詳細な副作用|バイアグラ,レビトラ,シアリス


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アメリカ食品衛生局による副作用データのreviewがございましたので、ご参考にしてください。
⇒ アメリカ食品衛生局FDAによる最近10年間の副作用報告

青


注:"バイアグラ""レビトラ""シアリス"はED(勃起不全)治療用医薬品です。その他を目的とした処方、使用はできません。
処方箋医薬品であり、処方には、ご来院していただき、医師の診察が必要です。
処方された"バイアグラ""レビトラ""シアリス"は、ご本人様の使用に限ります。
通信販売はできません。

副作用

バイアグラの詳細な副作用】

頻度不明※11%以上0.1〜1%未満0.1%未満
循環器 心筋梗塞※2、低血圧、失神 血管拡張(ほてり、潮紅) 胸痛、動悸、頻脈 高血圧、不整脈、不完全右脚ブロック、末梢性浮腫
精神・神経系 頭痛 めまい、傾眠、昏迷 異常感覚、下肢痙攣、記憶力低下、興奮、緊張亢進、錯乱、 思考異常、神経炎、神経過敏、神経症、不安、不眠症、無気力
肝臓 AST(GOT)増加 ALT(GPT)増加、LAP上昇、LDH増加、血中トリグリセリド増加、γ-GTP増加、 血清リン脂質上昇、血中アミラーゼ増加、血中アルブミン減少、血中ビリルビン増加、総蛋白減少
消化器 悪心、胃腸障害、口渇、消化不良、腹痛 おくび、胃炎、胃不快感、下痢、口唇乾燥、舌障害、白舌、 腹部膨満、便秘、嘔吐、嚥下障害
泌尿・生殖器 勃起の延長、持続勃起、尿路感染、前立腺疾患 陰茎痛、射精障害、朝立ちの延長、半勃起持続
呼吸器 鼻出血、気道感染症、副鼻腔炎 鼻炎 呼吸障害、鼻閉、咽頭炎、喘息
筋・骨格系 関節痛、筋肉痛 骨痛、背部痛
皮膚 発疹 そう痒症、眼瞼そう痒症、脱毛症、男性型多毛症、発汗、 皮膚乾燥、皮膚障害
血液 ヘマトクリット減少、ヘマトクリット増加、ヘモグロビン減少、リンパ球減少症、 リンパ球増加症、好酸球増加症、赤血球減少症、赤血球増加症、白血球増加症
感覚器 霧視、視力低下、網膜出血、網膜静脈閉塞、突発性難聴 眼充血、結膜炎、彩視症、視覚障害 眼乾燥、眼痛、屈折障害、光視症、味覚異常、味覚消失、流涙異常、羞明
その他 過敏性反応、感染症 CK(CPK)増加、疼痛 BUN増加、インフルエンザ症候群、リンパ節症、血中ナトリウム減少、 血中リン増加、体重増加、血中尿酸増加、ウロビリノーゲン陽性、 尿中ブドウ糖陽性、尿中赤血球陽性、尿中蛋白陽性、疲労、無力症

※1:自発報告等のため頻度不明。
※2:因果関係は明らかではないが、市販後において本剤投与後に心筋梗塞が発症したとの報告がある。


バイアグラは、ED治療薬の中でも、副作用が最も多いED治療薬になります。
バイアグラの副作用は、全身の血流が、血の巡りが、”良くなりすぎる””全身が充血する”ことによるものとお考えください。
陰茎が充血し勃起効果が出現するだけであればよいのですが、全身に効果が出現してしまいます。これが副作用として感じられるわけです。
例えば、ほてりや顔の紅潮等がそうであり、鼻粘膜が充血することにより鼻詰まりが生じます。
頻度の少ないものでは、消化不良などがあげられますが、これも、消化管の血流が良くなりすぎたため、 その結果として、ゴロゴロと消化管の動きが亢進したためとお考えください。
心臓の副作用を心配される方もございますが、一般的には、経度の動悸を自覚することがございますが、 その頻度は上に記載したように1%程度です。

バイアグラの副作用で、片頭痛様の頭痛を自覚する方がいます。
また、バイアグラに関係なく、性行為は頭痛を誘発しやすいとも言われております。
これにより、脳血管障害を誘発することはございません。
全てが、バイアグラの副作用とは限りませんが、いずれにせよ鎮痛薬、頭痛薬が奏功することが多く、 頭痛薬との併用は可能です。
当院でも、頭痛薬の取り扱いがありますので、ご相談ください。

