バイアグラのコストパフォーマンス



バイアグラと他のED治療薬と従来治療の経済的負担の比較

バイアグラ新宿はライフクリニック


EDは、器質的原因となる糖尿病や高血圧など動脈硬化性疾患の増加に伴い増加傾向にあり、 また、心因的原因となる精神疾患の増加に伴っても増加しています。
特に、選択的セロトニン再吸収阻害薬(SSRI)がうつ病や神経症に対して、”気軽”に広く使用されるようになってから、 若年者の薬剤性EDが、 より増加しているような印象も受けます。 選択的セロトニン再吸収阻害薬(SSRI)を服用中の40~70%の男性に、性機能障害が出現してるとの報告も有ります。 この数字は、全世界的に見ると、1000万~1500万人に相当します。
2005年に行われた世界規模の研究であるGlobal Better Sex Surveyでは、 40~80歳の男性の13~28%は、勃起不全で有ると報告しています。
2025年には、有病者数は32200万人に達するとの予測も有ります。

アメリカでは、1800万人のED患者がおり、全ての患者が治療を受けた場合、 その治療費は150億ドル(1兆5000億円)に達すると推測されています。
バイアグラなどのPDE5阻害剤は、様々な報告が示すように、有効で安全な治療薬です。 バイアグラが市販され10年以上が経過し、その使用実績も十分にあり、経口PDE5阻害剤は、 第1選択薬となっております。
バイアグラを例に挙げると、その処方数は、延べ250億錠に達しています。
現在では、レビトラシアリス、 さらに第4のPDE5阻害剤であるアバナフィル(本邦未発売)も使用可能となっています。

これだけED治療が普及してくると(まだ十分普及しているとは言えませんが)、 その費用負担も膨大になります。
本邦では、保険適応外ですが、一部の国や保険制度によっては、保険適応されます。
そのため、医療経済への負担に興味が注がれています。

これを明らかにする、医療経済への影響を研究した報告がございます。
ある報告は、医療文献検索を利用して、バイアグラが与える経済負担についての報告をまとめ、 結論を導いていています。
最近10年で12の報告があるとのことです。
多くの報告は、アメリカとイギリスからの報告で、カナダやメキシコからの報告もあります。
バイアグラと他の治療薬と比較した場合の費用や、疾病コスト、支払い意思額なども調査されています。
その報告では、バイアグラは、他のED治療薬に比較し、最も費用負担が少なく、また、 患者側も、これに対する費用負担は適当であると感じているとしています。

メキシコからの報告は、合併疾患として高血圧または糖尿病を認める例を対象にしています。 合併症の関係も有るのでしょうか、いずれの勃起薬も高用量が選択されるケース多くなっております。
この報告では、無治療で有る場合より、ED治療を行った場合の方が、全てを包括した費用は少なく、 そして効果的であったとしています。
特にバイアグラ100mgが、最もコストパフォーマンスが良いとしています。
その理由ですが、高血圧や糖尿病に対する治療意識が向上し、定期的な通院が保たれ、 服薬も順守される事から、動脈硬化から発症する重大な疾患の発症が抑制されるからとしています。
一般的に高血圧や糖尿病は自覚症状に乏しく、治療意義を実感して頂く事が難しいとされますが、 EDは、高血圧、糖尿病の数少ない実感できる症状である事から、治療の重要性を、EDを通じて認識する事ができます。
実際に、ED治療を行うと、高血圧や糖尿病から来る疾患による入院日数を、 1000人あたり18日減少させる事が出来るとしています。
この効果は、レビトラ、シアリスに比較し、最もバイアグラ100mgで高かったとしています。
年間の全てを包括した治療費は、いずれのED治療薬を使用した場合でも、無治療群に比較し、 治療費は少ないとしています。
この報告は、高血圧、糖尿病患者を対象にしていますが、非常に興味深いものです。

アメリカからは、選択的セロトニン再吸収阻害薬(SSRI)によるEDに対しする バイアグラのコストパフォーマンスが報告されてます。
その報告では、患者は個人の保険が使用できない場合においても、つまり自費であっても、 バイアグラによる治療を希望を望むとしています。
うつ病や神経症の治療薬の副作用で、性機能障害はしばしば経験されます。 副作用で性機能障害が生じることにより、抗うつ薬などの服薬が守られていないことも経験されます。
先のメキシコの例と似たような現象がここでも認められます。
つまり、抗うつ薬の服薬が守られず、そのため治療効果が不足していると判断された場合、 薬剤の変更や追加、検査や通院頻度の増加に繋がり、医療コストの増加につながるとしています。
これに比較し、選択的セロトニン再吸収阻害薬(SSRI)のによる薬剤性EDに対し、 積極的にバイアグラを併用した方が、コストパフォーマンスが良いとしています。

