シアリス | 服用法 | 注意事項



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服用法

シアリスの使用の仕方

シアリスを服用してから勃起効果が出現する時間に関しては個人差があります。 効果発現時間の個人差の幅は1時間~3時間程(平均で2時間程になります。)とさまざまです。効果の持続時間のとても長いシアリスなので、 使用者の皆様には時間的余裕をもっての服用がお勧めになります。シアリスの効果発現時間内であれば、 使用者の性欲の高まりに応じてシアリスは勃起効果を発現します。シアリスの効果の持続時間はシアリス10mgで 約24時間、シアリス20mgで36時間と長大です。
注;あらゆる勃起改善薬=ED薬に言える事ですが、性欲を感じられない状況ではシアリスは勃起作用を示しません。

1. 性行為の2時間前が服用の目安です。

シアリスの最大の特徴は長時間持続する効果になりますが、薬剤の効果は服用後2時間位で訪れます。 その後、シアリス10mgであれば24時間程度、シアリス20mgであれば36時間程度 薬効が持続致します。 服用方法としてシアリスは時間的余裕をもってのご利用がお勧めになりますが、 緊急での勃起改善薬ご利用のケースではやや不向きと言えます。
注意;シアリスの最大効果発現時間には個人差が多いとされています。

2. シアリスは空腹時の服用が効果的です。

シアリスは既存の勃起改善薬に比較して食事による効果軽減の影響が改善されていますが、やはり その影響は否めません。 特に油分の影響が顕著になりますので、油分の多いお食事を取られた後でのシアリスの服用はお勧めできません。 シアリスの体への吸収が極端に悪くなり、その勃起効果が低下してしまう恐れがあります。

  • 食後にシアリスを服用する場合 シアリスの服用を食後にされるケースにおいて、油分の少ない軽食であれば食後3時間あけての服用が勃起効果を キチンと出す上で望ましいと思われます。また油分の多いお食事の場合は5時間程 服用までのお時間をあけて頂いた方がよろしいかと思われます。
  • 食前にシアリスを服用する場合 食事による勃起効果の減弱を考えるとシアリスは食前、空腹時での服用が望ましいと思われます。 食事の2時間前がシアリス服用のベストタイミングと思われます。

注意;イーライリリー社の報告している資料には、シアリスと食後服用による効果軽減に関して、800kcal以上の 食事をとった場合、食後にシアリスを服用すると食事内容によりシアリスの体内への吸収が阻害されて、 その勃起改善効果が軽減すると記載されています。大体、牛丼の並で800kcalを越してしまうので、 800kcal以下は“軽食”レベルを示すと思われます。

3. お酒の併用はお控え下さい

飲酒は、ED:勃起障害自体を悪化させる傾向があります。また飲酒によってシアリスの勃起効果が期待通りに表れない場合があります。 特に最初のトライアルの段階ではアルコール無しで、 シアリスの効果を複数回ご確認頂く事をお勧めします。 なおシアリスを始め勃起改善薬は一日一回しかご利用出来ませんのでご注意下さい
注1;飲酒量に対しての身体への影響は個人差が大きいとされています。ゆえにご自身にとっての適切な飲酒量を検討する必要があります。
注2;飲酒により、立ちくらみ等のシアリスの副作用が増加する場合がございますので、注意下さい。

良い服用例

「恋人とデートの予定がある」、「旅行に行く予定がある」、「ゆっくり複数回の性行為をしたい」、 「性行為の直前でバタバタしたくない」、こうしたケースはシアリスの服用がお勧めです。 他の勃起改善薬にない長大な効果発現時間は余裕のあるED治療を可能にしました。 逆に言うとシアリスは速効性がない薬剤になりますので、緊急時の使用には向きません。 そのような場合はバイアグラ・レビトラをご利用下さい。 状況に応じてこれらのED薬:勃起改善薬を使い分けるのが望ましいと思われます。



《シアリス 使用上の注意》


シアリスの使用間隔は24時間です。また1日1錠のご利用にされて下さい。

シアリス20mgの薬効は36時間持続しますので、服薬間隔24時間だと、 薬効持続時間が重複する事になります。 薬効持続時間の重複を時にご心配される患者さまがいらっしゃいますが、これに関しては大丈夫です。 シアリスは安全域を広めに確保しているED薬:勃起改善薬になります。 たとえば肺高血圧症に本剤を使用する場合は、更に倍量の40mgを連日使用する事になります。 ゆえに20mgの連日使用は一日一錠、服用間隔24時間を守って頂ければ、まず大丈夫と思われます。 ただし、これは基礎疾患がないケースでのお話しになりますので、腎機能障害や糖尿病などの基礎疾患を お持ちの方はオーダーメイド的に必要量・使用量を検討する必要性があります。 基礎疾患をお持ちの方は通常の処方内容が記載された用紙を持って、是非 ライフクリニック外来にてご相談下さいませ。

シアリス服用中に、狭心症などの心血管疾患を発症された場合

シアリス自体により、狭心症や心筋梗塞などの心血管疾患が引き起こされる可能性はまず有りません。 しかし性行為は、一般に考えれている以上に高い運動量をともなう行為にて、 性行為自体によって狭心症や心筋梗塞などの心血管疾患が引き起こされるケースはあります。 それはバスケットボールの試合中に心疾患が発症するのと同様な状況です。
ご注意頂きたいのは、シアリス服用中は狭心症や心筋梗塞などの心血管疾患の治療に使用する薬剤の内、 ニトログリセリン系の薬剤を使用できない事があります。 シアリス使用後の性行為中に胸痛などを自覚して病院を受診する時には必ず、 担当の医師にシアリス服用の旨をお伝え下さい。 また、緊急事態が予想されるケースにおいては、 ご本人がシアリス服用の旨を担当医にお伝え出来ない状況も 考えれらますので、パートナーにシアリス使用の事を伝えておく事も大事になります。

シアリスは、処方された本人のみ使用可能です。

シアリスなどのED薬:勃起不全治療薬は、医師により処方された本人のみが使用可能です。他 者に譲渡された場合、 「シアリス処方が不適切な疾患」をお持ちの患者さまがシアリスを使用してしまう可能性があり、 思わぬ事故が発生しかねません。 その場合は譲渡された方は何らかの法的罰則を受ける可能性もあります。 シアリスを始め、ED薬:勃起不全治療薬は医師の処方にてご利用下さいませ。

禁忌 : 以下に該当される方は、シアリス錠の服用はできません。
  1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)を投与中の患者
  3. 心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる患者
  4. 不安定狭心症のある患者又は性交中に狭心症を発現したことのある患者
  5. コントロール不良の不整脈、低血圧(血圧<90/50mmHg)又はコントロール不良の高血圧 (安静時血圧>170/100mmHg)のある患者
  6. 心筋梗塞の既往歴が最近3ヵ月以内にある患者
  7. 脳梗塞・脳出血の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者
  8. 重度の肝障害のある患者
  9. 網膜色素変性症患者[網膜色素変性症の患者にはホスホジエステラーゼ(PDE)の遺伝的障害を持つ症例が少数認められる。]