ed治療薬の大量服用の危険性や 対処法に関して記載しております。 ed治療薬は各製造・開発元の製薬会社が規定した用法用量を守らず服用すると、 思いもよらぬ有害事象や副作用の増大を招く事があり大変危険です。 ed治療薬は決められた用法用量をお守りくださいませ。
特にed治療薬は大量服用された場合、 それによって何か有害事象が発生しても特異的な治療方法がなく、 またed治療薬自体が血漿タンパクとの結合率が高い為、 腎透析などを使用しても大量服用された薬剤を体から除去することが出来ません。 くれぐれもご注意くださいませ。
ed治療薬だけでなく、あらゆる処方箋医薬品は用法用量、 つまり使用する量・使用する頻度などが厳密に規定されています。 これは各製薬会社が薬剤の大量服用などを防ぐために、 数多くの動物実験や臨床試験を通して安全なその薬剤の使用量・頻度を模索し、 最終的にユーザーが安全に使用できる用法用量の結論に至ったもので、 幾多の手間を経てみなさんにプレゼンテーションされているものです。
これに関してはもちろんed治療薬も同じで、 ed治療薬の用法用量も各製薬会社が多くの検証の元に慎重に定められたものです。 勃起不全患者さんの中にはed治療薬の正確な用法用量を把握してながら、 その用法用量を度外視してed治療薬を使用されている方がいるようです。 おそらくこれは、より高い勃起改善効果を期待しての事と思われますが、 使用するed治療薬の量を用法用量以上に増やす事は、 基本的に勃起の改善効果を直裁に高める事にはならず、 逆に副作用など望まれない有害事象のみが増加してしまう可能性が高いです。
本稿ではこうしたed治療薬の大量服用に関して、 バイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ、 シアリスの各開発・生産メーカーの検証した報告をご紹介しつつ、 ed治療薬の用法用量を度外視した大量服用の危険性に警鐘をならすものです。
ここではed治療薬バイアグラ(シルデナフィル)の大量服用に関する、 バイアグラ(シルデナフィル)の開発生産元、 ファイザー株式会社のインタビューレポートからの報告を中心に記載しております。
バイアグラの日本における正式な承認用量つまり用法用量は要約しますと、 一日一回25㎎から50㎎と規定されています。
ファイザー株式会社の報告によるとバイアグラを承認用量以上、 つまり大量服用した状況を観察した臨床試験では、 頭痛、ほてり、めまい、消化不良、鼻炎、視覚異常などの有害事象が、 その頻度また重症度ともにその大量服用量に応じて増大したとの事です。
しかも大量服用してもある用量以上は勃起改善効果が上昇する事なく、 有害事象のみが増大し続けたとの事です。
ちなみにアメリカでのバイアグラの承認用量上限の100㎎では、 日本のバイアグラの承認用量上限の50㎎に比較して、 有害事象発現率は明らかに高かったと報告されています。
バイアグラの大量服用による有害事象の視覚異常ですが、 これは特に運転中や高所作業中に出現すると重大な事故につながったりと大変危険です。 バイアグラは大量服用する事なく決められた用法用量で使用されるようお願い申し上げます。
次にed治療薬レビトラの大量服用に関する、 レビトラの開発生産元であるバイエル薬品株式会社からのインタビューレポートの報告をご紹介します。
レビトラの日本における正式な承認用量は一日一回5mgから20㎎と規定されています。
バイエル薬品株式会社の報告によると、 レビトラの大量服用は単回投与にて背部痛、筋肉痛、視覚異常などの有害事象が発生したとの事で、 またレビトラの大量服用を一日二回施行した所、より激しい背部痛が見られたとの事です。
このレビトラの承認用量以上の大量服用によって、 勃起の改善効果が高まったかに関しては、 レビトラのインタビューレポート上には明確な記載が有りませんでした。 しかし、レビトラはed治療薬としてバイアグラと同系統のものなので、 バイアグラ同様に大量服用によって勃起の改善効果が上がるよりも、 有害事象や副作用の増大の方が顕著になる可能性が高いと思われます。
またバイアグラ同様にレビトラの大量服用による視覚異常の発生は、 高所作業や車の運転時に出現すると重大な事故につながる可能性もあり、 大変危険です。レビトラの大量服用はされないようお願いいたします。
最後にed治療薬シアリスの大量服用に関する、 シアリスの販売元である日本新薬株式会社からのインタビューレポートをご紹介します。