生じた副作用は、許容できるものが多いのも事実です。
ほてりや顔の紅潮は、比較的頻度の高い副作用です。
逆に、ほてりや顔の好調がないと、バイアグラが効いている気がしない、ほてりだしたら効いている証拠なので、 性行為のタイミングがつかみやすい、といったご意見もございます。

新宿ライフクリニックでは、勃起薬を1錠単位で処方いたしております。
まず、少数から処方させて頂き、お体にあった勃起薬を見つけていただきたいと思います。


橙


注:"バイアグラ""レビトラ""シアリス"はED(勃起不全)治療用医薬品です。その他を目的とした処方、使用はできません。
処方箋医薬品であり、処方には、ご来院していただき、医師の診察が必要です。
処方された"バイアグラ""レビトラ""シアリス"は、ご本人様の使用に限ります。
通信販売はできません。

陰性作用

レビトラの詳細な副作用】

10%以上 1〜10%未満 0.1〜1%未満 0.01〜0.1%未満 頻度不明※1
循環器 ほてり 顔面浮腫、高血圧、心悸亢進、頻脈、低血圧、起立性低血圧 狭心症、心筋虚血、失神 心筋梗塞※2
精神神経系 頭痛 めまい 感覚鈍麻、不眠症、異常感覚、傾眠、眩暈 緊張亢進、不安 一過性全健忘
肝臓 肝機能検査異常、γ-GTP上昇
呼吸器 鼻閉 呼吸困難、副鼻腔うっ血、鼻出血
筋・骨格系 背部痛、関節痛、筋肉痛 頚部痛
皮膚 光線過敏性反応、そう痒、発疹、発汗
消化器 消化不良、嘔気 腹痛、下痢、口内乾燥、胃炎、嘔吐、食道炎、胃食道逆流 嚥下障害
感覚器 霧視、彩視症、結膜炎、眼痛、羞明、耳鳴、流涙 緑内障
その他 無力症、胸痛、灼熱感、CK(CPK)上昇、異常感 射精障害、アナフィラキシー反応、インフルエンザ症候群、持続勃起、勃起増強(勃起時疼痛等

※1:自発報告等を含むため頻度不明。
※2:因果関係は明らかではないが、外国において市販後、本剤投与後に心筋梗塞が発症したことが報告されている。

その他の注意事項
薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において本剤他剤を含むPDE5阻害薬投与中に、 まれに、視力低下や視力喪失の原因となりうる非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)の発現が報告されている。 これらの患者の多くは、NAIONの危険因子[年齢(50歳以上)、糖尿病、高血圧、冠動脈障害、高脂血症、喫煙等]を有していた。 薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において本剤を含むPDE5阻害薬投与後に、まれに、痙攣発作の発現が報告されている。 薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において本剤を含むPDE5阻害薬投与後に、まれに、急激な聴力低下又は突発性難聴が報告されている。 これらの患者では、耳鳴りやめまいを伴うことがある。
本剤には性行為感染症を防ぐ効果はありません。


レビトラは優秀な勃起薬です。
しっかりとした勃起効果を有しており、しかも、副作用をバイアグラの1/2程度に低減しております。
副作用の内容は、バイアグラとほぼ同様と、お考えください。
バイアグラで副作用が出現してしまった方、ED薬を増量したいが、副作用の増加が心配な方にお勧めな薬剤です。
ただ、副作用頻度が低いとはいえ、完全にないわけではございません。やはり、実際に服用してみないことにはわかりません。
レビトラは、吸収の良さから来る即効性が特徴の一つではありますが、ED薬の副作用は、血中濃度の増加時に出現するため、 服薬1-2時間後くらいに、副作用もピークとなる可能性がございます。
しかし、このピークが過ぎれば、副作用は収まる傾向にあり、通常は、翌日には、副作用は消失していることがほとんどです。


黄


注:"バイアグラ""レビトラ""シアリス"はED(勃起不全)治療用医薬品です。その他を目的とした処方、使用はできません。
処方箋医薬品であり、処方には、ご来院していただき、医師の診察が必要です。
処方された"バイアグラ""レビトラ""シアリス"は、ご本人様の使用に限ります。
通信販売はできません。

