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【内臓性てんかんと勃起の異常】
内臓性てんかんvisceral epilepsyは「てんかん」の一種で自律神経発作が主体の症状です。
内臓性てんかんは、生殖-泌尿器症状として勃起の異常を示す事があります。
また抗てんかん薬は、
時にバイアグラなどのED/勃起不全治療薬の効果を弱めてしまう事が有ります。
また同薬剤は薬剤性のEDの原因になり得ます。
【内臓性てんかんとは?】
「てんかん」とは、慢性に生じる脳神経細胞の過剰放電による疾患で、過剰放電の部位に応じて様々な身体症状、
精神症状を呈する神経疾患です。
神経疾患では一番の発生頻度になり、人口1000人に対して3~10人の患者がいると世界的に言われています。
原因としては環境要因と遺伝要因の2つが大きくあり、これに種々様々な要因が関連して発症に至ります。
発作様式から、部分発作と全般発作の大きく2つに分類され、
部分発作は意識障害のない単純部分発作と、意識障害のある複雑部分発作に分類されます。
内臓性てんかんは、症候性局在関連性であり、過剰放電の焦点が間脳にあるとされています。
意識障害のない単純部分発作を呈する疾患で、
単純部分発作として主に自律神経症状を呈し、その症状は多岐にわたります。
この内臓性てんかん等の治療薬はEDの発症やED治療薬の効果を減弱させる事があります。
【内臓性てんかんの発生部位と勃起の中枢】
人間の勃起中枢は第2~第4仙髄の脊髄勃起中枢と、視床下部の高位勃起中枢とがあり。
視床下部は部位的には間脳の下方にあります。
つまり勃起の高位中枢は内臓性てんかんの過剰放電領域のごく近傍です。
【内臓性てんかんと勃起の異常】
内臓性てんかんの発作に付随する症状は主に消化器系、呼吸器系、皮膚・血管運動系、
そして生殖-泌尿器系です。
内臓性てんかんの消化器系症状としては便意、下痢、腹鳴、悪心などが有ります。
また呼吸器系症状としては呼吸困難を示す事が有ります。
内臓性てんかんの皮膚・血管運動系症状としては熱感、冷感、頻脈や血圧の変動を示します。
そして内臓性てんかんは生殖-泌尿器系症状として、
失禁等と共に不随意かつ性欲と関連しない異常な勃起がみられる事があります。
【抗てんかん薬と薬剤性のED/勃起不全】
内臓性てんかん等の治療方法は基本的には薬物による予防的なコントロールと、
発作発生時の急性期治療の二つです。
近年、従来とまったく違うタイプの第二世代の薬剤が導入され始めています。
代表的にはレベチラセタム、トビラメート、ガパペンチン等が有り、
この内のガバペンチンは薬剤性EDを発症する事が有ります。
【抗てんかん薬によるED/勃起不全治療薬の効果の減弱】
また内臓性てんかんの治療薬とED/勃起不全治療の関連として、
フェニトイン・フェノバルビタールを主成分とする抗てんかん薬は、
バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのPDE5阻害薬の血中濃度を下げて、
勃起改善効果を減弱させてしまう事が有ります。
【抗てんかん薬の自己中断、自己判断での減量は危険です!絶対にやらないでください!】
内臓性てんかん治療薬は薬剤性のED/勃起不全の原因になったり、
ED/勃起不全治療薬の効果を減弱させる事が有りますが、
だからと言って抗てんかん薬の服薬を自己中断や自己判断での減量など決してなさらないようにお願い申し上げます。
ご自身の健康や命に悪影響があるばかりか、
記憶に新しい京都での凄惨な交通事故のように他人を巻き込んでの大事故の原因になる事も有ります。
決して自己中断や自己判断での減量などされないよう重ねてお願い申し上げます。