シアリスの日本における正式な承認用量は一日一回5mgから20㎎と規定されています。
日本新薬株式会社からの報告によると、 シアリスの大量服用を17名の被験者で確認したとの事です。 この報告によると不思議な事にシアリスの大量服用による健康被害の発生頻度は、 正式な用法用量の場合と変わらなかったとの事です。 しかしなにぶん、被験者が17名とだいぶ少ない人数での試験なので、 やはり被験者の人数が増えれば、 近縁のed治療薬であるバイアグラ・レビトラのように有害事象が大量服用に応じて増大し、 かつ大量服用しても勃起の改善効果はあまり上がらなくなるのではないかと推測されます。
なおこのシアリスの大量服用の検証の結果報告にもシアリスを大量服用する事で、 特に勃起不全の改善効果が上がる等の記載はありませんでした。
ed治療薬の大量服用に関するまとめです。 各ed治療薬の開発もしくは販売元企業のed治療薬の大量服用に関するインタビューレポートを確認し、 その内容を吟味するに、二つの大きな事が言えます。
つまりed治療薬の大量服用は害を増やすことはあれど、 効果を増大する事は少ないという事です。 また各社のed治療薬の大量服用にかんするインタビューレポートを以下にまとめました。
ここではed治療薬の大量服用による有害事象が出た時の医学的対処に関して ed治療薬の開発・生産元の製薬会社からの報告を記載します。
まずed治療薬のバイアグラ(シルデナフィル)に関して、ファイザー株式会社の報告では、 バイアグラ(シルデナフィル)の大量服用の際の特異的な薬物療法はないとの事です。 これは大量服薬により出てきた有害事象に対しては対症療法的に対応せざるを得ないと言う事です。 またバイアグラ(シルデナフィル)は血漿タンパク結合率が高く、尿中からの排泄があまり無い為、 腎透析によるバイアグラ(シルデナフィル)の除去も期待できないとの事です。
次にed治療薬のレビトラに関してですが、 バイエル薬品株式会社の報告では、同様に大量服用の際に特に効果的な薬物療法はないとの事です。 また同様に腎透析からのレビトラの除去も同様に期待できないとの事です。
最後にed治療薬のシアリスですが、 前2薬同様にシアリスの大量服用に特異的な薬物療法はなく、 また前2薬同様に腎透析の効果も期待できないとの事です。
つまり、全体的にed治療薬は大量服用された場合、 その有害事象が出現しても効果的かつ特異的な治療方法は存在しないと言う事になり、 前提として大量服用は危険であり、 かつ大量服用による有害事象が出現しても対症療法しかないという事です。
ed治療薬は大量服用する事なく、定められた用法用量を守るようお願い申し上げます。
日本にはed患者さんは1100万人強存在するとされております。
この多数の患者さん達に対して、 具体的かつ安全性の高いed治療は、ほぼこれらバイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ、 シアリスなどのed治療薬しか無い状況なので ed患者さんが健康な性生活を送るにはこれらを使用せざるを得ないのが現状です。
ただ上述した通り、これらed治療薬は定められた用法用量を守らないと危険であるばかりか、 大量服用された場合に有害事象が出現したとしても具体的かつ特異的治療方法が存在しません。 ed治療薬の大量服用はせず、かならず用法用量は守りましょう。
ただ、ed治療薬が定められた用量で効かないという方の中には、 きちんと効きにくい形でこれを使用される方も多く、 定められた用量でed治療薬が効かないという際には、 一度そのed治療薬の用法を見直す事は非常に有意義です。 大量服用されるよりきちんとした用法を守った方が勃起改善効果ははるかに期待できます。
以下にそれぞれのed治療薬の用法の注意点に関して、まとめました。ご参考にされて下さい。
(食事) | (飲酒) | (薬効の出現時間) | |
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バイアグラ(シルデナフィル) | 食後だと効果が弱りやすい、空腹時服用推奨 | 飲酒の影響で効果が弱りやすく、立眩み等も出やすい | 1時間程度 |
レビトラ | 食後だと効果が弱りやすい、空腹時服用推奨 | 飲酒の影響で効果が弱りやすい | 15分から30分程度 |
シアリス | 食事の影響は受けにくい | 飲酒の影響で効果が弱りやすい | 1時間から2時間 |