有害反応

シアリス錠の詳細な副作用】

1%以上 0.2〜1%未満 0.2%未満 頻度不明※1
循環器 潮紅 動悸、ほてり 血管拡張、心拍数増加、胸痛、狭心症、頻脈、高血圧、低血圧 心筋梗塞※2、心臓突然死注2)、失神、起立性低血圧
感覚器 霧視、眼の充血、眼の異常感 耳鳴、視覚障害、眼痛、流涙増加、眼刺激、結膜充血、視野欠損、結膜炎、乾性角結膜炎 眼瞼腫脹、色覚変化、回転性眩暈、網膜静脈閉塞、非動脈炎性前部虚血性視神経症注3)、網膜動脈閉塞
消化器 消化不良 上腹部痛、悪心、胃食道逆流性疾患、下痢、口内乾燥、胃炎、嘔吐、腹痛、胃(胸部)不快感 便秘、腹部膨満、軟便、胃刺激症状、嚥下障害 食道炎
肝臓 肝機能異常(AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇を含む) ALP上昇
腎臓 腎機能障害、尿酸値上昇
筋骨格 背部痛、筋痛、四肢痛 関節痛、筋痙攣(筋収縮)、筋骨格痛 筋骨格硬直、頚部痛、殿部痛
精神・神経系 頭痛 めまい、睡眠障害 錯感覚、傾眠、不安 脳梗塞注2)、感覚鈍麻、片頭痛
泌尿・生殖器 排尿困難、勃起増強、意図しない勃起 持続勃起症、勃起の延長
呼吸器 鼻閉 鼻炎、副鼻腔うっ血 呼吸困難、喀血 鼻出血、咽頭炎
皮膚 紅斑、多汗、爪囲炎 そう痒症
その他 疲労、無力症、疼痛、体重増加、倦怠感 熱感、末梢性浮腫、粘膜浮腫、口渇

※1:自発報告等を含む情報であるため、頻度不明。
※2:心筋梗塞、心臓突然死、脳梗塞等の重篤な有害事象が本剤の投与後に報告されている。

しかし、これらのほとんどの症例が本剤投与前から心血管系障害等の危険因子を有していたことが報告されており、 これらの事象が本剤、性行為又は患者が以前から有していた心血管系障害の危険因子に起因して発現したものなのか、 又は、これらの要因の組合せにより発現したものなのかを特定できておりません。
性行為自体は運動行為ととらえられ、一般的に心臓病発作の頻度が高いことが示されております。
また、過度の飲酒をされている場合や、いつもと異なるシチュエーション、パートナーとの性行為セックス時に、 副作用として心臓発作が生じやすいとされております。

心臓病をお持ちの方は、池袋スカイクリニックで要約いたしました、アメリカ心臓病学会の心臓病と性行為のガイドラインを参照ください。

※3:「その他の注意」の項参照
高齢者では一般に生理機能が低下しているため、慎重に投与が必要です。
女性に対する適応はございません。
小児等に対する適応はございません。


シアリスは、先に市販されている勃起薬、バイアグラ、レビトラとは分子骨格が異なります。
このため、長時間勃起効果が持続するというシアリスの特徴が得られているわけですが、 この異なった分子骨格をもつことにより、副作用も前2者と異なっております。
つまり、バイアグラ、レビトラで副作用でお困りの方は、シアリスを試していただく価値がございます。
ED治療薬の副作用は、その効果の出現時に強く表れる印象を持ちます。
バイアグラ、レビトラは、比較的急速に吸収されるため、血中濃度の立ち上がりが急峻です。
このときに副作用が出現し、その後は、副作用が収まる傾向です。
これに対しシアリスは、なだらかな血中濃度のピークを持っています。ジワジワ効果が出現するイメージです。
ED治療薬3剤の中で、もっとも副作用が少ない印象の勃起薬です。


以下は、アメリカ食品衛生局FDAに報告された副作用についてです。ご興味のある方は、ご参考にしてください。


最近10年間のアメリカ食品衛生局FDAへのED治療薬の副作用報告


販売製薬会社によって行われた市販後調査では、一貫して、ED治療薬(PDE5阻害剤)による心血管系疾患の危険性の増加は認められないとされています。
1998年~2007年のバイアグラ(シルデナフィル)の市販後調査では、853例の心血管系の有害事象、副作用が報告されています。 この有害事象、副作用には、心筋梗塞や動悸、頻脈が含まれています。 これは、17909人のうち4.76%にあたります。
実際には、どれだけ多くの男性がED治療薬(PDE5阻害剤)の使用しているか、明確に把握できません(1500万人~8360万人と見積もられています)。
それゆえに、市販後調査報告は、一部の有害事象、副作用しか表してない可能性があります。

アメリカでは、製薬会社は、報告された副作用は、すべてアメリカ食品衛生局FDAに報告する義務が有り、さらに、別ルートで、医療従事者や患者が直接アメリカ食品衛生局FDAに報告することも可能です。
アメリカ食品衛生局FDAは、これらをもとに、必要であれば、注意喚起、警告を発信します。 さらに、医薬品の治療適応を取り消したりもします。