勃起薬の変更も、医療経済的負担に影響を与えます。
バイアグラからレビトラに処方変更を希望する、 退役軍人省(アメリカではこのようなシステムが有り、退役軍人が健康保険等で優遇されています)に属する患者では、 さらに費用削減効果があったとしています。
薬剤の変更理由は、効果が得られないためと回答した者が半数に及び、 さらに、副作用を理由とする者が1/4程度います。
この結果を受け、退役軍人省では、バイアグラからレビトラへの変更を、効果、 費用の点からも推奨しいています。
Managed Care Organaizaton(アメリカの健康保険制度の一つ)からの報告は、 これとは異なった結果となっています。
バイアグラからレビトラもしくはシアリスに変更した方が、医療コストが高価としています。
ただし、この報告は、単純に費用だけを抽出しています。
つまり効果や副作用などは考慮されていません。

カナダからの報告は、陰茎海綿体注射や陰茎プロステーシス、陰圧式勃起補助具と勃起薬を比較しています。
この報告では、現在使用可能な経口の勃起薬の方が、コストパフォーマンスが高いと結論しています。

イギリスからの報告は、バイアグラが市販されて以来、ED治療にかかる費用が急激に増加しているとしています。 1997年から2000年にかけて、2940万ポンドから7380万ポンドにまで至っています。 2010年のデータでは、220万錠の処方が有り、その費用は7800万ポンドとしています。
イギリスでは、EDの原因となる糖尿病などの合併が認められるか、EDにより性的な苦痛が著しい場合に限って、 専門医による勃起薬の処方が可能でした。
当初は、この制限の為、専門医による処方が70%程度を占めていましたが、この制限が緩和された後は、 一般臨床医による処方が倍増しています。
しかし、この変化は処方の中心が専門医から一般臨床医へ移行しただけで、医療費自体は、 増減しなかったとしています。
イギリス人男性は、健康保険でED治療が受けられるのであれば、治療費の負担を受け入れるとし、 70%の男性が、制限なく健康保険でED治療ができるよう希望しているとしています。

このような報告が他にもございますが、概ね、同様に、経口PDE5阻害剤による治療は、従来の陰茎海綿体注射や 陰茎プロステーシス、陰圧式勃起補助具に比較し、コストパフォーマンスは優れているとしています。
注目すべきは、高血圧や糖尿病など、器質性EDの原因となる疾患の治療費や、 心因性ED の原因となり得る性心疾患の治療費など、トータルで考えても、 コストパフォーマンスが優れると言う事です。
ED治療が、合併疾患治療に対する大きな動機付け、治療の順守に繋がるとしています。

医療システムや健康保険システムは、世界で様々です。
ED治療が保険診療でカバーできる国も有れば、そうでない国もあります。 より、患者負担の大きな国も有ります。
しかし、この報告では、部分的あるいは全ての費用が自己負担となった場合も、 患者は、ED治療薬の処方を希望しているとしています。
この事が意味するのは、勃起改善効果が十分実感でき、満足できるものだからと考えられます。 自己負担となった場合も、患者自身でコストパフォーマンスを考えた上で、十分に成立するからでしょう。

処方薬の変更による違いも興味深いものです。
一般的にレビトラは、食事の影響が少ないとされ、副作用も少ない薬剤とされます。 つまり、勃起改善効果が安定して発揮でき、しかも、安全な薬剤と言えます。 性行為の失敗が減少すれば、先にも述べたように、合併疾患の治療成績の向上にもつながります。
ただし、レビトラ自体の価格が、バイアグラに比べると高く設定されている事が多い様子です。 そのため、バイアグラの方が医療コスト的に優れるとする報告もございますが、実際の有効性、 患者満足度は、示されていません。
シアリスに関しては、その長時間続く作用により、服薬のタイミングに制限がないことから、 やはり、安定的に効果が得られ易いと考えられます。 また、2日間にまたがった場合、1錠でカバーできる事も有るため、コストパフォーマンスに優れるとした考え方もできます。

さらに、バイアグラの特許が切れ、ジェネリックバイアグラの市販が迫っています。 それにより、よりコストパフォーマンスは向上すると考えられます。

本邦でのED治療薬の価格設定は、概ねレビトラ10mgがバイアグラ50mgと同程度に設定されています。 薬剤の卸価格に左右されているのですが、レビトラ10mgとバイアグラ50mgが同程度の力価を示すことにも因っています。 レビトラ20mgがバイアグラ100mg相当とされています。 レビトラ20mgの価格設定は、レビトラ10mgの2倍では有りません。 これも薬剤の卸価格に因っています。
本邦ではバイアグラ100mgは認可されておりません。
バイアグラ100mgを希望する場合は、50mg×2錠の費用が必要になります。 この場合は、レビトラ20mgを使用した方が、コストパフォーマンスが良いと考えます。
2日に跨った場合は、短時間型のED治療薬を2日連続で服用する事も良いのですが、 長時間型のシアリス1錠で済ませてしまうのも、一つの方法かもしれません。

費用を中心にした報告ですが、きちんとした効果が得られなければ意味が有りません。 服用した患者およびパートーナーが十分満足できる、治療法が、やはり一番ではないでしょうか? ED治療により患者満足度が向上し、さらには健康増進が促されるのであれば、 治療しない手はないでしょう。


written by シアリス新宿なら新宿ライフクリニック.