスが可能となっています。
23名の被験者は、バイアグラ(シルデナフィル)による治療が1カ月以内であり、5名の男性被験者は3カ月以内のバイアグラ(シルデナフィル)療法、 4名は3カ月以上のバイアグラ(シルデナフィル)療法を行っています。
3名は、バイアグラ(シルデナフィル)による治療が奏功せず、心理療法とともに陰茎海綿体注射療法に移行しています。

サウジアラビアにある性機能障害専門クリニックを受診した勃起不全ED患者2375名のうち、その17%がハネムーン-インポテンツであったたとする報告がございます。
今回の報告では、ハネムーン-インポテンツの頻度は8%程度としていますが、これでも、依然として高率であり、ハネムーン-インポテンツは、非常に重要な病態と言えます。 珍しい病態ではなく、ハネムーン-インポテンツは、より一般的に認知されるべきであり、性教育の在り方も考え直さねばなりません。
中東では、若年者の勃起不全も増加していると言われ、その有病率は、20%を超えるとする報告もあります。
この状況を一般に明らかにし、若年男性女性に対する性教育プログラムを充実させる必要があると結論されています。

今回の報告では、ハネムーン-インポテンツに対するバイアグラ(シルデナフィル)の有効性が示されています。 バイアグラ(シルデナフィル)による治療を受けた男性の91%に有効であり、非常に効果的であると考えられます。 しかし、今回の報告にも、制限がございます。 被験者にバイアグラ(シルデナフィル)を服用する事を伏せていない盲検試験ではありません。 ハネムーン-インポテンツは、心因が原因であるため、バイアグラ(シルデナフィル)を服用しているという安心感が、好影響を与えている可能性は否定できません。プラセボ効果です。 プラセボ効果を評価するための、バイアグラ(シルデナフィル)実薬群とプラセボ群の比較がありません。 患者さまにとって深刻な状況であり、一刻を争う状況であり、二重盲検とする事が困難だったのでしょう。
いずれにせよ、バイアグラ(シルデナフィル)の服用により、ハネムーン-インポテンツの改善が認められていますので、 バイアグラ(シルデナフィル)の作用機序どうであれ、患者さまに利益があることに変わりありません。

パートナーとのセックス療法は、問題を理解、認知するうえで、問題の解決に努力するうえで、必要になってきます。 文化的に、パートナーとともにセックス療法が受け入れらかどうかに差があり、中東諸国など保守的な国々では、なかなか難しい場合もありますし、 多くの国々では、なかなか受け入れられないのが一般的です。 セックス療法を行うには、障壁が多いのも確かです。

今回の報告では、他の報告でされているような、陰茎ペニスの血流を測定するカラードップラー検査や陰茎海綿体圧測定を行っていません。 その理由は、検査自体が一般的でないことと、偽陽性が生じることがあり、生じた偽陽性が不安を助長し、結果に影響を与えるためとしています。 他方では、これらの検査に重きを置いた報告もあり、また、侵襲が多く、得られた結果も治療につながらないとする指摘もございます。 血清テストステロンとプロラクチンの測定は、必要時しか行っていません。 低テストステロン血症、高プロラクチン血症の有病率は低率であり、その補正が勃起不全EDの改善に有効でなかったの報告もあり、 費用対効果を考えても、測定しなかったとの事です。
バイアグラ(シルデナフィル)が使用できなかった時代の、ハネムーン-インポテンツに対する陰茎海綿体注射の報告と比較した場合、 有効率は同程度ですが、その多くが、自己注射が困難であることを理由に中断しています。
治療の患者負担という面では、やはり内服薬であるバイアグラ(シルデナフィル)が有利であります。

この報告は、中東のエジプトからなされたものです。
では、日本に目を向けてみます。私どものクリニックに来院される1/3は、20歳代から30歳前半の男性です。若年者の勃起不全EDの割合が増えてきています。 最近の若者は、コミュニケーション力が不足しているとも指摘され、恋人が不在の期間が長かったり、性的な経験が不足しています。実際に、多くの若者が、性行為セックス初体験時の失敗から心因性勃起不全EDを発症し、来院されてます。
文化的、宗教的な理由で婚前交渉がない場合と比較し、その重みは軽いように思われますが、共通点が多く見受けられるような気もいたします。


用語集文献の閲覧、新着情報、 定番をご紹介いたします。


違い 詳細

  • 青錠
  • 橙錠
  • 黄錠