ED治療薬であるPDE5阻害剤に関する注意喚起は、2007年のED治療薬使用に伴う聴力の低下(突発性難聴)に関する注意事項が最後になります。 バイアグラ(シルデナフィル)で15例、レビトラ(バルデナフィル)とシアリス(タダラフィル)で各5例の突発性難聴の発生報告がありました。


最近10年に報告されているED治療薬の副作用をあげます。


バイアグラ(シルデナフィル)は、報告された全ての死亡例のうち1824例(83.6%)を占め、シアリス(タダラフィル)は236例(11%)と続きます。
心血管系の副作用は、3162例と全体の12%を占めています。各ED治療薬の内訳ですが、バイアグラ(シルデナフィル)は、2406例(76%)、シアリス(タダラフィル)433例(14%)、レビトラ(バルデナフィル)322例(10%)です。
心血管系以外の副作用報告には、難聴、記憶喪失症、脈絡網膜症、虚血性視神経症、ほてり、発疹、耳鳴り、一過性脳虚血発作、第Ⅲ脳神経麻痺、薬効欠如、筋肉痛、背部痛、頭痛、マスターベーションの過剰まで報告されています。
10%の副作用が、報告義務として製薬会社から報告され、残り90%は、医師や患者などから自発的に報告されたものです。
処方数や使用の詳細は、アメリカ食品衛生局FDAのデータからは判断できず、服薬からどの程度経過してから発症したかは分かりません。


【バイアグラ(シルデナフィル)】
バイアグラ(シルデナフィル)では、ED治療薬として使用された場合、14,818例の副作用が報告されています。(注:現在バイアグラ(シルデナフィル)は、原発性肺高血圧症治療薬としても認可されています。ここでの集計は、ED治療薬として使用した場合に限られています) 死亡例は副作用報告中12.3%、心血管障害のは16.2%です。 PDE5阻害剤に関連すると思われる死亡事故の報告は、心血管系の副作用報告と同様に、2001年の前半にピークがあります(死亡事故の報告は副作用報告全体の28.7%、心血管系副作用は副作用報告の34%)。副作用報告は、2005-2006年にかけて増加しておりますが、心血管系の副作用や死亡報告例は、相対的には増加していません。


【レビトラ(バルデナフィル)】
2003年から6,085例の副作用が報告されています。
2004年の上半期に、最も多い808例が報告されています。死亡例は、全ての副作用の2%を占め、心血管系の副作用は5.3%となっています。 死亡例のピークは2003年の下半期で、全ての副作用中の3.6%(11例)です。 2007年は、心血管系の副作用が10.8%を占めていますが、この時期の副作用報告自体(総数65例)が少なかった為かも知れません。
レビトラ(バルデナフィル)は、全般的に、全副作用報告中の死亡例は1-2%にあたります。 心血管系の副作用は、全体の8.6%以下で推移しています。


【シアリス(タダラフィル)】
シアリス(タダラフィ)の副作用は、5,548例報告されています。
ピーク時で6カ月当たり878例です。死亡例は全副作用中4.3%であり、心血管系の副作用は7.8%です。 2008年の下半期に、最も多くの死亡例が報告され、報告された副作用に占める割合は10.2%です(24例)。 2009年に、心血管系の副作用が最も高率に報告されています(33例15.8%)。


仮に毎年500万人がPDE5阻害剤を使用しているとし、10年間で26,451例の副作用報告があるので、副作用の報告頻度は、単純に0.0005%になります。0.00006%が心血管系の副作用を経験する事となりますが、非常に少ない値です。
アメリカ食品衛生管理局FDAへの副作用報告は一定しており、依然として、死亡例は5%程度に上ります。


ここで紹介したものは、あくまで報告された副作用であり、実際に生じている副作用頻度を示しておりません。
一般的に考えると、重篤な副作用になるほど報告されると考えます。つまり、死亡例等は、きちんと報告され、 逆に、ほてり等の軽微な副作用は、すべて報告されていない可能性があります。
いずれにせよ、心血管系の副作用や死亡例の頻度が、0.00006%であれば、 性行為自体が、ED治療薬の使用の有無を問わず心臓突然死の頻度を多少増加する事を考えれば、 さほど問題にしなくても良さそうです。
やはりというか、バイアグラは、レビトラ、シアリスに比較し、やや副作用が多いようです。


<参考文献>
10-Year Analysis of Adverse Event Reports to the Food
and Drug Administration for Phosphodiesterase Type-5 Inhibitors.
J Sex Med 2012;9:265–270