『レビトラは使用条件が厳しい?レビトラの禁忌事項が多い事と独自の年齢制限に関して日本性機能学会専門医が解説』

レビトラは使用条件が厳しい
  • レビトラは他の勃起改善薬より使用条件が厳しいです。
  • その原因は二つ有ります。
  • 一つはレビトラは他のED薬より1.5倍も禁忌事項が多い事、
  • もう一つはレビトラ独自の年齢制限により標準量の20mgは65歳以上への処方ができない事です

  

レビトラはED薬の中で最も使用条件が厳しい勃起改善薬と言えます。 それは、禁忌事項が他のED薬より格段に多い事と、標準量のレビトラ20mgに他のED薬には存在しない独自の年齢制限がある事が影響しています。


レビトラは薬効が服薬から30分ほどでまとまるという 『即効性』 が特徴の、高機能な勃起改善薬で、日本国内でも、とても人気が高いです。 しかし、その使用条件の厳しさから、レビトラ系の処方を希望されて当新宿ライフクリニックにいらっしゃったとしても、 その処方を受ける事ができずに帰宅、もしくは別のED薬の処方に至るケースは少なくは有りません。


こうした使用条件の厳しさは、標準量であるレビトラの20mgにレビトラ独自の年齢制限が引かれている事、また禁忌事項が他の勃起改善薬よりはるかに多い事、 この二つが原因となっております。


こちらのページでは 「せっかく新宿ライフクリニックに来て頂いたのに、希望しているレビトラの処方ができないといったケース」 こうした事態を回避するため、 『レビトラは使用条件が厳しい?』 をメインタイトルに、 レビトラ系において禁忌事項が特別に多い事、また標準量の20mgにおけるレビトラ独自の年齢制限がある事に関して、 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医が、このそれぞれについて解説をさせて頂いております。
宜しければご一読下さいませ。


<当ページのもくじ>

  1. 【レビトラの禁忌事項】
  2. 【レビトラの年齢制限】

1.【レビトラの禁忌事項】

レビトラの禁忌事項

レビトラの使用条件が厳しい事に関しては、他のED薬に比べてその禁忌事項が明らかに多い事がその一つの原因となっております。


なお禁忌事項とは、その薬剤を投与してはいけない身体の状態・併用薬剤などに関してまとめた、各製剤ごとに設定されるリストの事で、 薬剤を安全に使用する上では、実は最も大切な情報になります。


レビトラの禁忌事項としては、①本剤へのアレルギー ②ニトロ系薬剤(硝酸剤あるいは一酸化窒素供与剤など)の併用 ③性行為が不適当な心血管系障害  ④重度の肝機能障害 ⑤有る程度以下の低血圧 ⑥未治療かつ有る程度以上の高血圧 ⑦6ヶ月以内に発症した脳梗塞・脳出血・心筋梗塞 ⑧網膜色素変性症  ⑨クラスⅢの抗不整脈薬の併用 ⑩不安定狭心症 ⑪クラスⅠAの抗不整脈薬の併用 ⑫血液透析が必要な腎障害 ⑬HIV感染症治療薬の一部との併用  ⑭抗真菌薬の一部との併用 ⑮先天性QT延長症候群、以上がレビトラの禁忌事項に該当します。


このウチ①から⑩までは他のED薬とおおよそ共通した内容になるのですが、 ⑪から⑮まではレビトラオリジナルの禁忌事項であり、つまりざっくりレビトラは他のED薬よりも1.5倍も禁忌事項が多く、 これは処方ならびに服薬ができない、疾患や併用薬剤などのバリエーションが、他の勃起改善薬よりも明らかに多い事を示しています。


こうした禁忌事項が多い事は、レビトラの使用条件を厳しくさせており、他のED薬の処方が可能でも、 レビトラに関してはレビトラオリジナルの禁忌事項に抵触してしまう事で、レビトラの処方ができなかったという方も少なくは有りません。


このようにレビトラに禁忌事項が多い事は、他の勃起改善薬に比べてレビトラの使用条件を厳しくさせている一つの原因となっております。


2.【レビトラの年齢制限】

レビトラの年齢制限

レビトラの使用条件が厳しい事に関しては、標準量であるレビトラ20mgを 『65歳以上の人』 が使用ができないという、 レビトラ系独自に引かれた年齢制限も、その一つの原因となっております。


レビトラ系の低用量である10mgに関しては、そうした年齢制限はないのですが、標準量の20mgには65歳未満しか使用できないという独自の年齢制限が引かれています。 これは海外での臨床試験において、標準量の2倍の40mgを18歳から45歳の男性の集団と、66歳から78歳の男性の集団とに、 それぞれ投与して、その二群間の血中濃度を比較した所、66歳から78歳の男性の集団においては、レビトラの血中濃度が通常より1.3~1.5倍ほど高くなった事を受けて、 バイエル社が独自に設定したものになります。


レビトラ以外のED薬において、65歳以上は 『慎重投与』 という枠組みにはなれど、 レビトラのように、65歳以上の処方を 『禁じる』 という対応にはなっておらず、 このレビトラ独自に引かれた年齢制限が、レビトラの標準量を希望してやってきた65歳以上の方への処方を阻んでいる状況になります。


このように標準量の処方において独自の年齢制限が引かれている事は、他のED薬に比べてレビトラの使用条件を厳しくさせる一つの原因となっております。



以上 新宿ライフクリニックの日本性機能学会専門医から 『レビトラは使用条件が厳しい?』 をメインテーマに、 レビトラの使用条件を厳しくさせている2つの原因、 『禁忌事項が多い事』 『標準用量における独自の年齢制限が有る事』 、このそれぞれについて解説をさせて頂きました。


レビトラ系は薬効に即効性があり、本来メリットの多いED薬ではありますが、 こうした使用条件の厳しさは、レビトラを処方し難くさせている大きな足かせとなっております。


ただし、年齢制限に関しては、禁忌事項にて設定されたモノではないので、 自己責任の元であれば、65歳以上の方でもレビトラの標準量である20mgを処方する事は可能になります。




(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2022-12-13)

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